バリの悪いイメージのみ語って
更新が滞って心傷めたさいとうです。
翌朝、寝付きが悪かったにも関わらず目覚めは爽快でした。
鶏がそこかしこでコケコッコーとないており、
木々のざわめきや生き物の気配のテンションの高さ(?)に
だらだらしてるんじゃねー!
と背中を押されてる感じがしました。
そしてその泊まった宿からの眺めを見て、
ようやくバリにきたのだなぁ〜と感じました。
そこからの眺めはジャングルそのものでした。
まるで映画「地獄の黙示録」を見ているよう。。。
空気は日本と同じように湿気がありますが、
木々から吹いてくる風はさわやかそのものです。
普通のことを言ってすみません。
そこは緑の洪水。
昨日の夜と真逆の風景が広がっていました。
朝食を持ってきてくれるスタッフに
トゥリマカシー(ありがとう)と
おずおずと初めての現地の言葉を使うと
素敵な笑顔でサマサマぁ〜(どういたしましてー)
といわれ、またまた
バリに来たなぁ〜と思いました。
この日からバリ人の笑顔見たさに、
一日に20回以上はトゥリマカシーを言うようになりました。
次回からはもうちょっと内容のあるものを書きたいと思います。。。
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石橋涼子-一発勝負のライブ感
再びVision収録現場におジャマしてきました
薄組の石橋です。
今回の収録、またまたラジオCMとの違いで
驚いたことがありました。
VisionはVieVieさんのナレーションと音楽を
同時に!録音しているのです!同録!!
セリフを噛んだら全部録りなおし。
音楽も一曲使用ならともかく、
数曲を組み合わせる場合は
ナレーションに合わせて一発勝負のミックスです。
すごーいすごーい!!
と、驚いていたら、プロデューサーさんに
なんで?と逆に驚かれました。
生放送が多いラジオとしては
これくらいの尺ならば一発で録れるのが常識なのです。
かっこいー。
モチロン、一発録り至上主義!というわけではありません。
ナレーション、音楽、SEそれぞれが素材としてスタンバイする中で、
何度かテイクを重ねながら、
30秒や60秒を仕上げていくラジオCMのつくり方も大好きなんですが。
とはいえ、VieVieさんとディレクターさんの息の合った
ライブ感には興奮です。
聴いているだけでドキドキです。楽しい!
そして!隣のスタジオではまさに番組生放送中。
ゲストに某アイドルグループ。の卒業生が来ていました。
「かわいいなあ」と、カメラ片手にちらちら覗いていたので、
スタッフさんにすっごく訝しげな顔をされました。
次回、Vision立会い不許可になったらすみません!
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バリの玄関口であるングラ・ライ空港に午前0:01分に到着。
香辛料に似た独特の香りが旅の情緒を引き立たせてます。
しかし、入国審査時の長い列での疲れきった旅行者達の
くだけた服装と死んだ目が集団移民を思わせたり、
照明の異様な暗さがテリーギリアムの映画「12モンキーズ」を思い起こさせて、
南国の楽園に来たというのにさっそく心細くなってしまいました。
現地のスタッフにピックアップされ、
初めてのバリということで、少し遠回りをして
繁華街であるクタ、レギャンのメインストリートを
通ることになりました。
クタ、レギャンのメインストリートは、
原宿・竹下通りのような細い道にテンションの高い
六本木の外人が大挙して現れた感じで騒々しく、
深夜にも関わらず、一方通行のその道は渋滞が起こっていました。
ゴミの散らかった道路に面したいくつかの飲食店は、
爆音でユーロビート系のテクノがかかっており、
店に雇われているであろう男女が道行く人を
挑発するように体をくねらせていました。
芸術、伝統芸能、田園風景、神々そしてナシゴレンと
思い描いていた楽園のイメージとはほど遠く、
良識人がバリの変化に対して警鐘を鳴らしていたことの一端を
バリについて1時間もたたずで感じてしまいました。
その後、泊ることになっているバリの中心部にあるウブドへ。
先ほどの喧噪と打って変わって、暗闇と静寂の一本道をひたすら北上。
その行程で、道の両脇に無数の石像が並んでいる一画がありました。
10分たっても途絶えることのない、車のライトで不気味に照らされた石像群は
異空間に繋がる道の憲兵のように思え、
このまま地獄にいってもおかしくないなぁと変な覚悟をもちました。
一時間弱のドライブを終え宿へ。
外から漏れるカエルの鳴き声と虫々のぞあぞあする存在感のせいで
なかなか寝付けませんでした。
(つづく)
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webを担当しています斎藤拓と申します。
縁あってお仕事でバリに数週間滞在する機会をいただき、
強い印象を得て帰ってきたので、
そのことを数回にわけて書かせていただきたいと思います。
「島といえばハワイか五島だよね」
そういう中村さんに横やりをさすようで多少なりの躊躇はあるのですが、
それはそれ、バリ島のおおらかな気質に浸ってきた私は、
あまり深いこと考えないで書き連ねたいと思います。(中村さん、ごめんなさい)
バリ島。
私にはどちらかというとハワイと並んで、
あるいはワンランク落ちる
海のある南国のリゾート地としての
イメージしかありませんでした。
今回の滞在のために色々調べてみると、
幾つか興味の引く事柄にあたりました。
・芸術の島であるらしいこと。
・ケチャ、ガムランなどバリ伝統芸能があること。
・神々が住む島であるらしいこと。
・稲作を中心とした農業が盛んで田園風景があるということ。
・ナシ・ゴレンなど食文化も充実しているということ。
本屋にいけばバリ島に関するがたくさん並んでました。
ちなみにネットの“アマゾン”で「バリ」で検索すると
13,297件(「バリバリ伝説」なども引っかかってしまいますが)
「サイバン」で1,452件、「グアム」1,763件と桁違い。
それらの本を幾つか開くと
大半のものは熱病ともいえるほどバリ礼賛の言葉が並んでいました。
そして残りのものは、愛情の裏返しとしての
バリ島の変化に対する警鐘を鳴らすものでした。
9度バリを訪れたことのある知人にその良さを聞くと
「居るだけでいい」
という言葉が返ってきました。
バリ島に対する憧憬がぱんぱんに膨らんだ状態で、
日本を発ったのでした。
つづく
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熊埜御堂由香―書く人と録る人
アイスクリームを落としただけで泣く石橋さんのお話は
Vision薄組の打ち合わせの場で飛び出した彼女の思い出話でした。
薄組は、薄景子さんを座長に、
薄さん、くまのみどう、石橋さんが原稿を持ち寄り
お互いの原稿を見ながら共通のテーマを見つけて
1日分、7~8本の原稿をまとめていきます。
打ち合わせで薄さん、石橋さんと話していたら、
わたしも小さい頃のことを思い出しました。
母親の長い、長い、お買い物が終わるまで
「ここで待ってるのよ」と言われ、手渡された
2段重ねのアイスクリームのこと。
ご褒美のはずの、それを食べきれずに
ドロドロに溶かしてひとり泣いたこと。
Visionの原稿を持ちよる、打ち合わせは
好きなひとの名前をこっそりだれかに
教えるような、なんともいえない恥ずかしさがあります。
だけど、どうでもいい話も、仕舞い込んでいた話も、
ついついしてしまう
そういう打ち合わせはたいそう盛り上がるのです。
収録の終わりにVieVieさんに言われました
「書き言葉と読み言葉で伝わることの違いをよく考えて原稿を書いてみてね。」
原稿で「哀しい」という言葉を使ったことに対する
アドバイスです。「哀しい」と「悲しい」のニュアンスの違い。
そう、原稿にした森茉莉というひとは
「哀しく、甘美で、幸せな」
人生をおくったひとですが、
「悲しい」人生を送ったひとではなかった。
そういう気持ちで書いていて、
そんな気持ちまで汲み取ってくれて収録するひとがいる。
自分が書いたものに他者のメスが入る、
おもしろさとおっかなさ。
収録から帰ってラジオをつけっぱなしにしていました。
VieVieさんの声がして、
自分が書いた言葉が、あたらしい音色で流れてきました。
(第一部 おわり)
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石橋涼子―再び現場へ
そのころ収録現場では、
「男の人の涙って、理屈っぽくって、うすっぺらで、ダメね」
という言葉は、男性否定に飛びすぎでは?という意見が出ていました。
原稿を書いているときは、否定的なニュアンスにならずに
仕上げられるかと思っていたのですが、
Vision制作チームのみなさんとあーでもないこーでもないと
話し合っているうちに、もっと違うシメ方もあるなと思い直しました。
ドラとピカソの涙を比較してみるとか、
女の涙も男の涙も等しく肯定してみるとか、その場でうんうん考えました。
考えているうちに、個人的な恨みはさておき
「やっぱり涙に理屈っていらないんじゃないかな」
という自分の気持ちは変わらないことに気づきまして。
最終的に
「涙に理屈なんていらないのに」
という言葉で収録していただきました。
現場で迷うといつも、他のスタッフを不安にするかしらとか
現場の貴重な時間を私のせいで・・・とか
良からぬことを考えてしまうのですが。
Visionの現場は誰もが意見を言える雰囲気で、
つまり私も自分の意見をばんばか言えるし言わなきゃいけないし、
という、とてもとても有意義な雰囲気。
ぐずぐず悩むヒマがあったらコピーを1本でも多く書くべし!
と、コピーライターとして当然といえば当然のことを
胸に刻んだ一日でありました。
余談ですが、私はアイスクリームを落としただけで泣きますが、
みなさまいかがお泣きでしょうか。 (つづく)
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石橋涼子―現場ときどき脱線
収録が続きます。
私は今回2本の原稿を書かせて頂いたのですが
事件はピカソの愛人ドラ・マールによってもたらされました。
本能で泣く女ドラ・マールに対して、
一度だけ涙を見せたピカソ。
ドラが涙の理由を聞くと、
「人生はあまりにもひどい、という以外に説明ができない」
なんて言っちゃって、しっかり説明しちゃうんですね。
時代はスペイン内戦の真っ只中、
ピカソがゲルニカを制作していた頃。
ここでいう「人生」は、ピカソ個人の人生というよりも
運命とか、人の世の愚かさとか、もっと大きな意味ですね。
でも、私がこの話を読んだときに感じたのは、
原稿の最後に書いた一文、
「男の人の涙って、理屈っぽくって、うすっぺらで、ダメね」
という気持ちだったんです。
さて、また脱線します。
私事で恐縮ですが、学生のころの話でございます。
ある日、私への恋心が冷め切った恋人から、
とーとつに別れを切り出されました。とほほ。
そのとき、なぜか彼は、
意味の無い理屈を言いやがったのです。
「二人の成長のためにも、別れるしかないんだよ」
なぜ「冷めました」と素直に言えないのでしょうか。
理屈とか説明とかいらないから!
それ、自分のための言い訳であって、私のためじゃないから!
どあほー!!
あ、遠くに行ってばかりですみません!
Visionに戻ります! (つづく)
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五島の防波堤でよく見られる「ハコフグ」。
箱形になった体の下面をカパッと開けて
身を取り出し、味噌、玉ねぎ、しょうがといっしょにたたき
またそれをハコフグに戻してオーブンで焼くと、
五島名物「ハコフグの味噌焼き」の完成です。
名物ですが食べた事ありません。
家庭料理ってわけじゃないからなのか、
単に僕の家庭が食べない家だったのか・・・
とにかく美味しいですよ!
・・・きっと。
PS. フグというだけあって毒があるんだそうです。
内臓ではなく「皮」にあるらしいんですけど。
ハコフグ
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今日、会社で後輩と話していて出たのは、
どうも僕には「手下感」があるんじゃないか
ということでした。
「あの人は存在感がある」
「某さんには威圧感があるよね」
人物を表現する際に出る「〇〇感」の中でも
「手下感」はトップクラスのあわれさがあります。
五島で暮らしていた頃、
僕はそんなに手下的役割ではなかったように思いますが
そう考えるとやはり、都会の中でなんとか生きていくために
身についた処世術的オーラなのでしょうか。
もし僕の両腕がもっと長かったなら
今夜は自分をぎゅっと抱きしめて眠るのに。
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もし五島を訪れる人がいたら、
ぜひこの場所にも行ってほしいのが
「堂崎天主堂」です。
五島には教会がたくさんあって
それぞれに見る価値があるものばかりなのですが、
堂崎天主堂は個人的になじみが深いため
ちょっとした思い入れがあります。
まず、まわりの景色がいい。
とっても穏やかな入り江の端っこのところに建っていて
ちょっと他では見られない風景です。
教会をはさんで入り江と反対側にも
すぐ海が開けていて、ここがまた見晴らしがいい。
海岸の石をめくるとタコがいたりします。
そして堂崎天主堂。
現在は、隠れキリシタンにまつわる資料館となっており、
観音様に似せたマリア像や祈祷文など
貴重なものが見られます。
大人になって初めてそれらをじっくり見たのですが、衝撃でした。
バカみたいな言い方になりますが
一言で言うと「信仰ってすごい」でしょうか。
建物の中につまった濃密である意味強烈な時間の流れと
建物の外に広がるあまりにのんびりした風景のギャップが、
なんかこう、五島だなあ、という感じなのです。
堂崎天主堂
タグ: 五島の話
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