寝笑いするハエタロー

寝笑いだ、これは完璧に寝笑いだ、と思った。

猫だって寝言を言う。
うわ〜ん、むにゃむにゃ…な〜〜お
何を言ってるかよくわからないが
ともかく何かしゃべっているのでそっちを向くと寝ている。

人間は寝言のほかに寝笑い、寝怒りもある。
寝笑う人は寝ながら
「誰か笑ってやがるぜ、うるせ〜な」
と思って目が覚めると、自分の笑い声だったりするそうだ。

写真の猫はハエタローだが
この顔を見るに、
どうも声を出さずに笑っているような気がしてならない。
命取りの病である歯肉炎で
私にさんざん厄介をかけているくせに
まことにノーテンキな猫ではある(玉子)

5匹の猫の腹時計

ある日、ご近所の玄関に5匹の猫が陣取り
玄関をじっと見つめていた。
なかにはドアをひっかく猫もいた。

たいへんたいへん、みんな閉め出されているのね…と思った。
散歩する猫は帰ってくるとドアの前に座って待つのだが
鈍い飼い主にはなかなか気づいてもらえない。

ピンポーン
チャイムを鳴らした。
その家の住人が窓から顔を出した。
「猫が待ってます」と教えた。
やがてドアが開き、餌皿を持ったおばさんが出てきた。

この猫はみんな外猫で
一日に一度、午後3時に餌をあげているそうだった。
閉め出されたのではなく、ご飯の催促をしていたのだ。
携帯で時間を見ると午後3時をちょっとまわったところだった。

猫の腹時計は正確だ。
しかも、全員が餌に気を取られていたので
カメラを向けても誰も気にしなかった(玉子)

五島の魚屋さんに対抗して

青森の陸奥湊の朝市の光景です。

こちら八戸のみろく横丁という屋台の飲み屋街。

http://www.01-radio.com/tcs/columnindex/tohoku

五島のはなし(165)

五島の秋の魚屋さんはどんな品ぞろえか調査してきました。

スターはヒラスですね。
一般的にはヒラマサと呼ばれる魚です。
見た目ブリと似ているけど、もっと歯ごたえがあり上品な味。

ヤズはブリの子ども、つまりハマチとかイナダのこと。
ヒラスと姿は似ているのにこの値段の差。ヒラスのスターぶりがわかるでしょう?

ゴマスはイシガキダイのこと。
イサキはイッサキと呼ばれます。「ッ」が入るのが五島弁の特徴。

きれいな真鯛。シイラは「万引」と呼ばれます。
五島風に言うと「マンビッ」。ここでも小さい「ッ」が入る。
万の力で引っぱる、そんな強い魚だから万引。
四国や九州の他の地域では万力(マンリキ)と呼ぶところが多いはず。

あー釣り行きたくなってきた。

五島のはなし(164)

五島の秋は夏でした。
全国的に暑かったみたいですけどね。
11月に海で泳ぐとは。ま、大人は泳がないけど。

この時期の五島の旬といえば、ウチワエビ!
ウチワエビの味噌汁を食べるだけでも、秋の五島を訪れる価値あり、だな。

いぜん、ぼくが父の名言として紹介したものに
「あらかぶ(カサゴ)は黒い方がうまい」というものがあったけど、
いまここに、父の第二の名言を書きます。
「おれは、ウチワエビはイセエビ以上だと思っとる」

父の教えというものはすごい。
血肉のようにぼくも思っているんだもの。
ウチワエビの味噌汁は、あのイセエビを軽く凌駕する味わいだ。

そんなどうでもいいようなことを再確認しつつ
秋の五島の旅を終えたのであった(終)

お姉さま感のある李和淑さんのストーリー

五島のはなし(163)

本日とれたての五島の夕日。
ここ高浜海水浴場は、
九州の西の端にある五島の、そのまた西の端にある海岸。
なので、ずいぶんと日が沈むのが遅いのです。

山口瞳先生の「温泉へ行こう」に登場する福江島



「九州のようで九州じゃない」
「韓国のようで韓国じゃない」
「済州島のようで済州島じゃない」
「熱帯のようで熱帯じゃない」

荒谷温泉に泊まって
タヒチのような透明な海を見て
ルルドの聖地、井持浦天主堂を見て
羊歯に覆われた山道へ迷い込んで
まったく人に会わないのに山道の奥に人家があることに驚いた
山口瞳先生の感想でありました(玉子)

五島のはなし(162)

五島・福江島から北西に約4km行ったところに嵯峨ノ島(さがのしま)があります。
ウィキペディアによれば、面積は3.17km²、人口は209人(2005年)。
漁業が盛んな島として知られています。

もともとは火山島。
男岳、女岳、ふたつの火山が連なった島で
島の西側はズドンと断崖になっています。

五島・福江島は全国の釣りファンのあこがれの島ですが、
嵯峨ノ島は、福江島の釣りファンのあこがれの島です。
ややこしいですが、つまり、あこがれのあこがれが嵯峨ノ島です。

かくいう僕も嵯峨ノ島と聞くと、胸の奥で太鼓が鳴るような感覚を覚えます。
なんか、すごいのが釣れそうな予感。

今日の夕飯に、と
こどもが家の前でクエを釣る。それが嵯峨ノ島。

五島列島は教会で有名ですが、ここ嵯峨ノ島にも嵯峨ノ島教会があります。
国の無形民族文化財として登録されている「オーモンデ」という念仏踊りもあります。

あこがれのあこがれ、嵯峨ノ島。
五島に行く際は、せっかくだからもう一日休みをとって、
嵯峨ノ島まで足伸ばしてみません?

踊る玉子

このVisionという番組の原稿制作のために
コピーライターが集っているのは、いってみれば
事務局、厚焼玉子(旧姓 中山佐知子)さんのもとに集っているのである。

玉子さんは、その名を知らないものはいない
コピーライターであり、ラジオCMディレクターであり、
そして若手コピーライターたちの母である。

そんな母が、今日はフロアの真ん中で踊っていた。
さぞかしうれしかったのだろう。
くるくるまわりながら踊っていた。

でも、自分の母親がいきなり踊り出したらどうですか。
びっくりするでしょう。みなびっくりしてました。

さらにいきなり手をつかまれて私まで踊らされたものだから
酔いのまわっていた私は
貧血で目の前が真っ暗になり、死ぬかと思ったのです。(中村)


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