ESO
夜空を見る人①渡部潤一
南米チリ、標高5000メートルの砂漠に作られた、アルマ天文台。
高性能アンテナが並ぶその施設は、
「宇宙に一番近い天体観測施設」と言われている。
多くの天文学者が、夜空を見上げ、研究を続けている。
広大な宇宙の謎を解き明かしたい、その一心で。
アルマ天文台の設立にも関わった、国立天文台の副台長、
渡部潤一はこう語る。
一千億の星の集まりの中心から、28,000光年という距離にある
片田舎に、我々は住んでいるんです。
ずっと遠くの星では、誰かが夜空を見上げて、
我々と同じように想いを馳せているのかもしれない。