佐藤延夫 16年3月5日放送
相場師の人生 福沢桃介
事業経営に一番必要なものは、執着である。
反対に、株式相場で執着は禁物。
いつでも見切りよく転換することを心掛け、
一度に全部すくいとることをしてはいけない。
これは相場師、福沢桃介が唱えた、
株式投資で成功する秘訣だそうだ。
実際に、ある会社の株を買い占め、
大暴落する前に売り抜けている。
おそらく運も味方したのだろうが、
見切りの決断が見事だった。
日露戦争後の一時期だけで、
350万の利益を得たという噂も残っている。
当時なら億万長者になれる金額だ。
残念ながら、義理の父、福沢諭吉は
株式や投資など、相場全般が嫌いだったという。
佐藤延夫 16年3月5日放送
相場師の人生 福沢桃介
相場師、福沢桃介は、事業に目覚める。
目をつけたのは水力発電だった。
無尽蔵の資源、水を使ったビジネスというのが
いかにも彼らしい。
電気事業で業績をあげ、電力王と呼ばれるようになった。
ちなみに、福沢桃介が日本で最初に始めたことはあまりに多い。
電力の送電。
ダム式発電所の開発。
外国船のチャーター。
また、学生で一番最初に洋服を着た人物、とも言われている。
生き方そのものが、破天荒だった。
澁江俊一 16年2月28日放送
バカヤロー解散
今日はバカヤローの日。
総理大臣が国会でバカヤローと発言して
解散のきっかけになった日。
張本人は、吉田茂。
戦争の危機が遠ざかりつつあるという
アメリカ、イギリス首相らの発言に同感だと語り、
他国の翻訳でなく自分の意見を言いなさい、
と煽られて生まれた言葉だ。
くだんのバカヤローは
実は吉田のつぶやきを
マイクが拾ってしまったもの。
1953年のこの年、テレビ放送がスタート。
テクノロジーの進化が
生み出した悲劇とも、言えるだろう。
奥村広乃 16年2月28日放送
Rubber Soul
バカヤローの天才
2月28日。
今日はバカヤローの日。
底抜けにバカヤローであろうとした
漫画『天才バカボン』の作者、赤塚不二夫。
彼はこんな言葉を残している。
「バカっていうのは自分がハダカになることだ。
世の中の常識を無視して、
純粋な自分だけのものの見方や生き方を
押し通すことなんだよ。」
彼の描くギャグ漫画に登場するキャラクターが
笑いを誘いながらも、時にかっこ良く見えるのは、
ハダカになって「自分らしさ」を存分に
ぶつけてくるからかもしれない。
松岡康 16年2月28日放送
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世界を変えたバカヤロー
2月28日。
今日はバカヤローの日。
Appleコンピュータの創業者スティーブ・ジョブズ。
彼は常に当たり前のことに疑いの目を向け、
規制概念を壊してきた。
音楽CDを買うことが当然だった時代に、
データを流通させる大規模なプラットフォームiTunesを構築。
携帯電話のキーボード方式を一切排除して、
タッチ式のスマートフォンiPhoneを作った。
あまりにも馬鹿げた話をすると、
ジョブズを批判する部下も多かったという。
ジョブズは、スタンフォード大学のスピーチでこう語った。
ハングリーであれ。愚か者であれ。
今や誰もがスマートフォンを持ち、
データで音楽を聴く時代になった。
愚か者が世界を変えたのだ。
礒部建多 16年2月28日放送
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バカヤローとロックンロール
2月28日。
今日はバカヤローの日。
「愛し合ってるかい?」
奇抜な風貌で、
愛と平和を歌い続けたロックンローラー、
忌野清志郎。
本名は栗原清志。
その中身は、誰よりも純粋無垢。
心の底からにじみ出る詞で、貫く信念を、
真剣に、そして時におどけるように歌う。
バンドマンは、どんなにまずしくたって
働いちゃいけないんだぜ!
常に世の中のために、
「忌野清志郎」であり続けたその男は、
愛すべきバカヤローである。
松岡康 16年2月28日放送
幕末のバカヤロー
2月28日。
今日はバカヤローの日。
幕末の志士吉田松陰。
彼は行動派だった。
ペリーが黒船に乗ってやってきたときも
「自分の目で海外を見てみたい」と弟子と共に小舟で漕ぎ出し
「自分をアメリカに連れて行け」と交渉に向かった。
当然船を追い出されてしまうが
後にペリーにその好奇心と知識欲を高く評価されたほどだ。
そんな松陰は次世代の者たちに向けて、
こんな言葉を残している。
諸君、狂いたまえ。
現状に満足せず、
常識という壁をいつも自らの行動で壊す。
バカヤローともいうべき
ほとばしる熱い思いが、時代を変えるのだ。
礒部建多 16年2月28日放送
バカヤローの曲作り
2月28日。
今日はバカヤローの日。
“何てモノを作っちゃったんだ。これで俺の人生は終わりだ”
若い頃、アルバムを完成させる度に
こう嘆いていたのは山下達郎。
「Ride on time」、「Melodies」
アルバムに収録された名曲たちに、
山下は一度もOKを出したことはない。
常に最後の1秒まであがいて、
タイムアップと同時に曲ができる。
ライブにおいても、
楽しんで演奏したことなど一度もないと言う。
バンドマスターとして、完璧に演奏がなされているか
気になって仕方ないのだ。
そんな職人気質で、バカがつくほどの生真面目さが、
山下の愛される理由でもある。
澁江俊一 16年2月28日放送
バカヤローの系譜
2月28日。
今日はバカヤローの日。
渥美清、萩本欽一、ビートたけしなど
日本を代表するコメディアンが
師と仰ぐ男、深見千三郎。
浅草のストリップ劇場の幕間で
不自由な手でギターをかき鳴らし
タップダンスとコントで観客を笑わせた。
世話好きで洒落者で人情家、弟子たちに愛された
深見の口癖は「バカヤローコノヤロー」
今はたけしの口癖だと思われているが
おそらく彼も若い頃さんざん聞かされた
愛ある師匠の口癖なのだ。
奥村広乃 16年2月28日放送
クワトロ@JZA80
元気になるバカヤロー
2月28日。
今日はバカヤローの日。
おそらくもっともバカヤロー!と
言われてみたい男といえば、アントニオ猪木。
彼は試合前のインタビューで
こう語ったことがある。
「出る前に負けること考えるバカいるかよ」
負けようと思って挑むな。
プロレスだけではなく、すべての勝負に言えること。
人生には何度も勝負のタイミングが訪れる。
不安に思うこともあるだろう。
そんな時は、猪木の
バカヤロー!が元気をくれる。