雪がふるとき ~雪あかり~
晋時代の中国に、
車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)という若者がいた。
官僚を目指して勉強していた二人だが、共に貧しい家計で
夜中に必要な明かりを灯す油すら買うことができなかった。
そこで、
車胤(しゃいん)は夏の夜に蛍を捕まえて明かりの代わりを作り
孫康(そんこう)は冬の夜に窓辺に雪を積み上げて明かりの代わり
としたことから
苦労して勉学に励むことを意味した「蛍雪の功」という言葉が生まれた。
なんとしてでも合格してみせようという中国の偉人たちの想いは
卒業式で歌われる「蛍の光」を通して、現代の学生たちに伝えられている。