五島の観光パンフレットに
載っているキャッチフレーズあれこれを紹介します。
「西海国立公園。五島列島」 事実直球型ですね。
「雄大な自然と、歴史あふれる癒しの島・・・」 ・・・がミソです。
「蒼き海原が誘い、碧深き山が迎える」 きっとコピーライターが書いてるな。
「巡礼の旅 心安らぐ祈りの島へ」 教会めぐりのススメ。
今年見た中でいちばん僕にヒットしたのは、
「今から選ぶなら、五島がふるさと!!」
大胆です。戦略的でもあります。
今までのあなたのふるさと、それはそれでいいでしょう。
でも今から選ぶなら(この考えが大胆)。
第2の、いや第3、第4のふるさとでもいいから。
そして、「いかがですか?」という提案ではない。
言い切っているところが気持ちいい。びっくりマークも2つ。
したたかなキャッチフレーズです。
あ!見落としていた。
同じパンフレットの下の方に、小さく
「子守唄の流れるしま」
という別のキャッチフレーズも書いてある!
しかも五島椿をモチーフにロゴ化されている!
でも子守唄・・・?
よしこの際だ、島中に流れてることにしよう。
タグ: 五島の話
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石橋―前置き、またの名を脱線その2
厚焼玉子さんからは
「ヒルズはセキュリティが厳しい!
トイレに出たら、もう戻れない~!!」
と5回くらいアドバイスされて、いや、脅されていました。
佐藤さんから来客用セキュリティカードをいただいた時は
これでトイレに行ける!!と感動したものです。
しかしトイレの恐怖はセキュリティだけではありません。
六本木ヒルズでは、目的地に着けずにおろおろしている
埼玉(仮)のおばちゃんをよく見かけますが、
オフィスフロアもかなり複雑なラビリンスなのです。
トイレに行ったら、もうJ-WAVEがどこにあるのかわからない。
案内のお姉さんもいないし、案内板もない。
これも一種のセキュリティ・・・!?
というわけで、私がトイレをどうしたかというと、
ガマンしました。はい。
冷えのキビしい冬だったらやばかったです。
またまた脱線してしまいました。
今度こそ・・・
収録は、J-WAVE内のスタジオで
プロデューサーさん、ディレクターさん、ミキサーさん、
そしてナレーターのVieVieさんの4名で進められます。
みなさんで、侃々諤々と意見をぶつけあったり
それぞれの解釈を述べたり、談笑したりしながら
Visionは作られているのです。
ラジオへの愛がだばだばと溢れる現場です。
森でマイナスイオンを浴びるより元気になれます。
われわれもご挨拶をさせて頂いて。
さあ、収録が始まります。
(つづく)
タグ: 見学記
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野口英世の母
明治45年
アメリカで研究を続ける野口英世に届いた一通の手紙がある。
文字というものをほとんど書いたことのなかった母が
一所懸命書いた手紙は
すべてひらがなで書いてあった。
おまえの出世には、みなたまげました。
わたくしもよろこんでをりまする。
どか はやくきてくだされ
はやくきてくだされ
はやくきてくだされ
はやくきてくだされ
はやくきてくだされ
母の言葉は息子を呼び寄せる。
それから3年後、野口英世は最初で最後の帰国を果たした。
会いたい。早く会いたい。
人を想えば生まれる言葉の、なんと強きこと。
タグ: 土居美由希
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石橋―前置き、またの名を脱線その1
みなさま(ほぼ)はじめまして。
薄組の石橋と申します。
今回は、麻布十番祭りも六本木ヒルズ盆踊りもスルーして
Vision収録現場をきゃぴきゃぴ見学させていただきました。
そのレポートを、まずは私から・・・
私はラジオが大好きで、聴くのも好きですが
投稿するのも応募するのも大好きです。
先日はJ-WAVEさんから生ビール1ケースが届きました。
ありがとうございます!
って、ふつうのリスナーですみません。
なので、Visionもリスナーとしてずっと聴いていました。
ステキだな楽しそうだなと思っていたので、
参加させて頂けることになって本当にうれしかったです。
とはいえ後発組ですから勉強すべきことはてんこ盛りです。
例えるならいつの間にか増えていたエグザイルの
後ろの方の人げほげほ何でもないです。
今後のためにも収録をしっかり見学させていただいて、
より良い原稿作りに活かしたいと思ったのです。
本音を言うと、
六本木ヒルズのオフィスってどんなオシャレなとこかしらドキドキ
と思ったのです。
前置きが長くて、しかも無意味ですみません。
そんなわけで、厚焼玉子事務局長にお願いして
六本木のJ-WAVEへ見学に伺わせていただいた次第です。
当日は事務局の佐藤さんが引率係としてお付き合いくださいました。
余談ですが、意外と年上だという事実にびっくり。
さて、いよいよ六本木ヒルズ森タワーオフィス棟に到着です。
(つづく)
タグ: 見学記
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Visionはコピーライターが書いた原稿を、
J-WAVEの放送局で演出、収録して放送されています。
紙原稿という素材がどんな風に、音に料理されていくのか、
はじめてVisionの原稿を書いた、
熊埜御堂&石橋が収録現場にお邪魔しました。
タグ: 見学記
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お盆の時期には、
親戚や先祖の話になることが多く、
僕も一時期まわりに聞き込み調査をしては
勝手に家系図をつくったりしていました。
自分のルーツが知りたいというよりも、
たとえば祖父の兄弟たちがそれぞれどんな人生を送ったか
みたいな昔話には、必ずと言っていいほど、
単なる事実とはちょっと違う物語性がまとわりついてきて
それがおもしろいんです。
ガルシア・マルケスの「百年の孤独」という小説は
その事実だけど事実ではないような、
一族の神話みたいなもので埋め尽くされていて、
読むたび、五島のじいさんばあさんの話みたいだと思います。
というか、たぶん世界中のじいさんばあさんの話みたいな話なんでしょう。
そして、そういう話には否応なくのめりこんでしまう魔力があります。
そういえば。
数年前のやはりお盆の時期、母方の従兄弟が、
彼の叔父から見せられた家系図のことを話してくれました。
その家系図は、曾祖父の世代くらいまでは名前が書かれているのですが、
その先は「・・・・」と省略されて、突然「桓武天皇」になってたそうです。
こういう、「アバウトな家系図」みたいなものにも
たまらなく魅力を感じてしまいます。
タグ: 五島の話
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五島の実家に置いてあった
小学校の卒業文集を開いてみたら、
将来の夢「プログラマー」と書いてありました。
今の自分のパソコンの使えなさを考えると
正直意味がわかりません。
そのころパソコンを使っていたわけでもありません。
ただ、小学生にしてメンズクラブを愛読し、
誰よりも早くパソコンを購入した友人に影響されていたことは覚えています。
「メンズクラブ」と「パソコン」にあこがれた島の小学生は、
それが何かも知らないのに夢は「プログラマー」と語り、
高校時代は将来「NASA」で働くとほざき、
部活はずっと「バスケットボール」で、やがて
「アメリカ」に留学し、日本に帰って「コピーライター」になりました。
僕が死んだら、
墓には「もっと横文字を」と刻まれることでしょう。
タグ: 五島の話
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36回目です。
祝、僕の年齢と同じ回数。
12で割り切れる数字です。つまり丑年、年男です。
年始に見た占いに、丑年の人は今年活躍するでしょう、
特に「広告・出版」業界の人は、目覚ましい活躍をします。
と書いてありました。
いまのところ、その占い師に「うそつき!」と叫びたい状況です。
さて、今回実家に帰ったら、親が僕の大学時代の荷物
(大学卒業と同時に留学したので、まとめて島に送っていたらしい)を
整理していて、そしたら、そのころにもらった手紙が
どっさり出てきました。手紙をやりとりしてたんだなあ~としみじみ。
まだケータイ(メール)ありませんでしたからね。
その中の多くは死んだ祖母からのもので、
すべて現金書留でした。
手紙が入っていて、読み返してみたら、しめくくりはいつも
「ばあちゃんからお金をもらっことは誰にも言わないように」
そのころ祖母はうちの母にお金の管理をまかせていて、
お金を送っているとなると「甘やかすな」と咎められるので
そう書いたのでしょう。
実際、母は頻繁に小遣いをせがむ祖母に
「また何に使うつもりね?」と小言を言ってたらしいです。
この夏、そのお金が僕(やたぶん他の孫たちも)に送られていたこと、
筆不精だった祖母が一所懸命手紙を書いていたことを、
はじめて知った母は泣いたそうです。
そのせいもあってか、この夏は母の孫たちへの応対が
いつもよりやさしく、僕としては、
「ばあちゃん、グッジョブ!」という気分でした。
タグ: 五島の話
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ぼくの実家から歩いて2分くらいのところに、
「明人堂」があります。
かつて、明の国から五島にやってきて貿易なんかを
活発に行っていた「王直」という人がまつられています。
有吉佐和子は、その著書の中で五島にふれ、
種子島に鉄砲が伝わる以前に、すでに日本に鉄砲が入ってきてたんじゃないか、
それにこの王直が一枚かんでたんじゃないか、
その証拠に、王直は鉄砲に使う火薬を交易の品として運んでいた、
さらに種子島に鉄砲が伝わったとき、この王直の名前が出てくる
という説を述べています。
「鉄砲伝来、実は五島が先だった」ら。
もっと五島はメジャーだったのに!日本史の教科書でみんな必ず覚えるのに!
宇宙センターだって五島にできてたかもしれないのに!
ちなみにその王直さんのことを父に聞いたら(父は市役所で働いていた)、
「王直さんは中国の〇〇省出身で、わざわざそこに姉妹都市を結びに行ったよ~」
なんて言ってました。
先方では「へ~、そんな人いたんだあ、じゃあ、姉妹都市になりましょう!」
と歓待してくれたそうです。
明人堂
タグ: 五島の話
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昨日、世界陸上男子マラソンで
6位に入賞した佐藤敦之(さとうあつし)選手。
北京五輪では最下位の76位で、
まさに「どん底」を味わって臨んだ大会でした。
40キロを過ぎての激走で2人を抜き、
ゴールを駆け抜けたとき
天を仰ぎ大声で何度も叫んでいました。
直後のインタビュー。
「もう陸上をやめようと思ったけれど、ある人から、
どん底からはい上がるのが会津の人間だ、と言われて・・・」
感動的でした。
と同時に「どん底からはい上がるのが会津の人間だ」にしっくりくるのは
「会津」だからだよなあとも考えました。
もし僕がどん底を味わっていて、五島の人間から、
「どん底からはい上がるのが五島の人間だ」と言われたら
思わず顔を上げて、「ほんと~?」とつっこみたくなります。
どん底の五島人に、他の五島人が、どんな郷土魂を根拠にして励ますか。
考えてみたのですが、そもそもそんな郷土魂が希薄な気がします。
あえて言うなら、
「どん底っちいうたっち、生きていかんばしょんなかろーもん」
(どん底だろうがなんだろうが、生きていくしかしょうがないでしょ)
かなあ。
タグ: 五島の話
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