大友美有紀 17年2月5日放送

170205-06

「愛の手紙」中島敦

「山月記」といえば、多くの高校教科書に採録されている、
中国の古典を題材にした物語だ。
その作家、中島敦は次男が生まれた頃、ミクロネシアでの仕事を得る。
南洋の気候が持病のぜんそくにもいいだろうと単身赴任した。
子煩悩だった中島は、子どものことを思うと仕事が手につかない。

 何か、人事不詳になるやうな
 劇しい(はげしい)病気にでもなって、
 フト、目が覚めてみたら、お前達の傍にいた、
 といふやうなことになればどんないいだらう。

漢文調の物語を書いた人物とは思えない。
家族とはなれた寂しさからか中島は体調を崩し、
9ヶ月足らずで帰国した。

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大友美有紀 17年2月5日放送

170205-07

「愛の手紙」植村直己

冒険家・植村直己の不器用なプロポーズ。
その手紙は公子のもとにカトマンズから届いた。

 私のようなバカな人間は、
 とても公ちゃんに近づけるものではないですが、
 私とて、人間にて、心を押さえることができませんでした、
 俺のような悪人につかまってしまったと、
 一生を棒にふってしまったとあきらめて下さい。

自分を救ってくれる人は君だけだと熱く懇願する。
この旅から帰ってまもなくふたりは結婚する。
その結婚生活はわずか10年だった。

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大友美有紀 17年2月5日放送

170205-08

「愛の手紙」小林多喜二

 あーまたこの二月の月かきた
 ほんとうにこの二月とゆ月
 いやな月 こいをいパいになきたい
 どこいいてもなかれない

蟹工船の作家・小林多喜二の母・セキの文章だ。
多喜二は警察で拷問の末に殺された。
それが二月だった、
読み書きができなかったセキは
獄中の息子に手紙を書きたい一心で文字を覚えはじめた。
「こいをいパいになきたい」とは声をいっぱいに泣きたい、
ということだ。セキは家族に涙を見せたことはなかった。
誰かに見せるために書いたわけではない。
しかし、その悲しみは多くの人に届く。

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佐藤延夫 17年2月4日放送

170204-01
aidaneus
2月4日生まれのSNS

自分にやりたいことがあって、
実行する能力を備えているなら、
それを誰かに任せるほど愚かなことはないだろう。

今から13年前。
ハーバード大学のある学生は、
オンラインで繋がる学生名簿をつくろうと思った。
そんな彼の言葉だ。

「ばかばかしいのは、大学にやらせてしまうと2〜3年はかかってしまうことなんだ。
 僕ならもっといいものがつくれるし、しかも一週間で立ち上げてみせる。

2004年の今日、2月4日。
マーク・ザッカーバーグは、
Facebookをスタートさせた。

アイデアに爆発力を持たせるのは、スピードだ。

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佐藤延夫 17年2月4日放送

170204-02
winterriot
2月4日生まれのSNS/2

成功するための条件のひとつ。
それは、タイミングを見極めること。
どんなに世界が驚く発明であろうとも、
時代が追いつかなければ、そのアイデアは追随する奴らの肥やしになってしまう。

ソーシャルネットワークサービス、SNSが誕生したのは
1997年のこと。
しかし普及するまでには多くの人と時間を犠牲にした。
Facebookの創設者、マーク・ザッカーバーグは語る。

「僕たちがつくり出したのではない。社会がやがて受け入れていったのだ。」

2004年の、2月4日。
この日、ザッカーバーグは、
Facebookをスタートさせた。
そして今では、16億人以上が利用している。

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佐藤延夫 17年2月4日放送

170204-03

2月4日生まれのSNS

多くの仕事には明確な目的や完成予想図があり、
従事する者は、それを達成しようとする。
しかし中には、受け皿だけをつくって
あとはユーザーに任せる。
そんな答えのないやり方もある。

代表的なソーシャルネットワークサービス、
Facebookは、仲間内のつながりだけではなく、
就職活動や選挙、革命にまで利用されるようになった。
創設者のマーク・ザッカーバーグは語る。

「自分たちがつくろうとしているものは、自分たちだけで完成するものじゃない。」

2004年の、2月4日。
この日、ザッカーバーグは、
Facebookをスタートさせた。

終着駅のない旅は、13年目に突入する。

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佐藤延夫 17年2月4日放送

170204-04

2月4日生まれのSNS

インターネットの世界で、
匿名でいることは気楽に違いない。
だが、そこに信頼関係は生まれにくい。
ユーザーが実名で登録し、
繋がりのある人たちと情報を共有するほうが健康的ではないだろうか。

実名主義を掲げるFacebookが
ライバルに打ち勝ったのは、
この性善説のような考え方にあったのかもしれない。
創設者のマーク・ザッカーバーグは語る。

「信頼できる相手と情報を共有したいという気持ちは世界共通のものだろう。」

情報過多になりがちな現代。
一番信用できるのは、やはり身元の知れた相手だった。
当たり前のようでもあり、皮肉のようにも聞こえるから面白い。

2004年の今日、2月4日。
この日、マーク・ザッカーバーグは、
Facebookをスタートさせた。

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佐藤延夫 17年2月4日放送

170204-05

2月4日生まれのSNS

インターネットとは、何のためにあるんだろう。
その答えは、使う人の数だけ存在する。
ある人は言った。
「インターネットとは音楽を運ぶためにある」
またある人は言った。
「世界中の情報を瞬時に集め、整理するためにある」
だが、Facebookの創設者、
マーク・ザッカーバーグの考え方は、こうだ。
インターネットとは、人と人とをつなぐ最高のツールだ。

2004年の今日、2月4日。
この日、マーク・ザッカーバーグは、
Facebookをスタートさせた。
今も世界中で、何億人もの人が繋がっている。

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熊埜御堂由香 17年1月29日放送

170129-01

宇宙のはなし 宇宙との距離

アメリカの政治学者、ダニエル・デュードニーは言った。
宇宙は世界中の人から、たった80マイルだ。
多くの人にとって、首都より近い。

イギリスの天文学者、フレッド・ホイル
も言った。

もし、あなたの車が真上に走れるなら、
1時間のドライブで宇宙へ行けるよ

そういわれると、夜空の星に手をさしのべて
捕まえてみたくなりませんか?

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熊埜御堂由香 17年1月29日放送

170129-02

宇宙のはなし ジム・ラヴェル

実はアメリカでは宇宙飛行士は
離婚率が高いという説がある。
宇宙という過酷で特殊な場所が、
恋人たちを離ればなれにするのだ。

そんな中、アポロ13号の船長、ジム・ラヴェルは
幼馴染みのマリリンと一生を添い遂げた、
おしどり夫婦としても知られている。
月面着陸の夢は叶わなかったが、地球上での幸せは叶えたのだ。

そんな彼が残した言葉がある。

 月で親指を立てると、親指の裏に地球が隠れる。
 我々はなんと小さな存在だろう。だがなんと幸せだろう。

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