Xanadrew
もう会えないひと。 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
人生の中で、ふと、会わなくなってしまう友達がいる。
急に連絡がとれなくなったり、突然この世を去ってしまったり。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー。
19世紀のアメリカで産業社会に嫌気がさし、
森の中に建てた丸太小屋で2年2ヶ月、
一人きりで自給自足の生活をした思想家。
その暮らしの記録をまとめた本、
『森の生活』はエコロジー思想の先駆けとして、
今なお多くの人に読み継がれ、
ガンディーやキング牧師にも影響を与えたと言われる。
人との関わりを避け、孤独を愛した彼はしかし、
友情についてこう語っている。
友人のために僕ができることは、ただ彼の友達でいることである。
もう会えない友達にも、いつまでも友達でいることはできる。
今いる友達に、何か特別なことをしなくても、友達でいることはできる。
一人で暮らしていた時にも、
ソローは一人ではなかったのかもしれません。