ダンディズムとは ジョージ・ブライアン・ブランメル
ダンディズムの定義とは、難しい。
ハードボイルドで寡黙な男なのか。
バーカウンターで葉巻をくゆらす洒落者なのか。
ダンディズムの元祖と言われるのは、
19世紀イギリスにおけるファッションの権威、
ジョージ・ブライアン・ブランメルだ。
これまで主流だった派手な装飾のスーツをやめ、
かわりに最高品質の素材を用いる。
かつ、体のラインにフィットするように仕立てる。
清潔さを徹底させる。ブーツはシャンパーニュで靴底まで磨き上げる。
ネッククロスの結び方は完璧に。
それでいて、さりげなく。もし誰かが振り返るようなら、それは失敗である。
さらに自身のキャラクターも武器にした。
ポーカーフェイスで毒舌、人を見下すような態度を貫き、
それはやがて多くの人に、憧れと畏れの感情を抱かせた。
ナポレオンになるより、ブランメルになりたい。
そう言われるほどのダンディズム。