蛭田瑞穂 17年12月10日放送
Luu
2017年今年の顔 エフゲニア・メドベージェワ
ロシアの女子フィギュアスケーター、エフゲニア・メドベージェワ。
世界選手権の2連覇を始め、
2016-17年のシーズンに出場した全ての試合で優勝。
世界国別対抗戦ではショート・プログラム、フリー・スケーティング、
総合のすべてで世界記録を塗り替えた。
そんな彼女もひとたびリンクを離れれば、ふつうの18歳の女の子。
オフの時間は何をしていますか?という質問に彼女はこう答える。
ソファに寝転んで天井を見上げることが最高の楽しみです。
私は大人数でワイワイする集まりや大きなパーティーなどは
好きではないんです。
どちらかというと、家でひとりブランケットにくるまって
映画を見るのが好きです。
森由里佳 17年12月10日放送
Nivrae
2017年今年の顔 ライアン・ゴズリング
今年の顔。
そういわれて思い浮かぶのはきっと、
銀幕を飾ったアクターではないだろうか。
そのうちの一人が、こんなことを言っている。
『ラ・ラ・ランド』は野心的だ。
デミアン監督は難しい条件の撮影をしたがるから、
俳優もスタッフも何とかしようと頑張るんだ。
僕もそういうシーンを撮り終えた時は、もの凄く誇りを感じたよ。
居心地の良い場所から飛び出して、
力以上のものを発揮したと思えた瞬間だったね。
ご存知、ライアン・ゴズリング。
「LA LA LAND」と「ブレードランナー2049
2つの大ヒット作品の顔ともいえる男だ。
その出演作品には、
才気ある監督や今後注目が集まるであろう監督のものが多い。
なるほど。彼自身も、なかなか野心的と見える。
森由里佳 17年12月10日放送
BagoGames
2017年今年の顔 エマ・ストーン
大きな瞳、白い肌。
透き通った歌声に、チャーミングな笑顔。
イエローのワンピースに身を包み、
夕焼けの公園でライアン・ゴズリングとダンスする。
女優エマ・ストーンは、
今年の顔といってもいいだろう。
映画ラ・ラ・ランドで主演女優賞を授賞したとき、
彼女はこんなスピーチをした。
この映画は夢を追う人たちへの映画です。
希望と創造性が世界で最も重要な2つのことであり、
この映画はまさにそれを描いている。
門前払いにあったことのある、すべてのものづくりをする人たちや、
諦めそうになっても、なんとか立ち直る力を見つけているすべての人たちへ。
私はこの賞をあなたと共有します。
銀幕を出てもなお、世界を虜にしたエマだった。
森由里佳 17年12月10日放送
2017年今年の顔 デミアン・チャゼル
映画「セッション」につづき、
「ラ・ラ・ランド」のヒットでその名を世に知らしめた奇才、
デミアン・チャゼル監督。
どちらの物語にもジャズを取り上げた彼は、
インタビューで、ジャズについてこう話している。
ライアン・ゴズリング演じる『ラ・ラ・ランド』のセブにとっては、
4~50年代の伝統的なジャズこそが“ジャズ”で、他は認めない。
だけど、僕はそうは思わないんだ。
ジャズは動いていくものだし、時代と折り合っていかなければならない。
現代とどう向き合っていくかが重要なんだ。
「ラ・ラ・ランド」では、
過去と現在のバランスを取りたかったと語るデミアン。
彼にとっては、この作品こそが“ジャズ”なのかもしれない。
厚焼玉子 17年12月9日放送
まーさ
菊 長寿
1年365日、誕生日の花というのがあって、
12月9日、今日の誕生日の花のひとつが菊だった。
秋の花だと思っていたが、
確かに日だまりにはまだ菊が咲いている。
忘れられたころまで花を咲かせているので
長寿の象徴になったのだろうか。
江戸時代までは、菊の長寿にあやかろうと
その花びらを浮かべた酒を酌み交わす風習が
あったそうだ。
菊の咲きはじめは秋のはじまり。
冬が始まってもまだ名残の菊がある。
長く咲いてくれてありがとう。
厚焼玉子 17年12月9日放送
たけぽ
菊 小林一茶
1年365日の誕生日の花というのがある。
菊は今日の誕生日の花のひとつだ。
菊は陽当たりを好むが
野生の野菊も例外ではない。
たとえ山の中だとしても
頭上に木の枝などが密生していない
明るい場所で咲く。
小林一茶の句がその様子をとらえている。
足元に 日の落ちかかる 野菊かな
野菊が人目につきやすいのは
お日さまのスポットライトを
いつも浴びているからだ。
厚焼玉子 17年12月9日放送
llee_wu
菊 正岡子規
1年365日の誕生日の花というのがある。
菊は今日の誕生日の花のひとつだ。
正岡子規は酒に弱かったが酒好きだった。
学生時代の適量は五勺、一合の半分。
あるとき一合飲んだら酔いつぶれ
翌日の試験の結果がさんざんだったという逸話もある。
そんな子規が菊を詠んだ句がある。
酒買うて 酒屋の菊を もらひけり
夭折した正岡子規に
長寿を象徴する菊の花は寂しい。
厚焼玉子 17年12月9日放送
彩
菊 夏目漱石
1年365日の誕生日の花というのがある。
菊は今日の誕生日の花のひとつだ。
ある程の 菊投げ入れよ 棺(かん)の中
夏目漱石がこんな句を捧げて早すぎる死を惜しんだ
歌人大塚楠緒子は
歌を詠み、小説を書き、語学にも堪能、
絵も描けばピアノも弾くという才色兼備の人だった。
漱石は入院中にその訃報をきき
「菊投げ入れよ」の歌を詠んだ。
そして1916年の今日、夏目漱石は亡くなっている。
厚焼玉子 17年12月9日放送
kaiyanwong223
菊 星野立子
1年365日の誕生日の花というのがある。
菊は今日の誕生日の花のひとつだ。
菊日和 美しき日を 鏤めぬ(ちりばめぬ)
この句の作者星野立子(たつこ)は高浜虚子の次女で、
虚子は立子の句をこんな言葉で評価している。
「写生といふ道をたどつて来た私は
さらに写生の道を立子の句から教はつたと感じる」
菊日和 美しき日を 鏤めぬ
星野立子の句は菊の季節の晴れた空のように
のびやかで明るい。
大友美有紀 17年12月3日放送
「失踪までとその後」アガサ・クリスティー 子ども時代
今日、12月3日はアガサ・クリスティーが失踪した日。
その日何があったのか。
子ども時代のアガサは、幸せだった。
わたしには家があり、
大好きな庭があり、
賢くて辛抱強いばあやもいた。
また、互いに深く愛しあい、
結婚と親であることの両方に成功した
二人の人を父と母として持っていた。
75歳で完成させた自伝の冒頭の一節だ。
幸せな子ども時代から長い年月を経ての失踪。
彼女に何があったのか。