寂しさにさようなら
日本で最も
別れが似合う男は誰だろう?
それは寅さんこと、車寅次郎かもしれない。
故郷と別れ、妹とも別れ、
日本中で恋をしては、せつない別れを繰り返す。
それでも寅さんは決して
相手を恨んだり、自分を慰めたりしない。
グッとこらえて、その場を立ち去る。
人類のコミュニケーションを
無限大に増やしたSNSの世界では
今日もたくさんの別れが親指の動き1つで
加速度的に生み出されている。
その孤独に溺れそうになったら、
寅さんのこんな言葉を思い出してほしい。
寂しさなんてのはなぁ、
歩いてるうちに
風が吹き飛ばしてくれらぁ。