Achim Kleist
宇宙葬
今日は、送り盆。
誰かが亡くなることを
遠回しに表現して
「星になった」
ということがある。
星になる。
これはもう例えではなく、
実現できる散骨方法の一つ。
亡くなった方の遺灰を
カプセルに入れ、
ロケットや人工衛星で
宇宙空間に打ち上げるのだ。
宇宙葬と呼ばれ、
日本でもいくつかの会社に
頼むことができる。
大切なあの人は、
今は憧れの宇宙旅行中。
そんなストーリーが
誰かの心をなぐさめるかもしれない。
Achim Kleist
宇宙葬
今日は、送り盆。
誰かが亡くなることを
遠回しに表現して
「星になった」
ということがある。
星になる。
これはもう例えではなく、
実現できる散骨方法の一つ。
亡くなった方の遺灰を
カプセルに入れ、
ロケットや人工衛星で
宇宙空間に打ち上げるのだ。
宇宙葬と呼ばれ、
日本でもいくつかの会社に
頼むことができる。
大切なあの人は、
今は憧れの宇宙旅行中。
そんなストーリーが
誰かの心をなぐさめるかもしれない。
永遠の絆
今日は、送り盆。
ダイヤモンド。
その宝石言葉は「永遠の絆」。
シンプルなのにキラキラと美しく、
その輝きに魅了された人も数知れず。
愛を誓うエンゲージリングに
この宝石を選ぶ人も多い。
遺骨をダイヤモンドにする
サービスがあるという。
身体に含まれる炭素から
ダイヤモンドの結晶を生み出すのだ。
死が二人を分つとしても。
思い出の日々は
永遠にきらめきつづける。
コロリ
人類は遥か昔から
疫病と向き合ってきた。
1858年。
日米修好通商条約が結ばれた頃、コレラが大流行した。
江戸の死者数は約10万人とも、
30万人に上ったとも記録されている。
かかると3日でコロリと亡くなることから、
人々はコレラをコロリと呼んで恐れた。
錦絵には、虎、狼、狸の混ざった、
奇怪な姿をした妖怪としてコロリは描かれた。
目に見えない病。
イメージしやすい名前や絵をつけることで
正体のわからない怖さを皆で共有し、
乗り越えようとしたのだろう。
顕微鏡を覗けば菌やウイルスが見える現代。
あえて、病を妖怪として描いてみたら
どんな姿をしているのだろうか。
鍾馗
人類は遥か昔から
疫病と向き合ってきた。
無病息災を祈る神楽がある。
鍾馗(しょうき)という神が、
疫病をもたらす鬼を退治するストーリーだ。
長い髭、勇猛さを物語る凛々しい眉毛、
そして力強い大きな瞳。
右手に剣、
左手には「茅の輪」(ちのわ)という
ふさのついた大きな輪を持ち、
問答を繰り返しながら
疫病神と激しい戦いを繰り広げる。
テンポの速い太鼓囃子や、
金の糸をふんだんに使った
豪華絢爛な衣装も見どころのひとつだ。
神楽の歴史は古く、
日本神話の時代まで遡るという。
それが今はオンラインでもみられるようになった。
無病息災、健康への願いは
時代や場所を超えるのだ。
Theo Crazzolara
毒素と睡眠
今日はダーウィンの命日。
進化について考えたくなる日。
生き残るために、他の動物が食べないものを食べる。
そんな進化もある。
例えば、オーストラリアの人気者。コアラ。
主食は「ユーカリ」の葉っぱ。
脂分や繊維が多く、毒素も含まれている。
コアラは、盲腸でユーカリを発酵させ
毒素を分解できるよう進化した。
ところがこのユーカリ、栄養がとても少ない。
そのため、体力をあまり使わないように
1日20時間も寝て過ごすという。
たっぷり眠れて羨ましい
そんな現代人もいるかもしれない。
SidPix
キリンの首
今日はダーウィンの命日。
進化について考えたくなる日。
首の長い動物といえば。
そう。
キリンだ。
その身長は5メートルを越すこともある。
なぜ首が長いのか。
高い所にある葉っぱを食べ、
遠くにいる天敵をいち早く見つけるため。
生き残るために進化したのだ。
キリンの祖先は、今でいう馬や鹿、牛に似ている動物。
しかし不思議なことに、
中間の首の長さのキリンは見つかっていないという。
ある日突然、進化は起きる。
まだ人類が見たこともない生き物が、
明日どこかで生まれるかもしれない。
tamaki
発酵か腐敗か
もう半分しかないと考えるか。
まだ半分あると考えるか。
同じものを見ても、全ては捉え方次第。
発酵と腐敗。
この2つの現象はとてもよく似ている。
どちらもカビや菌の力で、
食品の匂いや見た目が変化する。
納豆は微妙なラインの発酵食品だ。
海外では腐っていると食べるのを拒む人もいる。
納豆が発酵食品として受け入れられている日本。
ポジティブな人が多かったのか。
もったいない精神が旺盛だったのか。
全ては捉え方次第なのだ。
発酵パンと出会い
とある暑い日。
古代エジプトで運命の出会いがあった。
小麦粉と酵母の出会いだ。
酵母たちは、水で練られた小麦粉を食べ、
炭酸ガスとアルコールを発生させた。
膨らむ小麦粉たち。
それを焼いた人間はびっくり。
今まで食べたことのない、
ふわふわのパンが出来上がったのだから。
さあ今日も。
バターを塗って、ジャムをつけて。
美味しい運命の出会いを召し上がれ。
www.twin-loc.fr
タジン鍋
冬といえば、あたたかい鍋。
とんがり帽子のような蓋が特徴の鍋が
日本でも売られるようになった。
「タジン鍋」だ。
モロッコがその発祥という。
玉ねぎのように尖った鍋の蓋の形には意味がある。
食材から上がる水蒸気が、
蓋の先で冷やされて水となって鍋に戻るのだ。
これにより食材の持つ水分で蒸し煮をすることができ、
さらには、料理の香りが飛ばず風味豊かに仕上げることができる。
水溶性ビタミンも損なわれにくい。
最小限の水のみを使い、
野菜やお肉自体に含まれている「水」や「脂」を活用するタジン鍋。
飲料水が貴重なモロッコらしい鍋なのだ。
土器と鍋
冬といえば、あたたかい鍋。
土器の発明。
それが、日本の鍋料理のはじまり。
縄文土器の誕生は、今から約1万6000年前に遡る。
世界的にみてもその歴史は古い。
縄文人は肉や魚介、山菜、キノコなどを
土器の中に入れて煮炊き料理を作っていた。
焼いた石を土器の中に入れ、
具を早く煮る工夫もしていたという。
1万年以上前から、この国では鍋の文化が根付いていたのだ。
どうりで食べるとホッとしてしまうわけである。
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