五島のはなし。

五島のはなし(92)

気がつけば3月31日です。
正確にはもう4月1日だけど。
まいっちゃうなー。
月日だけがどんどんと音をたてて過ぎていきます。

東京で5年働いたら五島に帰る、と宣言してたのに
その5年はとっくに通り過ぎ。

いつか五島の山の中で
このブログにも登場した「いきもの係さん」に
「一つの道に入ったら10年は働かんばいかん
(じゃないと仕事ってもんがわからない)」
と言われたのがずーっと心に残っていたとです。
いきもの係さま、とうとう10年働いちゃいましたよー。

さて、どうしよう。
とりあえずは五島のはなしを108回まで続けなければ。
(100回まで書く、って言ったんだけどなあ。いつのまにか108回になっている)

あ、それと!
先日紹介した五島出身の映画監督
榊英雄さんが撮った「誘拐ラプソディー」は
4月3日公開ですぞー。

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「五島のはなし」継続願い

中村直史の「五島のはなし」がついに90回を越えました。
もともと108回をめざした連載ですが
本当に108回だとすると、間もなく終焉を迎えます。

が、もはや我々の日常は「五島のはなし」と共にあります。
「五島のはなし」がなくなることは
たとえば、朝、歯ブラシがなくなっていたりすることと同じです。

「五島のはなし」を愛読してくださっているみなさん、
ぜひ中村直史に激励と嘆願のお言葉をお願いいたします(玉子)

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五島のはなし(91)

91回目です。
ここまで五島の良さを書いても
まだ行ってみようと思えませんか?

僕は根が控え目です。
だから僕が「五島はいいよ」と書いたら
それは「五島はすばらしい」ということであり、
「五島の食べ物がおいしい」と書いたら
それは「五島の食べ物は信じられないくらいうまい」
ということなのですよ。
客観的にはそうなのですよ。

さらに僕の文章力のなさも勘定に入れると、
この五島のはなしで書かれている「五島の良さ」は
2倍くらいに見積もって読んでいただいた方が良いかと思います。

ただし、五島が「行きにくい場所」であることは否めません。
でもねでもね。
飛行機ならあっという間です。

たとえば東京からなら2時間半(乗り継ぎがスムーズなら)。
通勤圏、といえる近さ。

ちなみに福岡空港から島へ向かう飛行機の名は、
ボーイング737・スーパードルフィン。(←数字のとこはうろ覚え)
「すごいイルカ」に乗って、島へ飛ぶのです。
素敵でしょ?つまり、すんごい素敵でしょ?

スーパードルフィン

スーパードルフィン

五島福江空港

五島福江空港

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五島のはなし(90)

ひとつ前の話で
三國さんが書いてくれた、五島うどんの「ふしめん」。

写真を見ると麺が曲がっててちょっと不思議。
五島うどんって曲がってるの?
と思った人へ、補足説明です。

※ちなみに五島うどんは「日本3大うどんの一つ」と
 言われたり、「幻のうどん」と言われたり、
 「あのミシュランさえも認めた美味」と言われなかったり、
 の「知る人ぞ知るナイスなうどん」です。

世の中で五島うどんとして売られているものは
まっすぐの麺です。
が近ごろ麺の製造過程でカットした端っこの部分を
お味噌汁やサラダの具にどーぞ、ということで売り出した。

もともと歯ごたえが良く、伸びにくい麺だったこともあり、
この端っこ部分が意外にも重宝され、いま人気となっています。
それがこの「ふしめん」(・・・のはず)。
ちなみに「ふしめん」は商品名であって、一般名ではない(・・・はず)。
だから他の製麺所からは別の名前で売り出されている(はず)です。

「はず」がやたらと多い文になってしまった。
なにはともあれ、このふしめんが美味しいのは
そもそも五島うどんがおいしいから、なのです。
インターネットでも手に入りますよ。
詳しくは「五島うどん」で検索を。

ふしめん

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五島のはなし(89):三國菜恵版

会社の後輩、三國さんが書いてくれました。
僕が書くものと違って描写がきめ細やかです。
人間の差が出てます。いいぞ、三國!いいぞ、五島うどん!
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みくにさん、ハムカツ食べたい。ハムカツ。
と、ある日友人が突然言うので
なにかと思えば戸越の商店街にある
精肉屋さんのことを知ったらしく
当時引越して間もなかった私は
彼女らを連れて初めて商店街の奥まで歩きました。

お店の名前は「かたばみ精肉店」。
戸越銀座商店街の中でも比較的静かな
豊町(ゆたかちょう)というところにあります。

でも、ここ不思議な精肉店で
お肉だけじゃないんです。
ちょっと凝った調味料や、
地方から取り寄せたのかなあと思うお漬物なんかも売っている。
中でも気になったのは、お店の一番目立つ籠の中
「五島」と書かれたうどん。
以来ずっと気になっていたのでもう一度、行ってみました。

うどんの名前は
長崎県五島手延うどん 有川そだち 『ふしめん』
(五島灘の塩『いそしお』使用)

五島生まれの方がいらっしゃるんですか?と聞くと
お店の方が「私です」と。
私はナカドオリシマの出身で、今は合併してカミ五島というところになったのですが
おうどんのパッケージに書いてある有川というところが故郷で
ある日この有川のうどんをこちら(東京)でふるまったところ、
みなさんがおいしいと言ってくださるものだから、
じゃあ取り寄せて置いてみようかしらということになったんです。
以前は五島の中だけで食べられていたんですけれどね、
でも最近ではだんだんと広まって、こちらにも出ているんですよ

とのこと。

とっても興味が出てしまったので、ひとつ買って帰りました。

パッケージの後ろに「おいしいゆで方」が書いてあって、
この文章がちょっとかわいかったので引用しますね。

 手延うどん“有川そだち”ふし麺のおいしいゆで方
 たっぷりのお湯を沸かしふしめんを少しずつ入れ、箸で軽くまぜ煮立ったら、
 一度差し水をし、火加減を見ながら10分位煮て下さい。
 麺にやや透明感がでてきたら火を止め、フタをし、2~3分蒸らすとおい
 しくゆで上がります。ザルに移し水洗いをしてから調理して下さい。
 ゆであがったふしをお味噌汁の具、煮込みうどん、サラダ等お好みの料理
 でお楽しみ下さい。

へえ~ お味噌汁の具にしてもいいんだ。サラダにも使えるんだ。

書かれたとおりにゆでたら、ほんとうにちょっと透明感が出て
ふっくらした麺がお湯のなかから出てきて、ちょっと感動ものでした。
専用のあごダシもかなりの美味。
とってもおいしかったです。

「かたばみ精肉店」は
浅草線戸越駅A2出口下車
ブックオフがあるほうの入り口の、右側の軒を、奥の奥にたどったとこにあります。
途中に和菓子屋さんやら焼き鳥屋さんやらパン屋さんやら誘惑が多いので
おなかいっぱいにならないように、いらしてくださいね。

ゆでちゅう

ゆでちゅう

できあがり

できあがり

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五島のはなし(88)

昨夜BSで五島が
とりあげられていたみたいですね。

なんでも、
「椿祭り」をやっていて
そこで高橋ジョージが自作の
「五島列島の唄」という歌を歌っていたらしい。

気になるなあ、五島列島の唄。
高橋ジョージが五島のことを理解しているならば、
その歌詞の中に「あらかぶ」「水イカ」「クロヨウ」
この3つの単語は入れたはずだ。

いやまてよ、でも、魚たちだけでなく
「カッパ」「とんとまり」「磯男」「あぶんぜ」「大瀬崎」・・・
ここでとりあげてきた五島の良さを盛り込もうと思ったら
なかなかタイヘンだ。

高橋ジョージの名曲
「ロード」(でしたよね?・・・不安)みたいに、
五島列島の唄~第5章~
とかね、どんどんつくってほしい。

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五島のはなし(87)

五島から甥っ子がやってきました。
島からひとりで飛行機に乗って。

彼の名はシオンという。
汐の音と書く。
多くをしゃべらず
おだやかで
力が強い。
なるほど五島の海のようではないか。

いま小学一年生。
遊園地というものを知らないという。
知らないままでいてほしい気もするが、
連れてってあげることになっている。

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隠岐の島の話(五島のはなし番外)

五島のはなしは108回までと
以前に中村直史が宣言していたので
100回を過ぎたら「ずっと続けようキャンペーン」を
展開しようと思っていました。
が、早くも86回めでネタがないとは困ったものです。

島根には隠岐の島という島群があります。
私は2回しか行ったことがありませんが
それでも10回くらい書けます。

たとえばサザエカレーです。
サザエカレーは隠岐の物産として開発された
レトルトパック入りのカレーです。
地元のおばちゃんたちがつくっています。
レシピはちゃんとしているのですが
ときどきレシピ通りの味になっていないそうなのです。

我思うに、なにしろ港の岸壁から下を見ると
手の届きそうなところにサザエがいるような島ですから
「今日はサザエが大漁だ〜」
「サービスでいっぱい入れてしまえ〜」
なんて作りかたをしているのです。

つまり、アバウトなサザエカレーです。
ゆるゆるなサザエカレーです。
味が一定しないサザエカレーです。
ドキドキなサザエカレーです。

カレーだけでもこれだけの文字数を書けます。
今日、甲府へ行くのでなかったら
もっと長く書いたはずです。
がんばれ、中村直史(玉子)

img04

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五島のはなし(86)

しばらく更新しなかったら
このサイトに入るパスワードさえ忘れてて
ずいぶん苦労してしまった。

五島のはなし、86回です。
なんか書くことが思い浮かばないなー。
書くこと募集します!
リクエストください!
いっそのこと書いてくださってもかまいません!

それと、「五島のはなし100回記念飲み会」
をやります。予定です。たぶんですけど。
それをやるにはまず100回まで行かなければ・・・

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五島のはなし(85)

江戸の五島藩邸(六本木にあったそうです)が
火事になったときのこと。

その消火に尽力してくれたのはカッパたちでした。
お皿の水が乾いてしまうことも顧みず、
勇敢に火に立ち向かったファイアーファイター・カッパ! 

五島の殿様はその働きぶりに心を打たれたそうで。
ちなみに五島市中心部のほど近く大円寺に
立派なカッパの銅像が立ってます。

考えてみれば、
五島で「偉人の銅像」というものを見たことがない。
あるのは「偉カッパの銅像」だけ。
いまのとこ、五島史上いちばんの英雄ってことか。

ありがとう、カッパ!

五島の英雄

五島の英雄

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