大友美有紀 18年1月7日放送

180107-05
Muyo
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/特急A列車で行こう

ジャズナンバー「A列車で行こう!」。
その名のとおりの観光列車がある。
九州、熊本、三角(みすみ)間を走っている。
三角駅は、天草各地に発着する港として賑わっていた。
デザインテーマは「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」。
工業デザイナーの水戸岡鋭治が手がけた。
特急「A列車で行こう」の誕生とともに、
三角駅は南蛮風のデザインにリニューアル。
これも水戸岡のデザイン。

 A列車の「A」は天草(AMAKUSA)と
 大人、ADULTを意味している。
 高級感あふれる大人の列車です。

列車内には「A-TRAIN BAR」という名のカウンターバーがある。
ベンチやソファもある。
ドリンク片手に沿線の海岸や雲仙普賢岳を眺めることができる。
終点の三角から天草周辺のクルーズ船にも乗ることができる。
旅そのものがデザインされた列車だとも言える。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-06
Atsasebo
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/いぶたま

薩摩半島には、竜宮伝説がある。
それにちなんで名付けられた特急「指宿のたまて箱」。
デザイナーの水戸岡は、この列車に「いぶたま」という愛称をつけた。

 子どもに親しみを持って覚えてもらえるように考えました。
 室内には竜宮伝説に関する展示物や絵本、
 指宿に関する書物も収納して、ソファを配置して
 くつろげるスペースをつくりました。

浦島太郎がたまて箱を開けて、黒髪が白髪になったように、
「いぶたま」の外観は、山側が黒、海側が白に塗装されている。
そして出発の時にはシューっと白い霧が出る。
大人でもワクワクするような列車だ。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-07
himenotaro
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/SL人吉

鹿児島本線・肥薩線の熊本から人吉を走る観光列車SL人吉。
昔から走っていた懐かしいSLを復活させるというのが
デザイン&ストーリーだ。
デザイナーの水戸岡は、どんな復活をさせるのか考えた。

 物見遊山するようにリラックスでき、
 車内の設備は、使い勝手は良いがどこか懐かしいと
 感じるレトロなデザインでした。
 SLが走った時の感動を再現しようとしました。

三両編成という短い列車だが、先頭と最後尾には展望ラウンジがあり、
ビュッフェも備えている。
ちょっと車内を散歩すれば、いろいろな発見ができる。
このSL人吉自体が観光地のようになっている。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-08
kimuchi583
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/或る列車

明治39年、当時の「九州鉄道」がアメリカのブリル社に発注した
豪華客車。しかし九州鉄道が国有化されたために幻となった、
通称「或る列車」。それがデザイナー水戸岡鋭治の手で蘇った。
金と黒と唐草模様をあしらった、ロマンを感じるデザインだ。
原型は世界的な鉄道模型の神様と言われた原信太郎が作成した模型。
 
 一両目は明るく、僕の苦手なスタイルで、ロマンチックにした。
 二両目はちょっと大人の雰囲気で、
 和のテイストもふんだんに使っている。

 
或る列車は、スイーツトレイン、スイーツのコースを楽しめる列車だ。
だから水戸岡はちょっと恥ずかしいけれど、
ハートマークのモチーフもデザインした。
世界に一つしかない車両を作るということにこだわった。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-01
Karsten Thormaehlen
日野原先生の言葉たち

2018年。
今年は、どんなことに挑戦しようか・・・。
頭の中で思いを巡らすのは簡単なのに、
実際に一歩目を踏み出すのはなかなか難しいですよね。
でも、
98歳で俳句、
100歳でストレッチ、
101歳でフェイスブックにチャレンジした方がいます。

「人は創めることを忘れなければ、いつまでも若くある」

これは日野原重明先生が、生前ずっと大切にしていた言葉。
今年、なにかをはじめてみよう。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-02
Adam
日野原先生の言葉たち

今年は、「生きる」という意味を深く考えてみませんか。
日野原重明先生は、
こんなことをおっしゃっています。

 生きる。それはすなわち呼吸をすること。
 息を吐くことを意識した呼吸こそが、良い呼吸法。

欲望のままなんでも吸い込むだけでは
呼吸は続きません。
自分の持てる力は、
できるだけ他の人のために提供する。
そうすると、心が満たされていく。

今年は、吐き切る1年にしよう。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-03
Propangas
日野原先生の言葉たち

リトリート、という言葉があります。
直訳すると、退却、避難。
そのほか、
仕事や家庭など日常生活から距離を置き
自分だけの時間を持つ、という意味もあるんです。

日野原重明先生は、
リトリートの大切さに触れています。
人生を川の流れにたとえるならば、
途中で一旦、淀みやくぼみに身を寄せて、
「ああ、こうやって自分が流れてきたのだなあ」と感じること。

年末年始のお休みは、まさにリトリートにぴったりの時間。
あなたは、自分自身と向き合えましたか?

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-04
atacamaki
日野原先生の言葉たち

もう若くないから。
いい歳だから。

老化って、ネガティブに捉えがちですが
ちょっと考え方を変えれば、
「成長」でもありますよね。
日野原重明先生は、こうもおっしゃいます。

もの忘れが増えたとしても、
それは大したことではない。
くよくよしたり、思いわずらったりするのをやめる。
困ったことがあったら誰かに頼めばいい。
失ったものを未練がましく思うより、
手の中にあるものに目を向ける。
それが、心のしなやかさ。

年の初めに、自分に言い聞かせたいこと。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-05

日野原先生の言葉たち

どこかで聞いた言葉。
既視感のある風景。

年齢を重ねるほど、
物事の新鮮味が薄れていく。
でも、そこで諦めずに
より深く関わろうとすれば、
まったく違って見えてくる。
日野原重明先生は、「二度目の感動」と表現しています。
かつて読んだ文章でも、その本当の意味が、ひらめくようにわかる。
早春の梅の花に、凛とした美しさを感じる。
初めて味わったときよりも、ずっと深く、あたたかく。

歳をとるほど、感動できる人になりたい。

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石橋涼子 17年12月31日放送

171231-01

大晦日の話し 正岡子規の大晦日の一句

明治28年の今日、
正岡子規は根岸の家で療養中だった。
この年の春、日清戦争に従軍記者として赴くも、
帰りの船で喀血し、一時重体に陥った身だ。

しかし大晦日のこの日は、かねての約束通り
松山から夏目漱石が訪れ、高浜虚子もやってきたのだった。
まだ確たる地位も名声もない20代の若者が集まり
温かいこたつを囲んだ賑やかな年の瀬。
子規は、健康や将来への不安を一時忘れたに違いない。
この日に詠んだのは、飾らない歓びそのままの一句だ。

 漱石が来て 虚子が来て 大三十日(おおみそか)

今日は大晦日。
2017年最後の日。

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