大友美有紀

大友美有紀 19年7月7日放送



「たなばたゆかりの地」 奈良・葛城市・棚機神社

今日は7月7日。七夕。
日本全国には「たなばたゆかりの地」が数多くある。

たとえば、奈良県葛城市(かつらぎし)の「棚機神社」。
棚に機械の機と書いて、「たなばた」。

5世紀ごろ、この地に中国から、
機台付きの機(はた)、
それを織る織女(しゅくじょ)、
オトタナバタの説話や機織りの技術向上を願う儀式・七夕儀礼の
3つが伝えられたという。
それが七夕伝説に結びついた。

神社の所在地は、葛城市太田小字七夕。
七夕で過ごす七夕の夜は、晴れたのだろうか。

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大友美有紀 19年7月7日放送


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「たなばたゆかりの地」 奈良・葛城市・棚機の森

今日は7月7日。七夕。
日本には、数多くの「たなばたゆかりの地」がある。
そのひとつ、奈良県葛城市(かつらぎし)の「棚機神社」。

この地で、日本で最初の棚機の儀式が行われたと考えられている。
葛城市太田には「棚機の森」と呼ばれる場所がある。
かつて「葛木倭文座天羽雷命神社」
(かつらき しとりにいます あめのはいかづちのみこと じんじゃ)があったという。
倭文(しとり)とは古代の布のこと。
今は、「タナバタさん」と呼ばれる古い石の祠が置かれ、
織物の神様、天棚機姫神(あめのたなばたひめのかみ)が祀られている。

長らく氏子不在で神社は荒れ果てていた。
平成4年、保存会が結成され、復活できた。
境内を掃き清め、祭祀を行い、鳥居も建立した。
毎年7月7日には七夕祭りも行われる。

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大友美有紀 19年7月7日放送


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「たなばたゆかりの地」 枚方・交野・天野川

今日は7月7日。七夕。
日本には、数多くの「たなばたゆかりの地」が存在する。
大阪、枚方市(ひらかたし)・交野市(かたのし)も
七夕伝説が伝わる場所だ。

その由来のひとつが、枚方・交野を流れる天野川(あまのがわ)。
稲作が伝わった頃、この地は「あまの」甘い野と讃えられていた。
豊かな土地、という意味だろう。
そこを流れる川は「甘野川」、甘い野の川だった。
それが転じて七夕伝説の天の川になった。
平安時代、狩に来た在原業平が、天の川になぞらえた歌を詠んだ。
「狩り暮らし 七夕つめに宿からむ 天の河原に我は来にけり」
狩に来て、すっかり日も落ちてしまった。
今日は織姫に宿を借りましょう。
私たちは、天の川まで来てしまったのだから。

天野川は、交野から枚方を通って淀川に流れ込む。
その合流点の近くに、鵲橋(かささぎばし)がある。
織姫と彦星の年に一度の逢瀬のために、かささぎが羽を広げて、
橋をかけた。その伝説にちなんでいる。

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大友美有紀 19年7月7日放送


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「たなばたゆかりの地」 枚方・交野・機物神社

今日は7月7日。七夕。
日本に存在する数多くの「たなばたゆかりの地」。
大阪、枚方市(ひらかたし)・交野市(かたのし)も
そのひとつ。

両市には天野川が流れ、
交野にある星田妙見宮(ほしだみょうけんぐう)は、
天上から降った七曜の星が落ちた場所のひとつとされている。
交野にはまた、機物神社(はたものじんじゃ)もある。
養蚕や布を織る技術を持つ者たちが、大陸から渡来、定住し、
七夕伝説と結びついたことが起源だといわれる。

七夕ゆかりの地を巡る。
大阪の新しい楽しみ方かもしれない。

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大友美有紀 19年7月7日放送


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「たなばたゆかりの地」 福岡・小郡・七夕伝来

今日は7月7日。七夕。
日本には、数多くの「たなばたゆかりの地」がある。

福岡県小郡市には「媛社神社(ひめこそじんじゃ)」
通称七夕神社がある。
筑前、筑後、肥前の境界に位置する小郡。(おごおり)
かつて筑後の国の献上品は「米と織物」であり、
織物産業が盛んだった。
古来から「たなはたつめ」という機織りの女神を
信仰していたという。

そこに中国から牽牛と織女の物語が伝来。
たなはたつめ信仰と混ざり合い、七夕信仰となった。
中国からこの地へは有明海を通る、
安全なルートがあった。
小郡に七夕信仰が根付いたのは、
日本で最も早い時期だったと言われている。

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大友美有紀 19年7月7日放送


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「たなばたゆかりの地」 福岡・小郡・宝満川

今日は7月7日。七夕。
日本には、数多くの「たなばたゆかりの地」がある。

織姫を祀る福岡県小郡の「媛社神社(ひめこそじんじゃ)」
その東を流れる宝満川を中国の漢水にたとえ
鎌倉時代になると
「媛社神社」の対岸に牽牛を祀る「牽牛社」が建立された。
これで天の川をはさんで織女と牽牛がおわしますこととなったが、
やがて水害などの理由で、
牽牛社は少し離れた「老松宮」に移されてしまった。(おいまつぐう)

年に一度、彦星は老松宮を抜け出して、
川のほとりを訪れるのだろうか。

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大友美有紀 19年7月7日放送



「たなばたゆかりの地」 名古屋・多奈波太神社

今日は7月7日。七夕。
日本にある、数多くの「たなばたゆかりの地」。
名古屋城の近くには、多奈波太神社(たなばたじんじゃ)がある。

多奈波太神社は1000年以上の歴史を持ち
巫女は機を織って神に捧げていたという。
ちなみにここに祀られる神は
天之多奈波太姫命(あめのたなばたひめのみこと)で
機織りの神である。

今は、安産祈願、縁結びで有名。
ここにくれば、織姫と彦星も結ばれるかもしれない。

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大友美有紀 19年7月7日放送


新橋のリーマンショッカー
「たなばたゆかりの地」 三重県松坂・星合波氐神社

今日は七夕。
全国各地に「たなばたゆかりの地」がある。

三重県、松坂市星合町の波氐(はて)神社。
伊勢国における七夕伝説発祥の神社とされている。

平安時代の文献よると、
古くより多奈波太姫を祀ってきたとある。
星合、という地名が
七夕伝説に結びついたともいわれている。

古代の人も夜空を見上げて
七夕を祝ったのかもしれない。

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大友美有紀 19年6月2日放送


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路地の話  路地の日

今日は6月2日。
日本記念日協会が認定した「路地の日」。
ろくは「ろ」、にが「じ」という語呂合わせだ。
長野県、下諏訪の「路地を歩く会」が制定した。
下諏訪は中山道と甲州街道の合流地。
かつては宿場町として栄え、
温泉宿も数多くある。
昔からの裏道や路地もたくさん存在する。
歴史や文化を感じる路地の風情を、
いつまでも残したいと
路地の日を制定したという。
路地を歩くツアーも開催する。

身近な路地を歩いてみたくなる日です。

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大友美有紀 19年6月2日放送


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路地の話  路地を歩く会

今日は、6月2日。路地の日。
制定したのは、長野県、下諏訪の路地を歩く会。

下諏訪には「万治の石仏」がある。
諏訪大社下社春宮の大鳥居建立の命を受けた石工が、
この地にあった石にノミを入れると、血が流れ出た。
驚き恐れた石工は、その石を大鳥居に用いるのをやめ、
阿弥陀様を刻み、霊を納め石仏を彫ったとされている。
諏訪大社の御柱祭を見学した岡本太郎が、
この石仏におどろいて、それから頻繁に下諏訪を
訪れるようになったという。

下諏訪の路地を歩く会のツアーでは、
万治の石仏や、岡本太郎の定宿などゆかりの地を
巡ることもある。

諏訪湖や温泉だけではない下諏訪を
ちょっとのぞいてみたい気持ちになる。

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