旅立ちに贈る言葉 坂本龍馬
近代日本の立役者、坂本龍馬。
どうしてもその功績に話が向かいがちだが、
天下の変わり者であったということはよく知られている。
黒船の来航を見て、恐れおののく武士をよそに
「欲しいなぁ」と言ってのける実直さ。
敵のはずの勝海舟の開国論に感動して弟子になり、
亀山社中では日本初の株式会社とも言える組織運営をやってのけた。
人と違うことに自信を持ちにくい今。
気にせず進め、と龍馬は言う。
丸くとも一かどあれや 人心 あまりまろきはころびやすきぞ
旅立ちに贈る言葉 坂本龍馬
近代日本の立役者、坂本龍馬。
どうしてもその功績に話が向かいがちだが、
天下の変わり者であったということはよく知られている。
黒船の来航を見て、恐れおののく武士をよそに
「欲しいなぁ」と言ってのける実直さ。
敵のはずの勝海舟の開国論に感動して弟子になり、
亀山社中では日本初の株式会社とも言える組織運営をやってのけた。
人と違うことに自信を持ちにくい今。
気にせず進め、と龍馬は言う。
丸くとも一かどあれや 人心 あまりまろきはころびやすきぞ
冷たい麺の話 素麺の1200年
暑くて食欲がない夏の日でも、つるりと頂ける
頼もしい存在。素麺。
サバの缶詰を乗せたり、
冷たいグリーンカレーをつけダレにしたりと
アレンジの幅は無限大。
今では夏の食卓に欠かせない存在となっているが、
その歴史は1200年と、意外に古い。
平安時代の宮中の儀式をまとめた法典の中には、
七夕に素麺をお供えする、と記載があり、
かつてはごく限られた上流階級だけが口にすることを許された、
特別な麺だった。
醤油がまだないこの時代には、
主に塩を振りかけて食べられていたという。
いつもの薬味にも飽きた、そんな時は
1200年前の初心に戻って、
ささっと塩を振りかけた素麺で
夏の風情を楽しんでみてはいかがだろう。
ichigo
パフェの話 パフェの設計
生クリームにチョコレートソースに季節の果物。
そしてアイスクリームとスポンジケーキ。
パフェの要素になるスイーツをひとつずつ並べてみても、
やっぱりパフェを目の前にした時の高揚感とは比べ物にならない。
その理由はきっと、他のスイーツにはない
「高さ」にあるのではないだろうか。
最下層には、アイスやクリームが溶けても
形が変わらないポンジケーキやコーンフレークを。
そしてその上には生クリーム、チョコレートソースが続く。
この3層を基本にしながら
最後にフルーツや生クリームでデコレーションするというのが
ベーシックなパフェの盛り付け方だと言われている。
作り手のパティシエからすると、
高さがあることで、食べて欲しい順に
パフェの層を設計することができるというわけだ。
作り手だけが知っているパフェの設計図を
おいしく解明しながらパフェを食べよう。
今日、6月28日は、パフェの日。
音楽の力 音楽がもたらすもの
時間に追われ、せわしなく過ごしていた毎日から一転。
急な変化で、おうち時間が増えたこの頃。
好きな音楽を聴きながら仕事をしたり、読書をしたり、運動したり。
音楽のある生活を楽しんでいる人も多いのではないだろうか。
かのシェイクスピアも、
音楽は脳みそに刻まれた厄介ごとを消し去ることができる、と
400年前に言っているし、音楽には実際にドーパミンの量を増やし、
ストレス関連のホルモンを軽減させる力があることは周知の事実である。
まさにいま、私たちは人類総出で、
音楽の力を借りていると言ってもいいだろう。
国境を超えて、ジャンルを超えて、いま世界中が音楽に助けられている。
さあ、音楽の力を、あなたの力に。
お風呂のはなし 大人のお風呂タイム
両手でつくった即席水鉄砲で的当てをしてみたり、
シャンプーを使って髪型をソフトクリームにしてみたり。
きっと誰もが、幼い頃のお風呂の思い出を持っている。
大人になるとお風呂を楽しむというより
義務感がまさってしまいがちだが、
たまには初心に戻って
誰にも邪魔されない、ひとりのお風呂タイムを
楽しんでみよう。
例えば足首をくるくる回してストレッチ。
照明を付けずに好きな音楽を掛けてリラックス。
アイスクリームを食べながら…。
今日は26日、風呂の日。
あなただけのお風呂タイムを。
Masaki E.K.
お風呂のはなし お風呂上がりには
お風呂でしっかり汗をかいた後は、
冷蔵庫の前で何を飲もうか考えるのも楽しみのひとつ。
定番の冷たい牛乳も、冷えたビールも
美味しいのは間違いないけれど、
体への負担を考えるなら
ハーブティーや、豆乳、白湯などの温かい飲み物か、
常温のお水、炭酸水がオススメとのこと。
今日は26日、風呂の日。
お風呂上がりには、体をいたわる一杯を。
Laurel Fan
春野菜のはなし 世界の春野菜
日本では、春になると春野菜がスーパーに並び、
季節ならではの苦味を楽しむものだが、
当然、春は世界中にやってくるわけで。
海の向こうに目をやると、実に多くの春野菜が存在する。
例えばアメリカにはブロッコリーラーベと呼ばれる
ブロッコリーと菜の花の中間のような味の春野菜があり、
シンプルにオリーブオイルと塩で炒めて食べると
絶妙な苦味がクセになるらしい。
食の都、フランスではピサンリと呼ばれる野菜が
春野菜として楽しまれている。
実はこれ、タンポポの葉の部分のことで、
日光に当てずに育てるため、見た目も薄い黄色をしていて
食感もずっと柔らかい。もっぱらサラダにして食べるのが一般的だそうだ。
3月も、もう終わり。
まだ春野菜を味わっていない人は、ぜひ今日の献立で
春の訪れを感じてみてはいかがだろうか。
8. 富士山のはなし 富士上人
今では世界中から登山者を迎える富士山も
奈良時代から平安時代にかけては噴火が続き、
とても登れるような山ではなかった。
そのため富士登山は修行の一環とみなされ、
「富士上人」と呼ばれた僧は数百回と登頂し、
現在の登山道を開拓したとされている。
今日は富士山の日。
山頂から望む景色は、苦しさを乗り越えてこそ。
今も昔も、私たちの心を洗うのだろう。
5. 富士山のはなし かぐや姫と富士山
日本一の山「富士山」。
実は日本最古の物語である「竹取物語」のラストシーンに登場する。
物語の最後では、月に帰るかぐや姫が置いていった不老不死の薬を
帝が富士山の頂上で焼くのだが、
実は富士山のある富士市に伝わる物語では、
かぐや姫は月に帰るのではなく
富士山に登り、忽然と姿を消したと言い伝えられているそうだ。
さらに、かぐや姫を見つけたと言われる光る竹は
富士市にある「竹採塚」という竹林がモデルではないかとも
言われている。
今日は富士山の日。
まだ白い雪が残る富士山に、
かぐや姫の儚い姿を重ねて見るのもまた、風情がありそうだ。
白のはなし 純白の由来
「白」にも乳白色やオフホワイトなど様々な言葉があるが
「純白」というと、単に色を説明するだけではなく
「混じり気のない清らかなイメージ」を
伝える言葉としても使われている。
この「純白」という言葉の出典は、
意外にも古代中国の文献『荘子』まで遡る。
とある老人が井戸から水を汲み、畑にまいていたところに
たまたま通りがかった若者。
機械があればはかどりますよ、と声をかけると、老人はこう答えた。
仕掛けを使うものは必ずからくり事をする。
からくり事をする者は必ず何かをたくらむ。
たくらみが心の中にあると、純白な本来の心がなくなる。
純白な心がなければ、精神が安定しなくなる。
「純白」とは本来、「白色」を示す言葉ではなく、
「清らかな心」そのものを指す言葉として使われていた。
年が明けて、1月も下旬。
荘子の教えに従って、自分の中の純白を大切に、この1年を過ごしたい。
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