蛭田瑞穂

佐藤日登美 18年7月8日放送

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平成の夏 日本一暑い場所

日本で一番暑い場所。どこだと思いますか?
暑いことで有名な、埼玉県熊谷市。
と思いきや、実は高知県の江川崎という町。

2013年8月12日に41.0℃を記録し、
それまで同率1位だった熊谷市と岐阜県多治見市の
40.9℃を上回る数字を叩き出しました。
どちらも40℃以上なんて、
ちょっと頭がくらくらしてしまいそう。

さあ、平成最後の夏。
この気温を上回る場所は出るんでしょうか。

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蛭田瑞穂 18年7月8日放送

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平成の夏 梅雨明け

先月、6月29日、気象庁は関東甲信地方の梅雨明けを発表した。

関東甲信地方が6月に梅雨明けするのは、
統計を取り始めた1951年以降初めてのことだという。

今年の夏は平成最後の夏。

「平成最後の夏」というハッシュタグがネット上を賑わせ、
たくさんの人が夏の訪れを心待ちにしていた。
そんな気持ちを察して、夏がひと足早く来てくれたのかもしれない。

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蛭田瑞穂 18年7月8日放送

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平成の夏 夏休み

日本でインターネットが一般的になり始めたのは、
windows95が発売された平成7年からといわれている。
また、携帯電話が急激に普及し始めたのは平成8年から。

つまり、平成になったばかりの頃の夏休みといえば、
帰省でも海外旅行でもひとたび休暇に入ってしまえば、
連絡の取りようがなかった。

平成最後の夏は平成最初の夏のように、
からっぽの休みを満喫してみたい。

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森由里佳 18年7月8日放送

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MILD
平成の夏 夏のひばり

春を告げる鳥として親しまれる、ひばり。
空高くまで舞いあがり、美しくさえずるその鳥は、
歌手としての人生を全うしたある女性の名前の由来となった。

美空ひばり。

日本中から愛された歌姫が亡くなったのは、1989年のこと。
平成最初の夏だった。

あれからもう、30年。

いつのまにか、平成最後の夏が来た。
春を告げ終えたひばりは今もきっと、
どこか遠い空のむこうでさえずっているに違いない。

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森由里佳 18年7月8日放送

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平成の夏 乾杯!

その工場で造られるビールはたいへん愛され、
のちに、ビールの名前が工場のある町の名前に
さらに山手線の駅の名前にまでなってしまった。

1988年。昭和最後の夏に工場は閉鎖されたが
その跡地は多くの人が集まる複合施設になった。

東京・恵比寿。
今も多くの人がのどを鳴らして夏を楽しむ賑やかな街。
昭和が終わっても、平成がはじまっても、
高らかな乾杯の音はこの街に響き続けた。

さあ、キンキンに冷やしたビールで乾杯しようじゃないか。
平成最後のこの夏に。そして、その先にやってくる新しい時代に!

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森由里佳 18年7月8日放送

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Wild Child
平成の夏 青い夏

熱気に包まれた夏のロシアからの中継が、
日本中をゆさぶった。

コロンビア、セネガル、ポーランド。
そしてベルギー。
並み居るライバルを前に、
日本中が日本代表と一緒になって、
夢中でピッチを駆けた夏。

ベルギー戦の中継の最後、
実況が残したことばは、
このワールドカップの全てを物語っている。

“なんと幸せな時間だったことでしょう”
 
平成最後の夏のはじまりを、
すがすがしいサムライブル―に染めてくれた選手の姿を
私たちはきっと忘れない。

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佐藤日登美 18年6月10日放送

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時の記念日 時は金なり

 Time is money.
 時は金なり。

この偉大なる格言を残したのは、
アメリカ建国の父と呼ばれる政治家、ベンジャミン・フランクリンだ。

彼の信念を記した「フランクリンの十三徳」のひとつは、
時間に関することだ。

 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。
 無用の行いはすべて断つべし。

ちなみに、アメリカの100ドル紙幣には
ベンジャミン・フランクリンの肖像が描かれている。

時間もお金も無駄にするな、と戒められている気分になる。

今日は、時の記念日。

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佐藤日登美 18年6月10日放送

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Merrick Brown
時の記念日 人生の一時間

1921年、シカゴ。
死刑判決を言い渡されたギャングがいた。
サム・カーディネラ。

彼がこの世を去る時間は、
4月15日金曜日、午前8時に決まった。

だが彼は言った。

「判決が出たのはサマータイムが始まる前。
 サマータイムのせいで、俺の人生から一時間が奪われることになる。
 死んだあとならどうでもいいが、この金曜の朝は違う」

サマータイムとは、3月から11月の間、時計の針を一時間早めること。
それは、カーディネラのささやかな抵抗だった。

彼の主張は受け入れられ、
死刑執行は一時間繰り下げられた。

たった一時間。
それでも、人は生きようとする。

今日は、時の記念日。

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森由里佳 18年6月10日放送

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szeke
時の記念日 時計を見ないで

昔、まだ時計がなかったころのこと。

日本人は、日の出と日没で昼と夜を分け、
それぞれを6等分してだいたいの時間を把握していました。

季節によって日の長さが違うため、
同じ「子の刻」だとしても、春と冬では大違い。
それでも、誰(だあれ)も気にしません。

のちに西洋から機械時計が伝来し、
人びとに広まるまでの長い間、
日本人はのんびりと、
季節や太陽と共に生きてきたというわけです。

さあ、今からでも遅くはありません。
今日だけは、時計ではなく、夕陽を見ながら、
1日の終りを感じてみてはいかがでしょう。

今日は、時の記念日。

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森由里佳 18年6月10日放送

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時の記念日 人と時間のいい関係

分刻みのスケジュールであわただしく過ごす、現代人のみなさん。
私たちが時間を意識するようになったきっかけを、ご存知ですか?

時は13世紀、北イタリアから南ドイツにかけてのこと。
時間を神からのいただきものだと考える修道士たちにとって、
仕事や祈りの時間を守ることは、とてもだいじなことでした。

そこで、修道院や教会の塔に、
鐘を鳴らす機械時計が設置され始めます。

修道院が人びとの暮らしのまん中にあった時代ですから、
まわりで生活していた民にとっても、
祈りの時間を告げる鐘の音は、暮らしの一部となっていきました。

私たち人間と時間のつながりは、
日々の幸せを祈ることから生まれていた。
なんだか素敵な話です。

今日は、時の記念日。

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