五島のはなし。

五島のはなし(74)

あけましておめでとうございます。

厚焼玉子さんがアップしてくれてた「石鯛釣」の映像。
ここに出てる橋本さんは、たぶん日本一有名な石鯛釣り師(底物師という)です。
今回私が実家に帰省しているときにも
地元の新聞に出てました。
彼のモットーが、見出しになっていて、

「100匹の小魚より、1匹の石鯛」

釣りに対する姿勢が違います。
すべてをささげてる感じがして尊敬します。
ちなみに私のモットーは、
「小魚でもいいから。
100匹釣れなくてもいいから。
海辺に立つだけでもいいから。」

ずーっと釣りしてました。
(ベベンコビッチさんのライブがあることは知っていたのだけど
 仕事で帰省が遅れて間に合いませんでした、残念!)

というわけで
今回の「満足の一尾たち」。
・・・そんなに小魚でもないんです!

今年のあらかぶは大きかった!

今年のあらかぶは大きかった!

そしてメジナも大きかった!

そしてメジナも大きかった!

topへ

五島のはなし73(倉成英俊くんのはなし)

いま思いましたが、
紀行文って、書くの、はじめてかもしんないです。

中村直史の同期の倉成英俊といいます。
出張で、五島列島に行くというラッキーがあって、
「いま五島なんだけど」と、弾んで中村くん(以後、ただしと呼びます)に
電話した所、
帰ったらここに書くようにと宿題を出されました。

そんで、いま書いている次第です。
しかし、すっかり遅くなりました。
このブログを止めていたのは僕です。

ではしばし、僕の五島への旅に、お付き合いを。

**********************************************************
飛行機に2時間。クルマに1時間。フェリーに3時間。
待ち時間入れて計7時間という、
インドへ行くのと同じくらい時間かかって、僕が着いたのは。

五島列島最北端、宇久島。

道中、フェリーの甲板に出てみると、雲間から満月。
それを反射する海には、光の道。
こんな風景を見て育ったのか、あいつは、と
東京にいるただしに思いを馳せながらタバコの煙を、、、

とかそういうことまで書いていたらきりがないですね。
(そもそもタバコはすっていないし)

何をしに行ったのかは、完全にこちらにまかせます↓
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20091205/06.shtml

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000305-mailo-l42

宇久でのできごと、
カンタンに順を追ってみると、

PM8:00宿に着く。/晩ご飯の魚にさっそく感動。/翌朝。神浦小学校へ。/5、6年生合わせて6人のクラスでCMの授業のお手伝い/給食を一緒にいただく/普段何をしているの?と質問する。/その回答。テレビ、とかDSとか、あんまり都会と変わらない/(しかし、この子たちはお父さんお母さんが漁に出て忙しいから毎朝弟たちのご飯をつくったりしているのだと後で知る)/昼休み一緒にサッカーする。/全学年一緒。学校で兄弟のよう。/地元の人に島一周ドライブに連れていってもらう。/エメラルドグリーンの海を見る。/平家盛が上陸したと言われる自然の入江を見る。/夜は、その地元の人のお宅でごちそうになる。/ブリの刺身(超うまいのに、とれたすぐだから脂が乗ってなくてまずいとか言ってる)、くじらとふきの煮物、あおさの天ぷら、鯛の鍋、その他たくさんのごちそうごちそうごちそう/なぜかその家にはカラオケがある/なぜかミラーボールもある。しかも2個ある。/地元の人が集まってくる/みんな歌がうまい/僕はなぜか北酒場を歌う/流れ星を3つ見る。/・・・

と1日分だけ書いてはみましたが、
ああ、もう結論を言いたい。

紀行文に結論など、いらないことはわかっていても、この辺でまとめたい。
だって、
僕が経験した、宇久島での1番の印象的なできごとは、
超シンプルに1文で言えるから。

それは、

「朝日を見た、そして、夕陽も見た。」

地球上で毎日起こっているはずの、太陽を基準にした、時の流れ。
そんな本当は、とっても当たり前のこと。
それを、体で感じた。

よく考えて見ると、
ビルで囲まれた所では味わえない。
海に囲まれた島の特権。

帰って来て2週間。
僕はそれから一度も朝日も夕陽も見ていない。

いま、2009年12月22日AM5:26。
もうすぐ今日も島に、朝日が昇る。
のであります。

宇久

topへ

五島のはなし(72)

「手書きの地図が精密だね!」
「絵にセンスを感じるよ」
そんなたくさんのコメントに応えて
五島列島の地図も描いてみました。

大きめの島だけ描いてますが
小さな無人島なども合わせると
144もの島があります。
だから正確には五島列島じゃなくて
百四十四列島なのかも。

ふだんここで紹介しているのは
いちばん南(南西)に位置する福江島です。
倉成くんが行っていた
宇久島は一番北に位置しています。

たぶん福江から宇久まで
100kmくらいあると思います。
とてもすてきなところだと
よく耳にしますが、行ったことがありません。

五島の地図

topへ

五島のはなし(71)

会社(ぼくは広告代理店に勤めるコピーライターです)の同期に
倉成(くらなり)くんという
すごく素敵な人がいて
(もう、ほんと、なんていうか、素敵なんです)、
彼が今、五島列島の宇久島(うくじま)に行っています。

ぼくの会社が、
社会貢献活動の一環として
実施している「広告小学校」なるものの
代表として、
宇久島にある小学校を訪れ、
何かをやっているらしいです。
・・・何かを。

一昨日の夜、宇久島滞在中の倉成くんから
電話がかかってきて、
なんだかすごく楽しそうだったので、
五島・宇久島滞在記を
ここで書いてもらうことにしました。

近日中にアップします。
こうご期待。

これが、倉成くん。

これが、倉成くん。

topへ

五島のはなし(70)

70回目の五島のはなしなので、
そろそろ
「で、五島っていったいどこにあるのか」
について書いてもいいかなあ
なんて思いました。

みんな知らないんですよ、ほんと。
日本の地図を見ながら10人で話していて、
ぼくが五島列島出身と言うと、
3人は「五島列島?・・・聞いたことない」で、
3人は「沖縄の方の島だよね」で、
2人は「バカ違うよ」って言って対馬のとこを指さして、
1人は「ごめんねみんな無知で」って平戸あたりを指さし、
残りの1人が「たぶん」と言いながら正解の場所を指し示す。
そんな感じです。

そういうわけで
がんばって地図書いてみました。

五島地図

topへ

五島のはなし(69)

好きな女性のことは
人ごみの中でもぱっと見つけてしまうように、
五島列島という言葉は
どんなにたくさんの文字に埋もれていても
目に付いてしまいます。

本日、12月5日から
東京の三越劇場で幕を開ける
劇団民藝の舞台「神戸北ホテル」。

この主人公の女性、
大関うらら(奈良岡朋子さんが演じています)は、
五島列島福江島の出身という設定なんだそうです!

神戸北ホテル(ちらし)

神戸北ホテル(ちらし)

 
いいですねっ。
すべてのドラマの主人公の出身地は
もう五島ってことにしてほしいですね。
ヒロインの生まれる島、五島。

ちなみにこの「神戸北ホテル」のストーリーですが。
主人公・大関うららは、
戦時中五島で発行されたていた(らしい)
「五島民友新聞」に、とある川柳を見つけ、
その作者に会うために、
五島から遠く離れた神戸に旅立つというものだとか。

ちなみに役者の奈良橋朋子さんが、
戦時中に発行されていた「五島民友新聞」を
お持ちの方がいたら連絡ください!
と書いていました。

どなたかお持ちでしたら、
ぜひ
keijiban@shinchosha.co.jp
までメールしてあげてください。

topへ

五島のはなし(68)

今朝出勤のため、
最寄駅まで歩いていた時のことです。

向こうからやってきた、50歳くらいの
自転車に乗ったあやしい感じのオジサンが
すれ違いざまに、ぼくに向かって
「かわいいっ!」と言ったのです。

まわりを見渡しましたが
ぼく以外に人はいませんでしたし、
かわいらしい物も見当たりません。

大きなマスクをしたおっさんだったので
表情まではわかりませんでしたが、
たしかに、はっきりと、「かわいいっ!」って言った。

そーかー、おれ、かわいいのかー。
たぶん赤ちゃんのとき以来でしょう。
人様に面と向かってかわいいと言われたのは。

うれしいですね。
生きていく勇気がわきます。
言ってくれたの、
あやしいおっさんでしたけど。

五島のお父さん、お母さん、ありがとう。
あなたたちのDNAを受け継いだ息子は今日、
都会の知らないおっさんから
「かわいいっ」って言われましたよ!

topへ

五島のはなし(67)

僕はあらかぶが好きだ。
好きだ好きだ大好きだ。
・・・という私のあらかぶという魚への偏愛は
(あ、一人称をどうするか問題はめんどくさいのでもうやめたっ)
以前にも書きましたが、
この週末もあらかぶに会いたくて
千葉まで釣りに行きました。

・・・これが釣れないのなんの。

 釣れない日は、神が人生について考える時間をくれたと思え。
                          - ヘミングウェイ

いやいやいや、
人生についてもう考えたくないから釣りに行ってるんです。
だから神様そういう時間じゃなくて魚をお与えになってください。

やっぱり今はあらかぶの季節じゃないのかなあ。
季節といえば、
五島ではそろそろ「クロ」の季節。
一般的には「メジナ」と呼ばれる魚です。
冬のクロは脂が乗っていてうまい。
皮と身の間にはうまみがつまっているから、
刺身も皮つきで食べます。
あと水炊きもうまい。

五島のクロの中でも、
とくにうまいとされるのが
高崎地区でとれたクロ。
最近はちょっとしたブランド品と聞きます。

高崎には伝統の追い込み漁というのがあって、
(実際に漁を見たことないのでここからは想像)
高台のやぐらの上から海の様子を見て
メジナの群れが湾に入ってくると
町中に「おーい、きたどー」的な声をかけ、
エンヤコーラと舟を漕ぎだし網で囲いこむ。たぶんそんな漁。

高崎の海とやぐらの様子は
下の写真の通りです。
いつものごとく、
キュート姉妹のお姉さんの方が撮影して
送ってきてくれました。感謝!

高崎地区のやぐら。

高崎地区のやぐら。

やぐらの下にはこういう海が広がる。

やぐらの下にはこういう海が広がる。

topへ

五島のはなし(66)

みなさん一緒に歌ってください。


 愛しい気持ちを フェリーに乗せて
 お前を迎えに 越えた海
 男ごころの 高鳴りを
 ぶつけて砕ける波しぶき
 ここは 長崎 あぶんぜ 海のまち
 哀しい女の あぶんぜブルースよ

そう、杉直人が歌うあの有名な曲「あぶんぜブルース」は、
何を隠そう五島が舞台なのですっ。
・・・知ってます?あぶんぜブルース。

2番の歌詞を見ればきっとわかります。

♪ 
 未練 心に お前を試す
 馬鹿な男の 強がりを
 叱ってくれるか 鬼ん岳も
 浜木綿揺れます 泣いてます
 ここは長崎 あぶんぜ 恋のまち
 哀しい女の あぶんぜブルースよ

ここまで歌詞を見てもわからないあなたに
五島を語る資格はないっ!
たぶん五島を語るつもりなんて
ぜんぜんないと思うけどっ!

「あぶんぜ」は五島福江島にある、溶岩でできた海岸。
漢字で書くと「鐙瀬」です。
釣りをするもよし、ぼーっと景色を眺めるもよし、素敵な場所です。
ぜひ一度行ってみてはいかがですか。

あ、行く前にぜひ「あぶんぜブルース」を
覚えていってください。
この歌をあぶんぜで口ずさむと、
映画の主人公になったような気がしますから。

「あぶんぜ」と読むのです。

「あぶんぜ」と読むのです。

こういう海岸がつづく。撮影:キュート姉妹の姉の方。

こういう海岸がつづく。撮影:キュート姉妹の姉の方。

topへ

梧桐のはなし(65)

しばらく更新しなかったら、
パソコンがもう「ごとう」を「五島」と
変換してくれなくなってました。

「梧桐」ってなんだ!
気になって辞書をひいてみたら、
「アオギリの別名」とありました。
・・・アオギリってなんだ!
ここで「アオギリ」を辞書で引くと、
「梧桐のこと」と出てくることが予想されるので
もう辞書はひきません。

うちのパソコンにも五島愛が芽生えたのでしょう。
五島のはなしをちょっとサボっただけで
こんな罰を与えてきやがります。

topへ


login