蛭田組・佐藤日登美

佐藤日登美 18年7月8日放送

180708-03
rinia
平成の夏 日本一暑い場所

日本で一番暑い場所。どこだと思いますか?
暑いことで有名な、埼玉県熊谷市。
と思いきや、実は高知県の江川崎という町。

2013年8月12日に41.0℃を記録し、
それまで同率1位だった熊谷市と岐阜県多治見市の
40.9℃を上回る数字を叩き出しました。
どちらも40℃以上なんて、
ちょっと頭がくらくらしてしまいそう。

さあ、平成最後の夏。
この気温を上回る場所は出るんでしょうか。

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佐藤日登美 18年6月10日放送

180610-01

時の記念日 時は金なり

 Time is money.
 時は金なり。

この偉大なる格言を残したのは、
アメリカ建国の父と呼ばれる政治家、ベンジャミン・フランクリンだ。

彼の信念を記した「フランクリンの十三徳」のひとつは、
時間に関することだ。

 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。
 無用の行いはすべて断つべし。

ちなみに、アメリカの100ドル紙幣には
ベンジャミン・フランクリンの肖像が描かれている。

時間もお金も無駄にするな、と戒められている気分になる。

今日は、時の記念日。

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佐藤日登美 18年6月10日放送

180610-02
Merrick Brown
時の記念日 人生の一時間

1921年、シカゴ。
死刑判決を言い渡されたギャングがいた。
サム・カーディネラ。

彼がこの世を去る時間は、
4月15日金曜日、午前8時に決まった。

だが彼は言った。

「判決が出たのはサマータイムが始まる前。
 サマータイムのせいで、俺の人生から一時間が奪われることになる。
 死んだあとならどうでもいいが、この金曜の朝は違う」

サマータイムとは、3月から11月の間、時計の針を一時間早めること。
それは、カーディネラのささやかな抵抗だった。

彼の主張は受け入れられ、
死刑執行は一時間繰り下げられた。

たった一時間。
それでも、人は生きようとする。

今日は、時の記念日。

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佐藤日登美 18年5月13日放送

180513-06

ひらめき エドウィン・ランド

子どもの素直な疑問が、ときにひらめきのヒントになる。

科学者であり、発明家でもあるエドウィン・ランドはある日、
娘の写真を撮ってあげた。
1940年代の、スマホなどない時代。
すぐ写真を見たい!とせがむ娘は、ランドに素朴な疑問をぶつけた。
「どうして写真は撮ったらすぐに見れないの?」

その言葉からひらめき、ランドは
写したその場で写真が現像できるインスタントカメラを開発した。
当時は「ランドカメラ」の名で発売されたが、
今では「ポラロイドカメラ」として親しまれている。

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佐藤日登美 18年5月13日放送

180513-07

ひらめき H.Jハインツ

あのケチャップ会社の生みの親、H.Jハインツ。
1896年のある日、ハインツはニューヨークの電車のなかで
自社の広告をどうしたものかと考えていた。
車内に目をやると、ある靴会社の「21のスタイルの靴」という広告。
ハインツ社の商品にも当てはめてみたらどうだろうとひらめき、
その足ですぐさま印刷屋に駆け込んだ。
そのとき、なぜか「57」という数字が頭から離れず、
一週間後、「57 varieties」というコピーとともにハインツ社の広告が街中を飾った。

100年以上経った今でも、「57 varieties」のフレーズは健在。
実は、ケチャップボトルにも載っているので確認してみては。

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佐藤日登美 18年5月13日放送

180513-08

ひらめき 加藤和彦

映画『この世界の片隅に』のオープニング曲として
改めて注目が集まった、『悲しくてやりきれない』。
ザ・フォーク・クルセダーズの2枚目のシングルとして発売されたこの曲には、
ちょっとした逸話がある。

当初リリース予定だった『インダス河』が発売自粛になったため、
急遽新曲を書くようにと言われたメンバーの一人、加藤和彦。

部屋に閉じ込められ、ギターだけ渡され、
ああもうどうしようもない、となったとき、
ふと『インダス河』のメロディーを譜面に書き、音符を逆に辿ってみた。
そのうちにモチーフが思いつき、10分ほどで曲ができたという。

ひらめきは、物事を逆から見ることで生まれることがある。
…あと、追い込まれることでも。

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佐藤日登美 18年4月15日放送

180415-02

壁を越える 人生を変えた壁

旧東ドイツに住む物理学者の女性は、
木曜日をサウナの日と決めていた。
その木曜もサウナに行き、友人とビールを楽しんだあとバーを出ると、
街を分断する壁がたたき割られていた。

1989年11月9日、木曜日。
歴史的な一日となった、ベルリンの壁崩壊の日だった。

市民の手で壊されていく壁。
歓喜に湧き立つ人々。
「今こそ物事を変えることができる、何かをすることができる」と
彼女は思った。

その直感に従い、彼女は勤めていた科学アカデミーをやめ、
政治の世界へと進んだ。
そして、ドイツ初の女性首相となった。
彼女の名前は、アンゲラ・メルケル。

壁の崩壊が、ドイツの未来を築いた。

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佐藤日登美 18年4月15日放送

180415-03
Gary Goodenough
壁を越える 「国境の壁」を越える

言葉の壁。
人種の壁。
性別の壁。

さまざまな「壁」に打ち勝とうとするいま。
「生物の壁」を越えた愛を描いた映画が、今年のアカデミー賞に輝いた。
『シェイプ・オブ・ウォーター』。
声が出せない女性と半魚人の恋の物語。

監督のギレルモ・デル・トロの授賞式のスピーチは、
「私は移民です。多くのみなさんのように」という言葉から始まった。

 25年間、自分の国・メキシコにいました。
 自分の一部はそこにあり、一部はヨーロッパに、一部は他の国にあります。
 この業界は、そういった国境を越えて仕事すべきだと思うのです。

国境に壁をつくろうとしている大統領に向けられた言葉だ、という人もいる。

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佐藤日登美 18年4月15日放送

180415-04

壁を越える 秋元康の壁

壁に直面したら、たいていの人はそこで立ち止まって
うんうん悩んでしまう。

でも、作詞家・秋元康は違う。

 小説の執筆に行き詰まったとしたら、
 その小説は放り投げて、新しいものを書き始める。
 あるいは、全然違う仕事にとりかかる。

そうやって、秋元康は立ちはだかる壁を越えるのではなく、迂回してきた。
彼はこう言う。

 逃げてもいいんですよ。
 そのときに、人生において大事なのは「戻ってくる力」なのです。

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佐藤日登美 18年3月18日放送

180318-01

お金 マリリン・モンローとハリウッド

今もなお愛されるアメリカの女優、マリリン・モンロー。
彼女はハリウッドのことをこう評した。

 ハリウッドは、キスには1000ドル払ってくれるけど、
 人間性には50セントしか出してくれないようなところよ。

映画会社が儲かることばかりが優先され、
女優の気持ちは二の次にされていたハリウッド。
セックスシンボルと呼ばれた彼女だからこその、
皮肉っぽい、でもユーモアも交えた答え。
今のハリウッドを見ても、彼女は同じことを言っただろうか。

マリリンは、こんな言葉も残している。

 お金がほしいんじゃないの。
 ただ、すばらしい女性になりたいだけ。

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