三島邦彦 16年10月22日放送
Tom Simpson
そのとき聞こえた音楽 ゴジラが街にやってくる
松やにのついた革手袋で
コントラバスの弦をこする音を録音し、
速度を調整しながら逆再生する。
これが、ゴジラの鳴き声の作り方。
このアイデアを出したのは、伊福部昭。
映画「ゴジラ」のテーマ音楽を世に生み出した作曲家だった。
はじめ伊福部は「ゴジラ」の音楽をオファーされた時、
そのスケールの大きさに衝撃を受けたという。
えらい事になった、こんな大きな音楽をどうやって作るか?
伊福部は脚本を読み込み、
ゴジラが誕生したという南方の地域の民族の言語、
音楽、歴史までを丹念に調べ、作曲にあたった。
そうして生まれたのが、「SF交響ファンタジー」。
ゴジラのテーマとして、日本で最も有名な交響楽となった。
あの音楽と、あの鳴き声。
長い時を経た今も、ゴジラが現れるたびに、
伊福部が生んだ音は私たちの胸を高鳴らせる。
三國菜恵 16年10月22日放送
mai
そのとき聞こえた音楽 夕方帰巣BGM
夕方になると、日本のあちこちでメロディが聞えてくる。
ある街の商店街のスピーカーからは、
「夕焼け小焼け」。
ある街の緑豊かな公園からは、
ドヴォルザークの「遠き山に陽は落ちて」。
ある街の公民館からは、
ビートルズの「イエスタデイ」。
ある街の防波堤からは、
警報にも似たけたたましいサイレンが鳴り響く。
それらは帰っておいで、の合図に思えるが、
もともとは、畑仕事にいそしむ人への
仕事終わりを告げる合図だったとも言われている。
きょうも、おつかれさまです。
肌寒くなってきたので、早くお家に帰りましょう。
河田紗弥 16年10月16日放送
チャールズ・モンロー・シュルツ ~誕生~
チャールズ・モンロー・シュルツは、
1922年、アメリカミネソタ州で生まれた。
チャールズは、小さい頃から、絵の才能に恵まれていた。
幼稚園の先生に言われた、
「あなたは画家になるかもしれないわ」というひと言を胸に、
絵を夢中で描き続けた。
彼は、勉強は得意だけれど、内気だった。
2学年飛び級をした小学校時代に、クラスメイトに仲間外れにされてしまう。
そのちょっぴり苦い経験が、ある主人公の誕生につながっている。
1950年、彼は心の悩みや葛藤を子どもたちがどう乗り越えるかをテーマに、
ひとつのコミック作品を書きはじめる。
主人公の名は、チャーリーブラウン。
彼と彼の飼い犬スヌーピーが繰り広げる、
人気コミック「ピーナッツ」はこうしてはじまった。
河田紗弥 16年10月16日放送
チャールズ・モンロー・シュルツ ~一匹の変わった飼い犬~
代表作「ピーナッツ」で知られる漫画家、
チャールズ・モンロー・シュルツ。
彼は13歳のとき、一匹の犬を飼い始める。
「スパイク」と名付けた、その一匹の犬は、
まるで人間の言葉を理解しているかのような行動をしたり、
画鋲やかみそりを食べてしまったり…。
とにかく変わった犬であった。
この「スパイク」を描いた漫画が、新聞に掲載され、連載がはじまった。
その漫画のタイトルは「リル・フォークス」
そう、この「スパイク」という一匹の犬こそ、
あの人間より人間くさい犬「スヌーピー」のモデルなのだ。
河田紗弥 16年10月16日放送
lethaargic
チャールズ・モンロー・シュルツ ~Good grief~
「Good grief」
チャールズ・モンロー・シュルツ作の
人気漫画「ピーナッツ」に登場するチャーリーブラウンやライナスなどの
子どもたちが度々言うセリフである。
彼の描く「ピーナッツ」では、
子どもの「もう、だめだ」「できないよ」といった
心の悩みや葛藤を多く描いている。
彼らは強がることなく、
野球の試合でミスをしたとき、
勉強ができないとき、好きな女の子にフラれちゃったとき
大きな声で「Good grief!」と嘆く。
この「Good grief!」をどう訳すか。
直訳だと「うれしい悲しみ」という意味だが、
最初に翻訳を手がけた谷川俊太郎はこう訳した。
「やれやれ。」
後向きなような、前向きなような。
乗り越えようとしているような、いないような。
「やれやれ」には、子どもたちのリアルな気持ちが込められている。
河田紗弥 16年10月16日放送
x-ray delta one
チャールズ・モンロー・シュルツ ~名言の裏に隠された事実~
人気キャラクター「スヌーピー」で知られる
チャールズ・モンロー・シュルツの「ピーナッツ」。
1950年から2000年までの50年間で
1万7897回にわたり、連載された。
しかし、最初から、順風満帆だったわけではない。
あまり経済的に豊かではない家庭であったのにもかかわらず、
自分を高額な美術学校に通わせてくれた両親。
その両親に、はやく恩返しをしたい。
そんな一心で、自分が描いた漫画を雑誌社に持っていくものの、
時代は第二次世界大戦。まったく受け入れてもらえなかった。
しかし、彼は決して諦めなかった。
彼が描く「ピーナッツ」の中で、チャーリー・ブラウンが
「いつの日か願いが叶うといいなあ」とぼやいたときに、
スヌーピーはこう答えている。
「そうなるように生きていかないとね」。
チャールズの人生そのままのコトバだ。
河田紗弥 16年10月16日放送
Arthur Lim
チャールズ・モンロー・シュルツ ~スヌーピーからの教え~
チャールズ・モンロー・シュルツが描く漫画「ピーナッツ」の
人気キャラクター「スヌーピー」。
趣味は、小説執筆とガールハント。
野球に、ホッケーに、どんなスポーツも無難にこなし、
車や飛行機の運転もお手の物。
人間より人間くさい、このスヌーピーという一匹の犬。
ある日、
スヌーピーの友達であるルーシーが、
人間に比べると、できないことや不便なことが多い犬であるスヌーピーに
「ときどき、あなたがどうして犬なんかでいられるのか、不思議に思うわ」と
語りかける。
そのときスヌーピーは、いつものように
犬小屋の上に、ごろんと寝転がりながら、こう答える。
「You play with the cards you’re dealt …whatever that means.」
配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどういう意味であれ。
河田紗弥 16年10月16日放送
Giulia van Pelt
チャールズ・モンロー・シュルツ ~悲しみを癒す薬~
チャールズ・モンロー・シュルツ作の漫画「ピーナッツ」の
主人公「チャーリー・ブラウン」。
彼は不器用で、自他ともに認める冴えない性格ではあるものの、
その優しさや素直さのおかげで、みんなに愛されている。
ハロウィンの日。
カボチャの大王が現れずに落胆していた友人のライナスは
「悲しみを癒す薬って、どんなものかなあ」とチャーリーブラウンに尋ねる。
すると、チャーリーブラウンは得意げに、こう言った。
「A chocolate-cream and a friendly pat on the back.」
ひと粒のチョコレートと友達が背中をポンと叩いてくれることだよ。
そしてチャーリーブラウンは、ライナスに
チョコレートを手渡し、背中をポンと叩き、立ち去るのだった。
河田紗弥 16年10月16日放送
kevin dooley
チャールズ・モンロー・シュルツ ~1回に1日ずつ~
チャールズ・モンロー・シュルツ作の漫画「ピーナッツ」に出てくる
ひとりの女の子「サリー」。
主人公「チャーリーブラウン」の妹でありながら、
いつも兄のことをうまく丸め込んでしまう、ちょっぴり理屈っぽい女の子。
そんなサリーたちが通う学校で、
〝自分はどのようにこれから生きていきたいか〟をテーマに
プレゼンテーションをしなさいという宿題が出た。
そしてサリーは、
そのプレゼンテーションでこんな名言を残している。
「They say the best way is just to live one day at a time…」
最善の生き方は1回に1日ずつ生きること。
そして彼女はつづけて、こうみんなに語りかけた。
「If you try to live seven days at a time, the week will be over before you know it.」
もし一度に七日生きようとしたら、知らない間に一週間が終わってしまうでしょ?と。
さて、あなたにとって、今日という一日は、どんな人生でしたか?
河田紗弥 16年10月16日放送
Rojer
チャールズ・モンロー・シュルツ ~理解ができる助言ほど…~
チャールズ・モンロー・シュルツが手掛けた
人気コミック「ピーナッツ」に登場する女の子「ルーシー」。
威張りん坊で、口を開けば、わがままばかり。
チャーリーブラウンのことをいじめるのが大好きで、強気な女の子。
でも、そんなルーシーも
チャーリーブラウンに、彼女なりの優しさを時折見せることがある。
ある日、友達に注意をされ、
すごく落ち込んでいるチャーリーに、
ルーシーが
「彼が言ってきたこと、ちゃんと理解できているの?」と尋ねると、
彼は「もちろんさ!」と悔しそうに答える。
そんなチャーリーブラウンに、ルーシーは
こんな一言を贈っている。
「Never take any advice that you can understand… it can’t possibly be any good.」
理解できるような助言はきかないこと…
ぜんぜん役に立たないにきまっているわ!