schoeband
作曲家・宮沢賢治
今日9月21日は、
宮沢賢治の命日である。
童話作家、詩人、教師、科学者、宗教家の他、
作曲家としての顔も持つ宮沢賢治。
地元花巻では随一のレコード収集家でもあった。
農学校教師の職に就き、経済的余裕を得た賢治は、
ベートーベン、ワグナー、シューベルトなど
クラシックのレコード収集に明け暮れた。
あまりの購入数に、レコード会社から感謝状を貰ったほどだ。
自然な成り行きで楽器演奏に興味を持つと、
賢治はオルガンやチェロ、バイオリンなどのレッスンを受け始め、
やがて作曲活動にも手を伸ばすことになる。
「自らの文学的世界観の底流には、音楽が流れている。」
ドッテテ、ドッテテ、ドッテテド と行進する電信柱や
どっどど どどうど どどうど どどう と吹き荒れる風など
確かに賢治の言葉は、どこか音楽のように耳に残る。