猫愚痴

猫じゃないよっ!

夜、大きな猫が塀から庭に侵入しようとしていた。

見かけない猫だな、どこの猫だ。
ちらっと顔が見えた。鼻が獅子鼻だった。
おかしいな…
さらによく見たら鼻から額にかけて白い筋があった。

猫じゃない、断じて猫ではない。
なんてったっけ、これ。中国のやつ。
そうそうそう、ハクビジン。違うよ、ハクビシンだよ。
カメラカメラ。

大騒ぎで写真を撮った。
ちっとも怯えない。悠々としているし
むしろ人を歓迎しているようにも見えた。

飼われて捨てられたのか、脱走したのか知らないが
どうもうちのあたりには
野良化したハクビシンが何頭も生息しているらしい(玉子)

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むりやり膝に乗る

ひとたび膝に乗りたいと決心すると猫はしつこい。
たとえその膝の上に飼い主の腕があろうと本が載っていようと
むりやり自分を小さく折りたたんでのっかってしまう。

片手を乗せる。
次に上半身を乗せる。
後ろ足は床で突っぱらかっているくせに
上半身は無理にリラックスしている。

隙をみて下半身もじわじわと乗せてくる。
ついに成功、しかし狭い。
すると、猫は自分を小さく折りたたむ。
とぐろを巻いたように丸く折りたたんで
ごろごろと喉を鳴らす。

おいっ、本当にその姿勢がうれしいのか…と
ときどき不思議に思うことがある(玉子)

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猫は水面下で怪我をしている

猫が怪我をする。
ケンカで相手の爪が刺さったような怪我をする。
表面的にはなんともない。
しかし水面下で怪我をしている。
すると皮膚に気泡ができる。

獣医に示されたあたりの皮膚を強くつまむと
プチプチと気泡がつぶれる音がする。
まるで荷物のクッションにするあのプチプチを潰しているようだ。

気泡ができた部分は毛が抜ける。
面白いほど抜ける。
当然ながらハゲになる。

まあ、それだけですめば幸いだ。
抗生物質の注射で済む。
それだけで済まない場合は、化膿する。
傷を負って2、3日してから腫れてくる。
悪くすると切開手術になる。

猫がケンカをしてきたな、と思われるときは
カラダをちゃんと調べた方がいい。
見ただけではわからない。
さわりまくって、あちこちの皮膚をつまんで
腫れているところはないか、プチプチ音がしないか、
毛が抜けているところはないか、調べた方がいい。

猫の爪はなかなか強い。
皮膚の表面が裂ける傷はわかりやすいが
注射針のように刺さった傷は外から全くわからない。

猫が尻尾を膨らませて帰って来たり
目が血走っていたり
妙に意気揚々としていたり(勝ったな)
妙に落ちこんでいたり(負けたね、あんたは)
近所で唸り声が聞こえたりしたら要注意です。

家の中だけで暮らす猫はもちろんこの限りではありません。
ハエタローも、もう散歩をやめてもらいたいです(玉子)

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冬の猫は暖かい


冬の猫はあたたかい。
ホットカーペットであたたまっている。
湯たんぽにへばりついてあたたまっている。
電気座布団であたたまっている。

あたたまり過ぎて、ちょっと休憩でもするかというときに
飼い主のところに来るが
そういうときに触るとたいていもわっとあたたかい。

写真はホットカーペットであたたまっているハエタロー(玉子)

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もらわれていった

我が家のお向かいさんの従姉妹の家で猫が生まれて
写真がまわってきた(上の写真左)
里親を募集中だという。
私のまわりはすでに猫飽和状態だった。
たいていの人が複数飼っている。
しかしインパクトのある顔をしていたので
もしやと思ってfacebook に出してみた。

「いいね」ボタンがいっぱい、コメントもかなり。
飼おうかなと悩む人1名、実物見ないでいいから飼う!という人1名。
飼う!と力強く宣言した人と話が進んだ。

そのうち、お向かいさんから相談のように
実は妹猫がいるという報告があった。
ええええ〜〜〜〜、びっくりしたが写真を見るとこれもかわいい。
ともかく再びfacebookに写真を載せた。

兄猫を飼うことになっていた人から
「兄妹一緒の方がいいですよね」とメールがきた。
それはもう相談というより飼うぞという意思表明だった。

里親になってくれた佐藤さんのfacebookに
毎日兄妹猫の写真がアップされる。
なぜか兄妹猫のfacebook もできた(ファンがつくったらしい)
名前はトラジ(兄)とハイジ(妹)よろしくお願いします。

しかし、他人のものになった猫はかわいく見えるな〜(玉子)

トラジ・ハイジ facebook:http://www.facebook.com/torajihaiji

飼い主佐藤さんのfacebook :http://www.facebook.com/tomoyastipo

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なんじゃいと凄む猫

写真を撮ろうとすると
「なんじゃい」と凄まれてしまった。
目つきも鋭い。風格もある。
「猫仁義なき戦い」の映画が撮れるのではないか。

菅原文太、成田三樹夫、金子信夫、室田日出男
川谷拓三、山城新伍…
あんた、どの役やりますか(玉子)

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インターホンでしゃべる猫

インターホンに向かってしゃべっているように見えた。
ピンポーン
ご主人はまだお帰りにならないでしょうか…

またしても自転車を止めて観察した。
またしてもしばらくすると
道の向こうから男の人があらわれ
猫はその人に向かってうれしそうに尻尾を立て
「おかえりなさ〜い♪」と走っていった。

なるほど…(さ)

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寝笑いするハエタロー

寝笑いだ、これは完璧に寝笑いだ、と思った。

猫だって寝言を言う。
うわ〜ん、むにゃむにゃ…な〜〜お
何を言ってるかよくわからないが
ともかく何かしゃべっているのでそっちを向くと寝ている。

人間は寝言のほかに寝笑い、寝怒りもある。
寝笑う人は寝ながら
「誰か笑ってやがるぜ、うるせ〜な」
と思って目が覚めると、自分の笑い声だったりするそうだ。

写真の猫はハエタローだが
この顔を見るに、
どうも声を出さずに笑っているような気がしてならない。
命取りの病である歯肉炎で
私にさんざん厄介をかけているくせに
まことにノーテンキな猫ではある(玉子)

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5匹の猫の腹時計

ある日、ご近所の玄関に5匹の猫が陣取り
玄関をじっと見つめていた。
なかにはドアをひっかく猫もいた。

たいへんたいへん、みんな閉め出されているのね…と思った。
散歩する猫は帰ってくるとドアの前に座って待つのだが
鈍い飼い主にはなかなか気づいてもらえない。

ピンポーン
チャイムを鳴らした。
その家の住人が窓から顔を出した。
「猫が待ってます」と教えた。
やがてドアが開き、餌皿を持ったおばさんが出てきた。

この猫はみんな外猫で
一日に一度、午後3時に餌をあげているそうだった。
閉め出されたのではなく、ご飯の催促をしていたのだ。
携帯で時間を見ると午後3時をちょっとまわったところだった。

猫の腹時計は正確だ。
しかも、全員が餌に気を取られていたので
カメラを向けても誰も気にしなかった(玉子)

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じっと座る猫



ある日、ご近所の玄関の前で黒虎の猫が座っていた。
ほとんど玄関の風景に溶け込んでいた。
もうずっと座っていたのかもしれないし
これからしばらく、たぶんこの玄関が開くまで
座っていそうな気がした。

猫は座り込みが得意だ。
お腹が空くと自分のお皿の前にいつまででも座っている。
かなり根気があり、辛抱強い。(暇ともいえるが)

そういう姿を見ると可哀想になるのが
ちょっと困る(玉子)

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