佐藤日登美 17年7月9日放送
叫び 花の叫び2
きれいなまま捨てられる運命にある装飾花をクリエーティブに再生させる、
「SHY FLOWER PROJECT」。
その活動は、花の「救出」からスタートする。
結婚式場や会社の受付などへ赴き、廃棄花を回収。
ドライフラワーや押し花に加工し、新たなアート作品として生まれ変わらせる。
発起人である古橋あや香は当初160軒の花屋に電話したが、
棄てる花を譲ってくれたのはたった1軒だった。
でも、そこからがはじまり。
今ではワークショップやコラボレーションの依頼があとを絶たない。
古橋は言う。
「わたし、執着心が強いんです」
声なき花の叫びが聞けるのは、勢いと情熱があるからこそ。
佐藤日登美 17年7月9日放送
叫び 花の叫び3
「助けてと叫ぶ事のできないすべての花のために」をコンセプトに据える、
「SHY FLOWER PROJECT」。
廃棄される花を回収し、アート作品として再生させる活動だ。
代表の古橋あや香は言う。
私たちの活動を通じて、すべてのお花を救えるとも、
このプロジェクトが世界を変えるとも思っていません。
ただ、大量の生花が捨てられている事実を知り、
いままで当たり前に捨てていたもの、
当たり前に無駄にしていたものを、
ちょっと見つめ直していただけるとうれしい。
古橋が聞いたのは、花の叫び。
耳をすませば、自分の周りにも
声なき叫びを発しているものがいるかもしれない。
それに気付くことも、また才能。
蛭田瑞穂 17年7月9日放送
叫び リンゴ・スターの叫び
1968年にリリースされたビートルズのアルバム、
『The Beatles』に収録された「Helter Skelter」。
今までのビートルズにはない激しい曲をつくりたい。
ポール・マッカートニーはそう考え、
「Helter Skelter」を作曲した。
この曲は最後、リンゴ・スターの絶叫で終わる。
I’ve got blisters on my fingers!
指にマメができちまった!
それはドラムを激しく叩きすぎたためにできたマメ。
ビートルズの4人がどれほど激しい曲をつくろうとしたか、
その叫び声が物語る。
蛭田瑞穂 17年7月9日放送
叫び ジョン・レノンの叫び
ビートルズのデビューアルバム『Please Please Me』は
メンバーがスタジオに10時間こもり、たった1日で完成させた。
当日ジョン・レノンは風邪をひいていた。
アルバムの最後の曲「Twist and Shout」を収録する頃には
声がつぶれる寸前だった。
その時のことをジョンはこう振り返る。
最後の曲で死にそうになった。
何か飲み込むたびにヤスリをかけられているみたいでさ。
しかし、それが功を奏する。
声を振り絞り、激しくシャウトするジョンの歌声によって
「Twist and Shout」はカバー曲にもかかわらず、
ビートルズ初期の代表作となった。
伊藤健一郎 17年7月8日放送
dryden.
プロポーズの話 柳沢慎吾
コメディアン、柳沢真悟。
ひとり警視庁24時、ひとり甲子園など、持ちネタを挙げればきりがないが、
彼の決め台詞と言えば、去り際に言い放つ「あばよ!」だろう。
そんな柳沢は、1992年。
6年交際した一般女性に、こんな言葉をおくった。
「オイ、いい加減、あばよと言わすなよ! 一緒にいい夢見てゆこうよ」
去り際の決め台詞だった「あばよ!」は、
二度と彼女のもとから去らないための決め台詞になった。
伊藤健一郎 17年7月8日放送
プロポーズの話 猫ひろし
お笑い芸人、猫ひろし。
その名の通り「ニャー!」と叫ぶ猫マネを鉄板ネタに持つ彼は、
2006年に一般女性と結婚している。
出会った当初から「猫まっしぐら」で猛アタックをかました猫。
彼女へのプロポーズは、こんな一言だった。
「僕の飼い主になってください」
猫の渾身の一言を受けとった彼女は、こう返事したという。
「ニャー」
伊藤健一郎 17年7月8日放送
nakashi
プロポーズの話 大柿一真
騎手、大柿一真。
彼は、とあるレースで一躍、注目の的になった。
それは2011年9月22日、第13回園田プリンセスカップでのこと。
その日、大柿は、重賞初騎乗、初勝利を決めた。
しかし、勝利者インタビューにのぞむ大柿は、
嬉しさを爆発させるどころか、緊張して青ざめている様子。
それもそのはず、彼の口をついた言葉は、意外なものだった。
「僕でなんですが、僕と、結婚してください」
レースで勝ったら、勝利の舞台でプロポーズすると決めていた大柿。
無論、見事にゴールインを決めた。
伊藤健一郎 17年7月8日放送
プロポーズの話 伊集院光
豊富な雑学を武器に活躍するタレント、伊集院光。
ラジオパーソナリティーとしても活動する伊集院は、
なんといっても聞き上手。
だからだろう。
多くの恋愛を見聞きした彼は、1995年、
最愛の人にこんなプロポーズをした。
「恋愛なんて所詮勘違い。だったら僕と60年間勘違いしてみませんか」
結婚して10年。
相変わらず、伊集院は妻にぞっこん。勘違いし続けている。
伊藤健一郎 17年7月8日放送
プロポーズの話 本木雅弘
俳優の本木雅弘は、1995年に、内田也哉子との結婚を決めた。
年齢差は10歳。
本木がすでにトップスターとして活躍する中で、
也哉子はまだ学生、海外に留学していた。
海を越えた遠距離恋愛。
古風にも、彼らの愛を育んだのは文通だったという。
これは、本木がしたためたプロポーズの言葉。
「私には白髪のあなたが想像できるし、
そういうあなたが愛おしいと思える気がする。
今すぐじゃなくても、いつか結婚という選択肢が現れたとき、
私もそこに入れてください」
大友美有紀 17年7月2日放送
「抒情画家・漫画家・そして/松本かつぢ」少女雑誌
松本かつぢ、少女漫画の先駆けとなる
「くるくるクルミちゃん」の作者。
昭和のはじめ、少女雑誌が華やかだった時代に、
中原淳一と人気を二分した抒情画家でもある。
ヨーロッパ的なおすまし屋の夢見る少女は、 中原淳一派。
アメリカ的なお茶目で明るい少女は、 松本かつぢ派。
かつぢの活躍は、抒情画だけでなく、漫画、
童話画、幼児向けのグッズと、実に多彩だった。