イザナギとイザナミ
10月20日(はつか)、今日は頭髪の日。
神々を生み出した、イザナギとその妻イザナミ。
イザナミは、火の神を生むと同時に、火傷の為に亡くなってしまう。
イザナギは悲しみ、死者の国・黄泉国(よもつくに)へ
妻を迎えに行ったがイザナミは姿を現さず、
あなたと一緒に帰れるかどうか確かめてくる間、
私の姿は絶対に見ないでくださいと言った。
しかし、イザナギは約束を破って
イザナミの変わり果てた姿を見てしまった。
恐ろしくなったイザナギは、黄泉国から逃げ出すが、
イザナミは、姿を見られた事への恥ずかしさのために憤慨し、
悪霊たちにイザナギを追わせた。
必死に逃げるイザナギは、
頭につけていた黒御鬘(くろみかづら)という髪飾りや櫛を投げ捨てると
そのたびに悪霊たちの足を止めることができたという。
江戸時代の国学者本居宣長によると
古代の日本人は長い髪を編んで草花や葛(かずら)を
飾っていたそうだ。