和服 呉服
着物のことを和服というが、
呉服、というのも聞いたことがあるのではないだろうか。
諸説あるが、呉服の呉は、
三国志にも出てくるあの呉だと言われている。
それまで麻などが中心だった日本に、
呉の国からシルクという新しい生地がもたらされ、
それが着物のはじまりとなった、というわけだ。
現代でも、ときおり街中で見かける「呉服屋」さん。
今なおその屋号をかかげる裏には、
外国の高級な生地で仕立てた服を売るのだという、
誇りのようものがあるのかもしれない。
和服 呉服
着物のことを和服というが、
呉服、というのも聞いたことがあるのではないだろうか。
諸説あるが、呉服の呉は、
三国志にも出てくるあの呉だと言われている。
それまで麻などが中心だった日本に、
呉の国からシルクという新しい生地がもたらされ、
それが着物のはじまりとなった、というわけだ。
現代でも、ときおり街中で見かける「呉服屋」さん。
今なおその屋号をかかげる裏には、
外国の高級な生地で仕立てた服を売るのだという、
誇りのようものがあるのかもしれない。
和服 呉服屋
三越が呉服屋から始まったというのは有名な話だが、
呉服を一般の人びとに広めたのも三越だ。
「店前現銀無掛値」(たなさきげんきんかけねなし)
これは三越が1683年に掲げたスローガン。
きちんと店頭で、定価で売りますよ、という意味だ。
当時、決まった値段は示されず、
裕福な人間しか購入できなかった呉服。
そんな中、三越は価格を抑え、定価の値札を提示することで、
呉服をふつうの人びとにも開放したのだ。
ちなみに、世界でこの販売方法が始まったのは
アメリカ・フィラデルフィア、1876年。
三越の、およそ200年も後のことである。
こわい 幽霊塔
イギリス生まれの作家、アリス・マリエル・ウィリアムソンが
1898年に発表した小説『灰色の女』は
時計塔のある古い屋敷を舞台にしたミステリー。
これを明治の作家、黒岩涙香が『幽霊塔』という題名に変えて翻案した。
のちに江戸川乱歩が『幽霊塔』に独自のアレンジを加えて翻案、
さらに子ども向けには『時計塔の秘密』という作品に仕立てた。
『灰色の女』の流れを汲む作品はまだある。
『ルパン三世カリオストロの城』に登場する時計塔は
江戸川乱歩の『幽霊塔』に触発されたものだと宮崎駿は言う。
こわい 幽霊
江戸川乱歩の初期の作品に『幽霊』という短編がある。
富豪の男と彼に恨みを持つ老人。
ある日、富豪は老人が死んだという知らせを聞く。
ところが葬式から四日目の朝、
死んだはずの老人から手紙が届く。
怨霊になって祟ってやるという内容だった。
その後も富豪のまわりには
幽霊の仕業としか考えられない事件が立て続けに起こる。
幽霊は存在するのか、それとも周到に仕組まれた復讐なのか。
若き日の名探偵明智小五郎が事件の謎に迫る。
こわい 恐怖の意味
お化け屋敷、暗い夜道、ホラー映画。
怖いときって、
感覚が研ぎ澄まされ、
鼓動が早くなって、
ドキドキする感覚がありますよね。
実はこれ、心臓がたくさん血を送ることで
筋肉を活性化させているのだそう。
そうすると、感覚や聴覚が鋭くなって、
ちょっとしたことにもビクっとしたりする。
体が本能的に、
相手から逃げたり戦ったりするための準備をしているというわけです。
だから。
恐怖は、恐怖である前に、
相手に立ち向かう準備でもある。
なんだか、勇気が湧きますね
こわい 恐怖の克服
アナキン・スカイウォーカー。
言わずと知れたSF大作「スター・ウォーズ」の重要なキャラクターだ。
幼い彼が、マスター・ヨーダとの会話の中で
自らの抱える恐怖を言い当てられるシーンがある。
恐れはダークサイドへの道じゃ。
恐れは怒りへ、怒りは憎しみへ、憎しみは……苦しみへと通じる。
おぬしからは大いなる恐れを感じるぞ。
しかし、成長した彼は、
愛する妻を失うことを心の底から恐れてしまった。
その後のことはご存知の通りだ。
大きな恐怖を感じたら、心の中でこう唱えてみるのがいいかもしれない。
May the Force be with me.
kyu3
こわい お化け屋敷プロデューサー
遊園地の中では地味な存在だったお化け屋敷を、
大人気アトラクションに変えた男がいる。
お化け屋敷プロデューサー、五味弘文。
彼のお化け屋敷の中では、お客さんも演出の一部だ。
例えば、リアルな赤ちゃんの人形を渡され、出口まで届ける。
呪いの歯を素手で抜く。
靴を脱いで暗闇の中を歩く。
そこには物語があり、それを知った上で進むことで恐怖が倍増する。
五味はお化け屋敷に「ストーリー性」という概念を組み込むことで、
新たなエンターテイメントを生み出した。
こわい お化け屋敷プロデューサー
「人をいかに怖がらせるか」
そのことばかりを考えている男がいる。
お化け屋敷プロデューサー、五味弘文。
企画したお化け屋敷がオープンすると、
彼は裏でじっとお客さんの反応を見る。
期待通り驚いてくれると喜び、怖がってくれないとへこむ。
なぜ怖がってくれなかったのか。
どんなタイミングで人は不安になるのか。
考え続けることで「恐怖」の本質が見えてくる。
そこで見出したものを、またお化け屋敷に取り入れていく。
怖いと叫ぶお客さんたちを見る彼の顔は、いたずらっ子のようだ。
pinguino
こわい スティーブン・キング
モダンホラーの帝王「スティーブン・キング」
初の長編小説「キャリー」が映画化されると、
たちまちその名は世に知れ渡った。
以後45年、50本以上にわたる小説が映画化されてきた。
物語の多くは平凡な町、平凡な家庭が舞台。
彼が描く恐怖は、平凡な日常に潜む。
この冬はスティーブンキング原作の映画が、
立て続けに公開されている。
もしあなたが毎日を平凡だと感じていたら、映画館へどうぞ。
恐怖の世界の主人公になれるかも。
Sugar Pond
こわい 怖いもの見たさ
怖いけど見たい!
いわゆる「怖いもの見たさ」のワケは、
私たちの本能にあるらしい。
見てはいけないものを、見たくなる。
この心理は「カリギュラ効果」と呼ばれている。
鶴の恩返しで、開けてはいけないふすまを開けてしまうのもコレ。
人類は逃げずに、見て知るところから、
災害や病気などの恐怖と戦ってきた。
もしかすると「怖いもの見たさ」は、
人類最強の武器なのかもしれない。
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