佐藤延夫(事務局)

佐藤延夫 18年11月3日放送

181103-02

紅葉の名所へ 中津峡

荒川の源流に位置する中津峡は、
埼玉県の名勝地にも指定され、
奥秩父随一と言われる景観を誇る。
紅葉の季節は、
例年10月の下旬から始まり、
モミジ、カエデ、ナナカマド、ウルシなど
赤く色づく木が多いのが特徴だ。
高さ100メートルにも及ぶ絶壁。
秋の澄んだ青空。
川のせせらぎ。
想像しただけでも、安らかな気持ちになりそうだ。

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佐藤延夫 18年11月3日放送

181103-03
shinohal
紅葉の名所へ 妙義山

むき出しになった荒々しい岩肌や、
奇妙な形の岩が並ぶ、美しい渓谷。
日本三大奇景のひとつに選ばれているのが、
群馬県の妙義山だ。
赤やオレンジ色に染まるモミジやカエデに白い山肌、
そして、深い緑をたたえる常緑樹。
見事な色のコントラストが、
見る人の足をいつまでも止める。
紅葉の季節は、例年11月中旬あたりまで。
絶景には、不思議な岩がよく似合う。

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佐藤延夫 18年11月3日放送

181103-04
Σ64
紅葉の名所へ 袋田の滝

日光、華厳の滝。
那智勝浦町の、那智の滝。
日本三名爆のもうひとつは、
茨城県大子町にある袋田の滝だ。
例年、紅葉の季節は11月中旬。
落差120メートル、
豊富な水量で流れ落ちていく大迫力の滝も
このときばかりは、秋色に染まる。
数々の文人墨客がこの地を訪れたが、
西行法師は、こんな歌を残した。

 花もみち 経緯にして 山姫の 錦織出す 袋田の瀧

4段になって流れていく袋田の滝は、
「四度の滝」とも呼ばれる。
紅葉と溶け込み変化する、
いくつもの表情を楽しみたい。

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佐藤延夫 18年11月3日放送

181103-05

紅葉の名所へ 榛名湖

火山の噴火で形成されたカルデラ湖は
栄養分に乏しく、その分、透明度が高く澄んだ湖が多い。
群馬県の榛名湖も、そんなカルデラ湖のひとつだ。
外輪山、榛名富士山頂からの眺めは圧巻で、
眼下には紅葉を映した榛名湖。
そして目を上げると、
遠くに雪をいただいた谷川連峰をのぞむ。
よく晴れた日なら、富士山まで見えるという。
紅葉の季節は、例年11月上旬まで。
思い立ったら、すぐ行こう。

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佐藤延夫 18年10月6日放送

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Photo by gsiener
美しい村 ソーリオ

その村を、「天国への入り口」と呼んだのは、
イタリアの画家、ジョヴァンニ・セガンティーニだ。
スイス東南部、マローヤ峠から続くブレガリアの谷。
その奥にある小さな村、ソーリオ。
険しい山々に囲まれた隠れ里には、
石葺き屋根の家が並ぶ。
このあたりは古くから栗を主食にしてきた地域で、
あたりにはヨーロッパ最大級の栗林が広がっている。
ちょうど今の季節は、
栗粉でつくったパンやパスタなど、
採れたての栗料理が楽しめるそうだ。
この秋、癒しの旅へ。

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佐藤延夫 18年10月6日放送

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Photo by mariusz kluzniak
美しい村 レーヌ

ノルウェーで最も美しい村と言われる、レーヌ。
ロフォーテン諸島にある人口300人ほどの小さな村だ。
氷河によって侵食されたフィヨルドが、
絶景をつくりだす。
水面に映るレーヌブリンゲン山、
そしてカラフルなコテージに目を奪われる。
もしも冬に訪れたとき、
オーロラを眺めることができたら、
それは、世界で最も美しい景色かもしれない。

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佐藤延夫 18年10月6日放送

181006-03
Photo by Saffron Blaze
美しい村 バイブリー

19世紀イギリスの詩人ウィリアム・モリスが、
「イギリスで最も美しい村」と称えたのは、
コッツウォルズの中央に位置する村、バイブリーだ。
有名なアーリントン・ロウは、
羊毛の生産地として栄えた14世紀ごろ、
修道院のウール倉庫として建てられたものだ。
17世紀になるとコテージに改築され、
今でも村人が暮らしているという。
秋の夕暮れ。
蜂蜜色の家々にオレンジ色の夕陽があたる瞬間、
多くの人が息を飲むことだろう。

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佐藤延夫 18年10月6日放送

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Photo by Koocheekoo
美しい村 サン・ポール・ド・ヴァンス

フランス、プロヴァンス地方の山間にある
芸術に愛された村、サン・ポール・ド・ヴァンス。
のどかな村というよりも、
堅牢な壁に囲まれた中世の城塞都市だ。
門をくぐって中に入ると、いくつものギャラリーが並ぶ。
クリーム色の壁。
石畳。
端正な路地。
城壁を包むように生い茂る植物。
芸術家たちがこの村に魅了される理由がよくわかる。
ピカソもマティスもコクトーもこの街を訪れ、
創作活動の拠点にしたそうだ。
この村を愛し、20年ほど暮らしたシャガールは、
村の墓地に埋葬されている。
アートに選ばれた村は、偉大だ。

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佐藤延夫 18年10月6日放送

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Photo by gianfranco.vitolo
美しい村 ピティリアーノ

イタリアで最も美しい村に選ばれている、ピティリアーノ。
ローマの北西に位置するこの村は、
切り立つ崖の上に悠然と佇んでいる。
火山活動で堆積した凝灰岩が、この断崖絶壁をつくった。
昼間の風景はもちろん、
夜もまた美しい。
漆黒の森の中、
村だけがオレンジ色の明かりに照らされ、
まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような感覚に陥るだろう。

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佐藤延夫 18年9月1日放送

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RenoTahoe
世界のお祭り ラ・トマティーナ

スペイン東部、バレンシア州の小さな街ブニョールでは、
8月の終わりに「ラ・トマティーナ」というトマト祭りで賑わう。

トマトを大量に積んだトラックが現れ、
午前11時の号砲をきっかけに、
人々はトマトをぶつけ合う。
投げて、拾って、投げ返して、
トマトの海が広がっていく。
このお祭りでは、
100トン以上のトマトが消費されるそうだ。

スペインの8月は、
街も人も、赤く染まる。

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