電話嫌いの作家2
日本の作家、夏目漱石と
「トムソーヤーの冒険」を書いた
アメリカの作家、マーク·トウェイン。
2人の共通点は、電話嫌い。
電話を発明したグラハム・ベルは
トウェインにもぜひと勧めるが、
聞きたくもない音を聞かされ、
話したくもない人と話す、失礼な機械である、
と断られた。
しつこく勧めるベルに嫌気がさし、
トウェインはある文を新聞に発表する。
「ハートフォード市民には今年も全員に
クリスマスカードを贈るが、ベルには絶対贈らない」
数日後、
トウェインが病気で寝ていると、親戚の訃報が届いた。
葬式に出席できず落胆するトウェインのために
ベルは家と教会を電話でつないだ。
葬儀の出席者と心ゆくまで語らい、
電話の便利さを知ったトウェインが
「料金は払わせてほしい」と申し出ると、
ベルは、笑ってこう答えた。
「料金は結構ですから、私にもクリスマスカードをください」