「失踪までとその後」アガサ・クリスティー 詩
アガサ・クリスティーは子どもの頃から、
折にふれ詩を書いていた。
あたしの仲よし
キバナノクリンザクラ
ちいさいけれど、かわいい花。
なのに、あるとき高望み、
ブルーベルになりたくて
青いコートが着たくって
11歳の時に書いた詩の出だしだ。
少女らしい、けれど、何者かになりたいという
願望が垣間見える。
アガサは生涯で2冊の詩集を出版した。
30代半ばと80歳を超えた頃。
失踪前と、遥かな年月が過ぎた頃。
そこに現れている心情の違いを、読んでみたい。