佐藤延夫(事務局)

佐藤延夫 18年9月1日放送

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世界のお祭り ユーロチョコレート

イタリアのペルージャで、
毎年10月に開催されるのが、
チョコの祭典、ユーロチョコレート。

ヨーロッパ最大とも言われるチョコの祭りは、
さまざまなブースがメインストリートを埋め尽くす。
並ぶのは普通のチョコレートだけではない。
チョコの雑貨、チョコのお酒、チョコのスパゲティ。
そしてチョコのオブジェも飾られている。

今年は、10月19日からの10日間。
ペルージャの街が、チョコの香りに包まれる。

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佐藤延夫 18年9月1日放送

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世界のお祭り メドックマラソン

フランス西部、ジロンド県ボルドーのメドック地方では、
毎年9月に、メドックマラソンが行われる。
葡萄畑でワインを飲みながら走る、飲酒マラソンだ。

事前に仮装のテーマが発表され、
ランナーは思い思いの衣装に身を包み、
42.195キロをひた走る。

20ヶ所以上の給水所ならぬ給ワイン所では、
シャトー自慢のワインのほか、
チーズや生ハムなども振舞われる。

制限時間は、6時間30分。

もう走れなくなるか。
もう飲めなくなるか。

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佐藤延夫 18年9月1日放送

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世界のお祭り オクトーバーフェスト

ドイツ最大の祭りといえば、ビールの祭典、
オクトーバーフェストだ。

元々はバイエルンの皇太子と
ザクセン=ヒルトブルクハウゼンの王女テレーゼの結婚を
祝う祭りだった。

オクトーバーフェストでビールを提供できる醸造所は、
「ビール純粋令」を守る製造業者に限られる。
水、大麦、ホップ、酵母のみを使用したビールが
ドイツの本物のビールなのだ。

このビール純粋令を出したのは、ヴィルヘルム4世。
1516年のことになる。
つまり500年以上も、ビールの伝統が守られている。

ミュンヘンで行われる今年のオクトーバーフェストは、9月22日から。
本場のビールを楽しみたい方。
ドイツ行きのチケットは、どうぞお早めに。

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佐藤延夫 18年9月1日放送

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世界のお祭り アルバカーキ・インターナショナル・バルーン・フェスタ

アメリカ南部、ニューメキシコ州のアルバカーキでは、
毎年10月に、バルーンフェスタが開催される。

色とりどりの、様々な模様をあしらった
個性的な熱気球が、世界中から700機も集まるという。

アルバカーキは、バルーンフェスタにふさわしい土地だ。
365日のうち、310日が晴天と言われ、
空には、気球をあげるのに最適な気流が発生する。
その風は、「アルバカーキボックス」と呼ばれている。

見上げれば気球だらけ。
青空が狭く感じる9日間だ。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

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花火について 割物

打ち上げ花火の代表的な形を割物と呼び、
「菊」と「牡丹」の2種類に分けられる。

「菊」は、中心から外に向かって長く尾をひく。
一方「牡丹」は、開花したらすぐ、特定の色になっている。
それは、花火玉の中に「引き」という火薬の層があるかないかの違いだそうだ。

余韻の残る花火がいいか、潔くパッと消える花火か。
そんなことを考えながら眺める夜空も、いいものだ。

今日8月4日は、
全国で多くの花火大会が開催される。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

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花火について 工程

花火の玉の中には、
2種類の火薬が詰められる。
ひとつは、花火を爆発させるための「割火薬」。
もうひとつは、光や色を発する火薬で、「星」と呼ばれる。
割火薬と星の間には、
お互いが混ざらないように「間断紙」という和紙を挟み、
さらに全体を「玉皮」という丈夫な紙で包み込む。
もちろん、ほとんど手作業で行われる。

花火は、夏の夜に一瞬で消えてしまう
日本の伝統工芸品なのだ。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

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花火について 浮世絵

江戸時代の錦絵を見ると、
当時の花火の様子を知ることができる。
たとえば、五雲亭貞秀による
「東都両国ばし夏景色」。
何艘もの船が隅田川を埋め尽くし、
いたるところに出店があり、
橋の上には人の群れ。
しかし、一晩に点火される花火は、
わずか20基くらいだったという。
時代は変わり、
今では2万発、3万発も珍しくない。
浮世絵師が見たら、さぞ驚くことだろう。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

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花火について 色

夜空を見上げれば、赤、青、緑。
さまざまな輝きを放つ現代の花火と違い、
江戸時代の花火は、地味で暗めの橙色だった。
その理由は明快で、
派手に燃焼する材料がなかったからだ。
当時使用した黒色火薬の原料は、
木炭、硫黄、硝石が基本となり、
やがて鉄粉や樟脳、松ヤニなどを混ぜるなど
工夫を凝らした。

マッチのように鮮やかな色を出す
強力な酸化剤、塩素酸カリウムや
金属化合物が手に入ったのは、
明治時代以降となる。

テレビの時代劇で花火のシーンに出くわしたら、
その色を見てみよう。
あまりに鮮やかな花火だったら、
それは偽りの花火だ。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

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花火のこと 歴史

日本で最初に花火を見たのは、
徳川家康、または伊達政宗、という2つの説がある。

三代将軍、徳川家光も花火を好んだが、
そのブームは庶民にまで広がり、火事が多発する。
家光は5回にわたり、花火禁止令を出す羽目になった。

両国の花火が始まったのは、八代将軍、吉宗のころだ。
大飢饉とコレラの流行で亡くなった人々を弔う水神祭が、
その始まりとされている。

多くの人が夢中になれる花火だが、
夜空を見上げる一瞬、悲しいことを忘れられるのも、花火だ。

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佐藤延夫 18年7月1日放送

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童謡 故郷

 兎追いし 彼の山 小鮒釣りし 彼の川

日本を代表する歌、故郷を作詞したのは、高野辰之。
しかし、この曲が発表された大正時代、
文部省唱歌に作者の名前は記載されない。

彼が、北信濃に暮らす父や母を懐しみ、
ふるさとの野山に思いを馳せた歌。
契約により、この曲の作者が誰であるか、
高野は、家族にも打ち明けることはできなかったという。

今日7月1日は、童謡の日。
あなたの思い出の歌は、なんですか。

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