藤本宗将 17年7月22日放送
Anthony Citrano
合衆国大統領の飛行機
アメリカ合衆国大統領専用機といえば
「エアフォースワン」が有名だが、
もちろんいつも同じ飛行機に乗っているわけではない。
外遊などで航空機に搭乗するときには、
その機体の所属によって
コールサインが与えられることになっている。
エアフォースワンは空軍機だった場合のコールサインで、
基本的には専用機であるVC-25のことを指す。
VC-25は2機存在するが、
海外訪問時はトラブルに備えて2機一組で飛ぶ。
機体の所属が陸軍ならアーミーワン。
海軍ならネイビーワン。
海兵隊ならマリーンワン。
沿岸警備隊ならコーストガードワン。
そして民間機だった場合は、エグゼクティブワン。
ちなみに、大統領自身が大富豪で、
自家用機を所有していたとしたらどうなるか?
トランプ大統領には残念なことだが、
就任中は自家用機を使えないという規定があるそうだ。
藤本宗将 17年7月22日放送
合衆国大統領の別荘
アメリカ合衆国大統領がよく休日を過ごす場所が、
「キャンプ・デービッド」。
ワシントンから北西に約100km。
メリーランド州カトクティン山岳公園にある大統領専用の別荘だ。
正式な名称は海軍サーモント支援施設という。
面積は約50万平方メートル。
海抜550メートル地点にあるため
夏はワシントンより温度が5度ほど低くて過ごしやすい。
敷地内にはマスが住む池、散策路、屋外プール、
ゴルフ練習場とパッティンググリーン、
テニスコート、ボウリング場、
体育館などの設備が整っている。
来賓用の建物もあり、ここで首脳会談が行われることもある。
ちなみにデービッドというのは地名ではない。
もともとフランクリン・ルーズベルト大統領の
静養地としてつくられたときは、
理想郷を意味する「シャングリ・ラ」という名称だった。
それを、アイゼンハワー大統領が
自分の孫のデービッドにちなんで変更したそうだ。
理想郷で過ごすよりも、孫に癒されたい。
大統領も休日くらいは、
ひとりのおじいちゃんになりたいのかもしれない。
藤本宗将 17年7月22日放送
合衆国大統領のカバン
アメリカ合衆国大統領のカバン。
その中身は、もしかしたらこの世界で
いちばん物騒かもしれない。
通称「フットボール」。
核兵器を使用するための装置である。
フットボールはゼロハリバートン社製で、
黒い革のカバーで覆われたブリーフケースだという。
鞄の重さはおよそ20キログラム。
持ち手のところにはアンテナが伸びている。
フットボールには4つの物が入っている。
報復攻撃の選択肢を記した黒い手帳、
緊急時に大統領が避難できる極秘の場所のリスト、
緊急警報システムの手引書、
そして認証コードが書かれたカードだ。
世界中の人々の命運を握る。
世の中にこれほど重たいカバンはないだろう。
任期を終えるときまで
その重荷から解放されることはない。
原央海 17年7月16日放送
スポーツ ラグビーボール篇
2020年が近づき、人々のスポーツ熱が高まるこの頃。
そういえば、「スポーツ」といえばこんな話が…
ラグビーボールが楕円形なのは、
ブタの膀胱が始まり。
1800年代、ラグビーのボールは非常に重く、
あまり弾むこともなく、不評の嵐。
そこで、とある靴屋の店主ウィリアム・ギルバードが、
ブタの膀胱をチューブにして膨らませたところ、
なんと、とても軽くよく飛ぶボールができあがったのだ。
ブタの膀胱が細長く、
どうしても楕円形になってしまうことも功を奏した。
どう跳ねるか予想のつかない動きが、試合のスリルを自然と増してくれる。
そうした結果、ラグビーボールは今も楕円形のまま。
もちろん、諸説ありますが。
原央海 17年7月16日放送
© Regis Duvignau
スポーツ レッドカード篇
2020年が近づき、人々のスポーツ熱が高まるこの頃。
そういえば、「スポーツ」といえばこんな話が…
サッカーの試合で、審判がレッドカードを…
自分自身に出したことがあるらしい。
1998年、イングランドのアマチュアリーグ。
後ろから選手に突き飛ばされたことに腹をたて、
思わず手を出してしまったのが、メルビン・シルベスター主審。
しかし、すぐに自分の間違った行為を反省し、
自分自身にレッドカードを出して退場してしまったそうだ。
なんという立派なレフェリー精神だろう。
でも、ここでちょっと裏話。
実はサッカーの競技規則では、
カードが出されるのは「競技者のみ」となっており、
本来は審判自身に出すことはできない。
そのため、審判の退場行為はルール上許されておらず、
試合後、彼には罰金が科せられたとか。
原央海 17年7月16日放送
スポーツ 18ホール篇
2020年が近づき、人々のスポーツ熱が高まるこの頃。
そういえば、「スポーツ」といえばこんな話が…
ゴルフの1ラウンドが18ホールに決まったのは、
とある長老と「ウイスキー」に関係がある、という説がある。
今から約160年ほど前、
全英オープンなどで知られるゴルフクラブの会議でのこと。
この日の議題は「ホール数」。
しかし、なかなか決まらない。
その時、とある長老の会員がこう切り出した。
ホールを回る時には、
気付け薬がわりにウイスキーを飲む。
私は1ホールごとにウイスキーを
グラス一杯飲むことにしている。
グラス一杯のウイスキーを18杯飲むと、
ウイスキーのボトルが空になるから、
18ホールがちょうどいいだろう。
そんな粋な意見にクラブ会員たちが押し切られ、
18ホールに決まったとか。
確かにゴルフ発祥の地スコットランドは
スコッチウイスキーで有名。
「ゴルフ18ホールの起源」は
他にも有力な説があるが、この粋な話を信じたい。
原央海 17年7月16日放送
スポーツ 八百長篇
2020年が近づき、人々のスポーツ熱が高まるこの頃。
そういえば、「スポーツ」といえばこんな話が…
悲しいかな、時々話題にあがる「八百長」。
実は八百長は、人の名前に関係があった。
明治時代、相撲協会に出入りしていたとある男は、
よく年寄の碁の相手をさせられていた。
彼はお得意である年寄の機嫌を取るため、
常に一勝一敗になるように手加減していたそうだ。
その彼の名こそ、八百屋の店主・長兵衛。
通称「八百長」という人物だったそうだ。
まさかこんな風にな名前が残るとは、
八百屋の長兵衛さん、さぞ驚いているだろう。
原央海 17年7月16日放送
スポーツ フルマラソン篇
2020年が近づき、人々のスポーツ熱が高まるこの頃。
そういえば、「スポーツ」といえばこんな話が…
フルマラソンで
ゴールインまでにもっとも時間がかかった記録は
54年8ヶ月6日5時間32分20秒3。
なんと、この記録を残したのは日本人。
金栗四三(かなぐりしぞう)さんだ。
金栗さんは、1912年、
ストックホルムで開催されたオリンピックに出場。
しかしレースの途中、日射病でやむなく棄権…
のはずが、棄権の意思が大会本部に伝わっておらず、
記録は「途中で失踪」となっていた。
時を越え、54年後にその事実を発見したストックホルム市は
彼に完走を呼びかけた。
ゴールインのときは、こんなアナウンスが流れたそうだ。
日本の金栗、ただいまゴールイン。
タイム、54年と8ヶ月6日5時間32分20秒3、
これをもって第5回ストックホルムオリンピック大会の
全日程を終了します。
原央海 17年7月16日放送
スポーツ フリスビー篇
2020年が近づき、人々のスポーツ熱が高まるこの頃。
そういえば、「スポーツ」といえばこんな話が…
家族みんなで楽しめる「フリスビー」。
フリスビーという名前は実はパン屋の名前からきている。
フリスビーの生みの親はフレデリック・モリソン。
彼は、エール大学の学生が金属のパイ皿を投げて遊ぶのを、
もっと安全にできないか、と考えていた。
そこで生み出したのが、プラスチックの円盤。
つまり、いま世界中で知られている「フリスビー」である。
その始まりとなったパイ皿の持ち主が、
パン屋の「フリスビー・ベーカリー」
パン屋からはじまったスポーツ、フリスビー・
スポーツの起源としてはかなり珍しい。
原央海 17年7月16日放送
スポーツ ボウリング篇
2020年が近づき、人々のスポーツ熱が高まるこの頃。
そういえば、「スポーツ」といえばこんな話が…
ボウリングのピンはもともと、
10本ではなく、9本だったらしい。
もともと「ナインピンズ」と呼ばれていたボウリング。
そのナインピンズがオランダからアメリカに伝えられると、
熱狂する人が続出。
賭け事になり始めたことから、
1841年、ニューヨーク州で出されたのが
「ナインピンズ禁止令」だった。
しかし、健全な娯楽としてボウリングを復活させたいと思った人が、
こう言ったそうだ。
「9本」がダメなら、「10本」にしちゃおう!
ナインはダメでも、テンならOK!
アメリカ人らしいノリだ。