石橋涼子 10年01月10日放送
二十歳のころ 前田長吉
戦争が彼にチャンスを与えた。
1943年、前田長吉、20歳。
見習騎手のうちから優秀な馬を与えられ
日本ダービーに出場。
最年少優勝記録を打ち立てた。
それから、戦争は彼のすべてを奪った。
1年後、赤紙が来て陸軍に入隊し
帰らぬ人となった。
でも、運命を恐れてはいけない。
人は時代とともにあり
時代をつくるのはあなたなのだから。
二十歳のころ 晴留家(はれるや)志んぷ
平均寿命が80歳を超えた今、
二十歳で人生の進路を決めるのはむづかしい。
大畑喜道(よしみち)青年は、
二十歳のころ、進路を選べずに悩んでいた。
それは、牧師になるか、落語家になるか。
中学生で洗礼を受け、高校のときから落語ファンになり
大学ではプロの門を叩いたこともあるけれど
卒業後は神学校へ進んで牧師の道に…
そしていま彼はふたつの名前を持っている。
牧師、アンデレ大畑喜道先生。落語家、晴留家(はれるや)志んぷ。
どちらの名前のときも
教会の十字架の下で誰かを幸せにしている。
二十歳、
迷って欲張ってもいいのかも。
二十歳のころ ヘンリー・フォード
アメリカの実業家ヘンリー・フォードはこう言った。
学び続ける人は、たとえその人が80才でも若い。
逆に、学ぶことをやめた人は、20才でも年老いている。
人生で最も大切なことは、
心をいつまでも若く保つことだ。
さて、あなたの心は、いま何歳だろうか。
明日は成人の日。