篁
童謡のこころ 十五夜お月さん
童謡「十五夜お月さん」。
作詞をした野口雨情は、
波乱の人生を送っている。
父の事業が失敗し家督を継いだが、
窮屈な結婚生活に嫌気がさし
妻に別れを告げた。
十五夜お月さん 母さんに も一度 わたしは 逢いたいな
のちに雨情の息子が、当時の記憶を辿っている。
「あれは、明るい月夜の晩、
僕は父の着物の袖を握りしめて、母の後ろ姿を見送った。」
樺太に渡り、また事業に失敗し、
失意の中、日本に戻ってきた雨情。
お月様は、どんなふうに見えたのだろう。
今日7月1日は、童謡の日。
嬉しさも、悲しみも、歌の中にある。