佐藤延夫(事務局)

佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に 飛行機雲

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」

飛行機雲が現れるには条件があります。
それは、上空に湿った冷たい雲があるとき。
すぐに消えてしまうということは、
周りの空気が乾燥していて、
水蒸気が蒸発してしまうからなんです。
そしてこんな言い伝えも。

「飛行機雲がしばらく消えないと、天気は下り坂」

なかなか消えない理由は、
飛行機の飛んでいる高さだけでなく、
全体的に空気が湿っているから。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えが役に立つかもしれません。

topへ

佐藤延夫 19年9月1日放送


OpenCage
防災の日に 生き物

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「蜂が低く飛ぶと雷雨になる」

その原因は、湿度です。
気圧が下がり空気中が湿っていると、昆虫は低く飛ぶと言われています。
もしかしたら羽が重くなるのかもしれませんね。
その一方で、違う行動をとる生き物もいます。

「トビが高く飛べば嵐が近い」

本来トビはなるべく高いところから
地上にいる広い範囲の獲物を探そうとします。
低気圧や台風が近づき、
上空の風が強くなってくると、
トビは、その風を求めて上昇するというわけです。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えがあなたを守ってくれるかも。

topへ

佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に 煙

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「煙がまっすぐ立てば晴れ。たなびくと雨」

煙は暖かい空気なので、
本来ならまっすぐ上にのぼっていきます。
ところが、上空に温度の高い空気があると、
煙の流れがおさえられてしまい、
横にたなびいてしまうのです。
上空に暖かい空気があるときは、
低気圧が近くにいるため、
天気が崩れやすくなるんですね。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えがあなたを守ってくれるかも。

topへ

佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に 雲

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「綿あめのような雲が出たら、天気が悪くなる」

この形の雲は、わた雲とも呼ばれ、
積雲や積乱雲に発達しやすいそうです。
上昇気流で垂直方向に成長し、
成層圏の近くまで達すると
雲長部が崩れはじめ、
激しい雨や風、場合によっては
雹が降る可能性もあるのでご注意を。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えがあなたを守ってくれるかも。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送


Dakiny
金魚の話  琉金

夏の涼を運ぶ、金魚。
室町時代に中国から伝わり、
ブームになったのは江戸時代。
大陸から琉球を経由して薩摩へ運ばれた金魚は、
琉金(りゅうきん)と名付けられた。
丸い体と長い尾びれが特徴だ。
色柄は、素赤(すあか)や更紗(さらさ)などがおなじみだが、
中には鮒の色のまま成長する個体もある。
鉄尾長(てつおなが)と呼ばれ、
日本ではあまり流通していないという。
銀色の金魚も、涼しげだ。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送


Annie Roi
金魚の話  出目金

金魚は、突然変異の生き物だ。
琉金の群れの中に現れた、
目の飛び出た個体を繁殖したのが
出目金と言われている。
中国では明の時代から存在したようだが、
日本にやってきたのは明治時代。
中国からアメリカに向かう船が横浜に立ち寄った際、
これは珍しいと買い取ったのが始まりだという。
ちなみに英語では、
テレスコープアイと呼ばれているそうだ。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送


hana *
金魚の話  らんちゅう

らんちゅうは、金魚の王様と言われている。
ずんぐりとした体で背びれはなく、
頭にある大きな瘤が特徴だ。
日本に伝わった最初の金魚、和金から派生した品種で、
愛好家による品評会が熱心に行われている。
ちなみに頭の瘤だが、
脂肪ではなく頭皮が増殖したものらしく、
餌は蛋白質ものが良いとされている。
金魚の王様よりも、
スーパーモデルと呼ぶのがふさわしそうだ。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送



金魚の話  金魚すくい

室町時代、中国から輸入された金魚は、
江戸時代に一大ブームとなり、
一般家庭に広まったのは明治以降と言われている。
戦時中、戦後は下火になるも、
昭和30年代になると、
花柳界から金魚の人気は復活する。

金魚すくいが始まったのは、江戸時代の終わりごろ。
最初は網ですくっていたが、
丸くした針金に和紙を貼り付けた「ぽい」は
大正時代に生まれている。
ちなみに、金魚すくいの金魚は、
ほとんどが「和金」という品種だ。
今年も、夏祭りのお土産にいかがですか。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送



金魚の話  オランダ獅子頭

オランダ獅子頭。
知らない人は奇妙に思えるかもしれないが、
れっきとした金魚の品種だ。
オランダで作られたわけではなく、
中国から輸入された金魚が
長崎を経由したため、なんとなく
オランダと呼ばれたのではないか、
という曖昧な説がある。
琉金から進化した品種で、
特徴は、優雅な尾びれと頭のこぶ。
名前に似合わず、とてもキュートな金魚だ。

topへ

佐藤延夫 19年7月6日放送


Padaguan
世界の図書館 キング・ファハド国立図書館

それはまるで、透明な図書館。

メキシコシティにあるホセ・ヴァスコンセロス図書館は、
コンクリートとガラスで構成されている。
近未来を想起させながらも、
どこか神秘的な建物を設計したのは、
メキシコの建築家アルベルト・カラチ。
書架が5階建てのガラスケースで吊るされており、
本棚は宙に浮いているように見える。

ここで調べものをしたら、
無機質な空間の住人になれるかもしれない。

topへ


login