佐藤延夫(事務局)

佐藤延夫 19年1月5日放送

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世界のお正月 タイ

タイの正月は、1年に3回ある。

元日と、中国の旧正月。
そしてタイのお正月、ソンクラーン。
年始の正月は、お寺でお参りとお布施を済ませ、
親戚が集まって食事をするというシンプルなもの。
1月3日には通常の暮らしに戻っているそうだ。
メインのお正月は、4月に待っているソンクラーン。
水掛け祭りとも言われ、人々は手当たり次第に水を撒き散らす。

3回も正月があると、パワーバランスも変わってくる。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

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Haags Uitburo
世界のお正月 オランダ

オランダの新年は、花火の音で幕を開ける。

大晦日の夜から、一般市民でも花火を打ち上げることが許可されており
町中は爆音に包まれるそうだ。

そして、国内数十か所の海や湖で、寒中水泳が行われる。
リゾート地スヘーフェニンゲンのビーチでは、
毎年1万人以上が、凍えながら冬の北海に飛び込む。
水着だけではなく、スーツや映画のコスチュームなど、
おもいおもいの格好で、波に向かって走っていく。

オランダの新年は、とにかく派手だ。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

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photojenni
世界のお正月 スコットランド

スコットランドの新年は、ホグマネイの真っ最中だ。
その祭の起源は諸説あるが、
遥か昔、侵略に来たバイキングを追い払う儀式から生まれたとされる。

人々は大晦日までにしっかり片付けを済ませ、
1月1日午前0時を知らせる鐘がなると
家にやってくる訪問者を待ちわびる。
それはファーストフッティングと呼ばれ、
年が明けて最初に家に足を踏み入れる人で運試しをする行事だ。
幸運をもたらすと言われるのは、
男性で、黒髪。背が高くてハンサムだとなお良し。

ちなみに、それに該当する男性は大人気のため、
予約制になっているとか。

一年の始まりは、縁起良くありたいものですね。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

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Rob Swystun
世界のお正月 ヨーロッパ

新年を、不思議な儀式で祝う国がある。

12粒のぶどうを食べるのは、スペイン。
鐘の音に合わせて食べ切ると幸運が訪れるとか。

元日に7回も食事をするのは、エストニア。
食べ物に不自由しないように、という願いが込められているそうだ。

イタリアは、レンズ豆を食べると金運が上がると言われ、
デンマークでは、お皿を隣の家に投げつける。
玄関に割れた食器がたくさんある家ほど幸せ。

日本のおせち料理も、
ほかの国から見たら、ちょっと不思議に映るかもしれない。

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佐藤延夫 18年12月1日放送

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balise42
Christmas Sweets シュトレン

切り口がトンネルのような形をしているため、
ドイツ語で「坑道」という意味を持つ。
それはクリスマス定番のお菓子、シュトレン。
洋酒に漬け込んだドライフルーツ、
ナッツなどが練りこまれ、
表面には真っ白な粉砂糖がまぶされる。
クリスマスの4週間前から薄くスライスして食べるのが
本場ドイツの習慣となっている。

一気に、ではなく、少しずつ楽しむ。
さすがヨーロッパのクリスマスは、歴史が違う。

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佐藤延夫 18年12月1日放送

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RGloucester
Christmas Sweets ダンディー・ケーキ

焼いたバターケーキの上には、アーモンドが放射線状に並ぶ。
イギリスのクリスマスで定番のお菓子といえば、
ダンディー・ケーキが挙げられる。
スコットランドのダンディー地方で生まれたケーキは、
オレンジの風味が特徴だ。
18世紀、地元のマーマレードメーカーが、
当時手に入りやすかったオレンジとアーモンドを使ったケーキを考案し、
ブームになったという。

流行も、長く愛されると、伝統になる。

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佐藤延夫 18年12月1日放送

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John Orford
Christmas Sweets クリスマス・プディング

イギリスのクリスマス。
デザートには、クリスマス・プディングが登場する。
プラム・プディングとも呼ばれるが、
材料にプラムは含まれていない。
一般的なプリンとは違い、
ずっしりと重く、濃厚な味わいを持つデザートだ。
材料には、レーズンなどのドライフルーツ、
スエットという牛のケンネ脂、
ブランデーなどのアルコール、
シナモンやナツメグなどのスパイスが加えられる。

ちなみに15世紀には、牛肉や玉ねぎなどで
作られていたそうだ。

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佐藤延夫 18年12月1日放送

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Mitantig
Christmas Sweets ビュッシュ・ド・ノエル

フランス生まれのクリスマススイーツといえば、
ビュッシュ・ド・ノエル。
クリスマスの薪、という意味だ。
丸太や薪をクリスマスに燃やす風習は
昔からヨーロッパ各地にあり、
その炎には神秘的な力が宿ると信じられていた。
ビュッシュ・ド・ノエルがお菓子に変わったのは、
19世紀後半と言われている。
「クリスマスが終わっても、希望の炎は消えないように。」
大きな暖炉も、本物の丸太もいらないお菓子にすれば、
どんな家庭でも、その願いは叶えられる。

今や世界中で、クリスマスの美味しい丸太が出回っている。

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佐藤延夫 18年12月1日放送

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Nicola from Fiumicino (Rome), Italy
Christmas Sweets パネットーネ

イタリアのクリスマスで代表的なスイーツは、
ミラノ生まれのパネットーネ。
ドーム型の柔らかい菓子パンで、
レーズン、オレンジピールなど
ドライフルーツが混ぜ込まれている。
生地は、イースト菌ではなく、
仔牛の小腸からとれるパネットーネ酵母で発酵させる。
天然の保存料にもなるため、常温で3ヶ月もつという。
最近は日本でも手に入りやすくなった、パネットーネ。

今年はミラノ風クリスマスを楽しんでみませんか。

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佐藤延夫 18年11月3日放送

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c.keiskei
紅葉の名所へ 太平山

栃木県南部、標高341メートルの太平山は、
春から夏にかけてさまざまな花が咲き誇る。
桜、ツツジ、アジサイ。
そしてこの季節になると、山は紅葉で色づき始める。
山頂近くの謙信平は、かつて上杉謙信が
関東平野を見渡し、その広さに驚いたという逸話が残っている。
例年、紅葉の見頃は11月下旬。
最盛期は、400mにわたって、
赤く染まったモミジを見ることができる。
さっそく、スケジュールをチェックしておこう。

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