科学による世界創生神話
はじめに、エネルギーありき。
エネルギーはやがて素粒子を生み出し、
素粒子から、原子が生まれた。
原子は集まって星となり、星からさらに
新しい原子が生まれた。
新しい原子は宇宙に散らばってゆき、
また集まり地球が生まれ、大地が生まれた。
やがて原子同士が組み合わさって、生命が
誕生した。生命は進化し、複雑化し、やがて
人類を生み出した。
これが、近代科学による世界創生の神話。
信じるも信じないも、あなた次第。
科学による世界創生神話
はじめに、エネルギーありき。
エネルギーはやがて素粒子を生み出し、
素粒子から、原子が生まれた。
原子は集まって星となり、星からさらに
新しい原子が生まれた。
新しい原子は宇宙に散らばってゆき、
また集まり地球が生まれ、大地が生まれた。
やがて原子同士が組み合わさって、生命が
誕生した。生命は進化し、複雑化し、やがて
人類を生み出した。
これが、近代科学による世界創生の神話。
信じるも信じないも、あなた次第。
omoon
祭りの意味
日本では一年を通して、多くの祭りが行われる。
しかし、四季によって「祭り」の意味は変わる。
春は、豊作祈願。
夏は、作物が損なわれないように「風除け」や「虫送り」。
秋は、収穫に対する感謝祭。
冬は、田の神をねぎらい、新年を迎えるための新春祝い。
一貫して、農耕と結びつくが、
夏の祭りには、「厄除け」や「鎮魂」を意味したものが多い。
例えば日本三大祭りの祗園祭は、
疫病や災厄から暮らしを守るための厄除けとして始まった。
日本各地で行われる盆踊りは、
盆に帰って来る先祖の霊を迎える鎮魂の儀式である。
華やかさの裏にある、
先人たちの切なる願いに想いを馳せれば、
夏祭りの尊さに、改めて気づかされる。
Yoshi Canopus
ししの踊り
岩手県各地に伝わる
郷土芸能、鹿踊り(ししおどり)。
鹿という漢字を当ててししと読むのは
かつて日本で山の獣の肉のことを「しし」と
呼んでいたからだと言われている。
角の生えた面をかぶって
人がシカになりきって
激しくも美しい舞を踊る。
着物を着て、太鼓を叩きながら
長い黒髪を揺らし
大地を踏み鳴らして踊る。
シカになりきることで
肉をくれる獣たちに感謝し
また肉をいただけるよう祈願し
魂を供養するのだ。
人と獣の間には
境界などない。
人もまた自然の一部に過ぎない。
鹿踊りを見ていると
そんな不思議な気分になる。
田附宏秀
たちねぷた
たちねぷた
という祭りの名を
聞いたことがあるだろうか?
青森市のねぶたは
おそらく見たことがあるだろう。
あのねぶたが立ち上がった…
そんな姿を想像してみてほしい。
それが、たちねぷただ。
高さはおよそ20m。
青森県五所川原市の祭りである。
明治から大正にかけて
どんどん高さを競い
山車が巨大になっていったが
やがて街に電線が張りめぐらされ
たちねぷたは、一度は消え去った。
それが1996年
わずか一枚の写真をもとに
およそ80年ぶりに
市民たちのボランティアにより見事に復活。
今もなお多くの人々を魅了している。
ヤッテマレ ヤッテマレ
たちねぷたに鳴り響くこの掛け声こそ、
地元の人々の誇りなのだ。
消えた花火師
夏といえば、花火大会。
令和になった今でさえも、
「玉屋」の掛け声を耳にすることがある。
「橋の上 玉屋玉屋の声ばかり なぜに鍵屋と 言わぬ情無し」
これは、花火師である玉屋の人気を裏付ける狂歌である。
当時の玉屋人気は相当なものであり、
浮世絵の画題として描かれる花火も、
ほとんどが玉屋のものだったとか。
しかし天保14年、
玉屋は失火によって全焼、
街並みを半丁ほども焼失させてしまい、江戸から追放処分に。
わずか一代で家名断絶となってしまう。
人々を虜にする魅力。
あっという間に消えゆく儚さ。
ふと思う。
玉屋こそが、花火のようだと。
郡上市観光課
終戦の日の盆おどり
日本三大盆踊りの一つ、郡上おどり。
数万人もの人が、午後8時から翌朝5時まで徹夜で踊り続ける。
太平洋戦争中、このような盆踊りも次々と規制され、
郡上おどりも例外ではなく、規模が縮小された。
8月15日、終戦の日。
この日、郡上おどりは玉音放送のため休止となっていた。
夕方、街にだんだんと人が集まり、盆踊りが始まった。
踊りの輪は次第に広がり、二百三十人ほどが
午後十一時半ごろまで踊り続けたという。
辛く、長かった戦争。
終戦の日、彼らはどの様な思いで踊ったのだろうか。
kazutan3@YCC
わっしょい
「わっしょい わっしょい」
お神輿を担ぐ時の、あの威勢のよい声。
この掛け声の由来は諸説あるという。
お神輿はみんなで一つになって背負うもの。
みんなが「和して背負う」。
そこから「わっしょい」に転じたという説。
お神輿に神様が降りてきてくださったという意味の
「和上同慶(わじょうどうけい)」の
「和上」が変化したという説。
ヘブライ語の「主の救いが来る」を意味するフレーズに
由来するという説。
なんでも「わっしょい」に発音が近いのだとか。
「わっしょい わっしょい」
理由はわからずとも
声に出せば元気が出てくる。
なんとも不思議な言葉である。
花火大会のはじまり
夏のお祭りといえば花火大会。
大空という大画面に、大迫力の光の演出。
日本人は花火が大好きだ。
しかし、この花火大会、
なぜ夏に行われるのかを知っている人は
少ないのではないだろうか。
花火大会のはじまりは、
送り盆の時期に、魂の鎮魂のために打ち上げられたものだといわれている。
もともとは先祖をお送りする送り火のための花火だったのが、
いつしか夏のイベントに育っていったのだ。
花火を見ると切なくなる気がするのは、
そういった歴史があるからかもしれない。
Tomomarusan
縁日
お祭りと聞くと
「縁日」を思い浮かべる人も多いのでは。
神社の境内に並んだ数々の屋台。
威勢のよい客引きの声。
イカ焼き、わたあめ、ベビーカステラ、お好み焼き。
いろんな音や香りが混ざり合った、
なんとも言えないノスタルジックな空間。
ゆかりのある日、と書いて縁日。
この日にお参りをすると神仏とご縁が結ばれ、
より多くのご利益があるのだとか。
屋台を楽しむのもいいけれど、
縁日の時は心穏やかにお参りしてみては。
世界最低気温
暑い夏こそ、寒い話。
今日7月21日は、1983年、南極のボストーク基地で
史上最低気温である-89.2度を記録した日。
気温ではなく、地表面温度の最低記録は、2010年に
地球観測衛星が南極で観測した―93.2度である。
これは人間が数回呼吸しただけで、肺から出血し
即死するレベルだという。
これほどの低気温を記録するためには、
まず太陽が昇らない真冬の南極であること、
空が完全に晴れ渡り、ほぼ無風であること。
加えて湿度も極めて低い、といった条件がすべて
揃わなければならない。
これらの条件が揃った場所をイメージしてみる。
極めて死に近い過酷な環境にも関わらず、どこか
静謐な美しさを想像してしまうのは、わたしだけ
だろうか。
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