VV Nincic
パンの話 クロワッサン
ミルフィーユ状に重なったサクサクの生地をかじると、
バターの香りがふわりと広がる。
クロワッサンはどのようにできるのだろう。
食感の要となる層を作るために、
大きなバターをそのまま生地に包み、何度も薄く伸ばして丁寧に折りたたむ。
成形したあとはオーブンの中へ。
生地の中のバターが熱で蒸発すると、パン全体がふわりと持ち上がる。
そういえば、映画『ティファニーで朝食を』では
主人公役のオードリー・ヘップバーンがコーヒーとともにクロワッサンを口にしていた。