渋谷三紀 19年6月29日放送
B-Lucava
雨音を聞きながら「雨のデート」
楽しみにしていたデート当日。
雨が降っていたらがっかりしますよね。
でも延期なんかしないで、
高層ビルのレストランディナーに誘いましょう。
一般的に、低気圧になると交感神経が活発になると言われています。
気圧の低い雨の日に、気圧が低い高い場所に行くと
いつもよりドキドキする。
それを恋のドキドキと勘違いしてしまうのだそうです。
心理学でよく聞く「吊り橋効果」の天気版。
帰り道、一本の傘で寄り添えたりもできますしね。
渋谷三紀 19年6月29日放送
Joadl
雨音を聞きながら「雨男と雨女」
「雨男」や「雨女」と聞くと、
まあ、ついてない人という印象ですよね。
残念な雨男や雨女のパワーを
どうにか活用できないかと考えた人たちがいます。
「日本雨女雨男協会」は、
地球の砂漠化を食い止めようと生まれた任意団体。
科学的根拠は?とか、まじめな話はひとまず置いておくとして。
「オレ、雨男だから」なんて自虐的になるよりユーモアがあって前向き。
聞く方の気も晴れ晴れするんじゃないでしょうか。
渋谷三紀 19年6月29日放送
Pure☆
雨音を聞きながら「傘」
一番多い忘れ物といえば、そう、傘。
日本で傘は一年に1億3000万本も消費されているそうです。
日本人の人口とほぼ同じ数、ということは、
使い捨て傘を使用している人も多いのでしょう。
傘とはいえ大切な資源の無駄使い。
お気に入りの傘を一本買って大切に使ってみると、
雨の時間も地球もにっこりできておすすめです。
渋谷三紀 19年6月29日放送
_Yuki_K_
雨音を聞きながら「虹」
雨がやんだ後にかかる七色の橋、
「虹」という字がなぜ虫偏か知っていますか?
虫という字は本来ヘビを意味していました。
古来中国の人たちは、虹は龍が作り出すと考えていて
龍に似たヘビに、大空を貫くという意味の「工」を組み合わせて
虹という漢字を作ったのだそうです。
昔の人ほどの想像力はなくても、
虹を見るとなんとなく笑顔になる。
やはり虹には不思議な力があるようです。
厚焼玉子 19年6月23日放送
FreeWings
雨に咲く花 紫陽花
雨が似合う花がある。
たとえば紫陽花。
紫陽花には真上から照りつける太陽が似合わず、
しとしと降る雨のなかで
ホッとやすらいでいるかに見える。
しかし、本当のところ
紫陽花は日陰よりも日向が好きだ。
そのくせ、水切れに弱いので
カンカン日が照って地面がすぐに乾くような場所では
暮らしにくいのだ。
お日さまが好き、雨も好き。
紫陽花は悩める花なのかもしれない。
厚焼玉子 19年6月23日放送
KYR
雨に咲く花 花菖蒲
花菖蒲は雨というよりも水が似合う花かもしれない。
水辺で見かけることが多い。
江戸時代、野生の花菖蒲は田圃の雑草と見られていたが
抜いてしまうのも哀れだというので
あぜ道に移され、
やがて農家の庭先でも咲くようになったと言われる。
やがて大名や旗本の屋敷の庭で育てられ、
改良され、記録され、
現在、日本の花菖蒲の種類は2000種を超える。
花菖蒲は普通の花壇でも十分に育つが、
花の時期だけはたっぷりの水を必要とする。
雨の時期に咲くというより、
雨の時期でなければ花を咲かせられないのだ。
厚焼玉子 19年6月23日放送
雨に咲く花 6月のバラ
イギリスで6月といえばバラの季節。
どの家の庭にもバラが咲き、
有名なローズガーデンにはたくさんの人が訪れる。
日本だって6月はバラの季節。
ただイギリスとの違いは雨が多いこと。
湿気が多いと病気も出やすいし、害虫も増える。
薬を撒き、伸びた枝を切り、
8分か9分咲きの段階で花を摘み取り
肥料を与える。
6月はバラの季節。
日本の園芸家は忙しい。
厚焼玉子 19年6月23日放送
雨に咲く花 クチナシ
梅雨どきの重い空気に
クチナシの甘い香りが混じる。
クチナシの香りは虫を呼び寄せるためだ。
だから、せっかくの香りが
あっという間に空へ抜ける季節よりも
雲が低く垂れ込める時期に咲くのだろう。
薄月夜 花くちなしの匂いけり 正岡子規
クチナシの香りは夜の方が際立つようだ。
厚焼玉子 19年6月23日放送
yamatsu
雨に咲く花 睡蓮
雨降る池に睡蓮が白い花を咲かせている。
睡蓮の原種は世界に40種あるのに
日本にはもともと
ヒツジグサと呼ばれる1種類しかなかった。
外国の睡蓮を輸入して品種改良がはじまったのが
明治の頃だ。
日本の睡蓮がヒツジグサと呼ばれるのは
羊の時刻、午後2時頃に咲くからだそうだが、
実際はそこまで寝坊をせず、
お昼頃には咲いている花が見られるようだ。
花の寿命は三日と短いが、
次々に咲くし、雨の日でも休まずに咲く。
厚焼玉子 19年6月23日放送
ひでわく
雨に咲く花 ビヨウヤナギ
ビヨウヤナギの花の黄色は
雨の中でもパッと目立つ。
ビヨウヤナギは中国から300年前に渡来し、
いまでは公園や緑道に植え込みで
ごく当たり前に見かける。
白居易の長恨歌には
唐の玄宗皇帝が楊貴妃を失ったことを悲しみ、
宮殿の池の蓮を楊貴妃の顔に、
未央(びおう)の宮殿の柳を
楊貴妃の眉にたとえたくだりがある。
そこで柳に似た葉を持つこの花を
日本ではビオウのヤナギ、ビヨウヤナギと
呼ぶようになったという説があるが、
それも定かではない。
雨の中でものを見るようなおぼろな話だ。