「アカデミー賞受賞!エンニオ・モリコーネ」セルジオ・レオーネ
2016年のアカデミー賞作曲賞を初受賞した
エンニオ・モリコーネ。
「荒野の用心棒」で監督セルジオ・レオーネに出会った。
それから、2人は、イタリア製西部劇、
いわゆるマカロニ・ウエスタンで、
何度もタッグを組む。
1972年公開の「夕陽のギャングたち」もそのひとつ。
舞台はメキシコ。
政府軍に追われる身となった主人公ジョンは
「アメリカに行こう。
どんな夢でもかなう国だ」と言う。
セルジオ・レオーネにとっても、
アメリカは、いつか映画を撮りたい憧れの地だった。
それは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」という
映画となって実現する。
盟友の夢にモリコーネがささげた曲は、
パンフルートのソロで始まる、
乾いた哀愁を帯びた渾身の叙情詩。
夢のアメリカを意識したディキシーランド・ジャズや
「アマポーラ」のカバーとともに話題となる。
夢はかなった。
が、セルジオ・レオーネ最後の作品になってしまった。