澁江組・田中真輝

田中真輝 20年5月17日放送



STAY HOME

ずっと家にいるからこそ
あえてやってみたいこと。

それは同窓会。

ネットを使ったリモート飲み会なら、
日本はもとより世界中に散らばった
仲間とでも一同に会することができる。

なかなか会えない旧友とも
むしろこういうときだからこそ
一緒に飲みやすくなっているのでは
ないだろうか。

もちろん、リアルで会って話す情報量には
パソコン画面の解像度ははるかに及ばない。
でも、どんなに離れていても、顔を見た瞬間に
通じ合う気持ちは、データ量の限界を軽々と
超える。

そんな会話を
おうちで楽しんでみませんか。

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田中真輝 20年5月17日放送



STAY HOME

ずっと家にいるからこそ
あえてやってみたいこと。

それは、なにもしないこと。

家にいなければいけないから、
何か少しでも有意義なことをしないと。
そんな気負いを忘れてみるのも
いいかもしれない。

あえて何もせず、
ぼうっと窓の外を眺めてみる。
やがて心はとりとめもなく漂いだす。
脳裏に浮かぶ景色の中を散策すると、
何が見えてくるだろう。

そんな贅沢を
おうちで楽しんでみませんか。

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田中真輝 20年3月22日放送



硬い水、軟らかい水

今日は世界水の日。
水について
考えてみたくなる日。

カルシウムやマグネシウムなどの
金属イオン含有量が多い水を硬水。
少ない水を軟水、と呼ぶ。

日本の水は、ほとんどが軟水で、
その癖のなさ、まろやかさが
和食や茶道には欠かせない。
一方で、欧米の水は硬水が多く、
ミネラル分が肉の臭みを消し
軟らかくするため、肉などの
煮込み料理に向いているという。

その土地の料理は、その土地で
食べるのが一番おいしい。
それは、雰囲気だけではなく、
実はその土地の水によるところも
大きいのかもしれない。

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田中真輝 20年3月22日放送


osa_muu
水に浮く氷の謎

今日は世界水の日。
水について
考えてみたくなる日。

コップに入った冷たい水の表面に浮く、氷。
実は、液体である水の上に個体である
氷が浮く、という現象は自然界にある物質の中でも
極めて特殊なのだとか。

ほとんどの物質では、液体よりも個体の方が
密度が高く、体積当たりの重量も大きくなる。
例えば溶けた鉄に鉄球を入れると見る間に沈んでいく。

しかし水の場合は、個体になると、水分子を
作っている酸素原子と水素原子が結合し
隙間のある籠のような状態になるため、
液体の時よりも密度が低くなり、密度の高い
液体の水の上に浮くのだ。

他にも水には科学的に明らかになっていない
点が多数存在するという。
生命に欠かせない水。その神秘の力は
まだまだ謎に包まれているようだ。

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田中真輝 20年3月22日放送


NASA
火星の水

今日は世界水の日。
水について
考えてみたくなる日。

火星に水は存在するのか。
その答えはYES。

2018年に欧州宇宙機関の火星探査機、
マーズ・エクスプレスが、極冠の下に
幅20キロほどの湖があることを発見した。

ではその水の中に
生命は存在するのか。
その答えは…まだなんとも言えない。

しかし、とにもかくにも生命の源となる
水の存在は確認できた。
あとはその水を手に入れて顕微鏡で
覗いてみればいい。
ただしそのためには、厚さ1.5キロの氷を
掘削できるロボットを7500万キロ離れた
火星に送りこむ必要があるのだが。

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田中真輝 20年3月22日放送



太古の海の記憶

今日は世界水の日。
水について
考えてみたくなる日。

人間はその体の中に、
太古の海の記憶を宿している、という
話を聞いたことはないだろうか。

40億年前、単細胞生物として
海水中から栄養素を吸収していた
その名残が血液をはじめ体内の
様々なところに見られるのだという。

例えば空気中の振動は、耳の奥にある液体
によって波に変換され、脳に伝わる。
それをわたしたちは音として認識する。

わたしたちは今、この瞬間も、
波の音を聞いている、
と言えるのかもしれない。

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田中真輝 20年1月19日放送


jamin96
流星群の仕組み

1908年の今日は、
日本天文学会が設立された日。

わたしたちに身近な天体ショーのひとつ、流星群。
獅子座流星群やオリオン座流星群、など
星座の名前で名付けられているが、
流星がそれらの星座から飛んでくるわけではない
ことをご存じだろうか。

流星となって流れ落ちるのは、実は彗星がまき散らした
細かい塵。彗星が通った軌跡と地球の公転軌道が重なるとき、
そこに残された細かい塵が、地球に落ちてくる。
それが流星群なのだ。

流星群が起きるとき、流星が流れる中心点、
つまり放射点の背景となる星座の名前で、
それぞれ、名付けられているのである。

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田中真輝 20年1月19日放送


by simonwakefield
好奇心と古代遺跡

1908年の今日は、
日本天文学会が設立された日。

イギリス、ソールズベリー平原に円形に並び立つ巨石の列。
ストーンヘンジという名で知られる古代遺跡だ。

最新の研究では紀元前3000年頃作られたことがわかっている。
その頃、日本は縄文時代。

一説には、天文観測所として作られたのではないか、と言われている。
巨石の配置と太陽の位置によって、夏至や冬至ばかりか、
日蝕まで正確に予測できるというのだ。

マヤ文明やアステカ文明など、古代文明の遺跡には、
同じように高度な天文観測所であったと言われているものが少なくない。

農耕を営むために、季節のサイクルを知ることが
重要だったから、というのがその理由だが、
ただひたすらに、頭上を巡る星々の神秘に触れたいという、
人間らしい好奇心が人々を動かしたのでは、という
気がしてならない。

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田中真輝 20年1月19日放送



惑わぬ星

1908年の今日は、
日本天文学会が設立された日。

すい、きん、ち、か、もく、どってん、かい、めい。
そのように太陽系の惑星を覚えた人も多いのではないだろうか。
しかし現在、その最後に位置する「冥王星」は惑星ではない、
とされている。

太陽系の果て、冥王星が位置するあたりに、同じようなサイズの
天体が多数見つかり、惑星の定義のひとつ、
「軌道の近くに衛星以外の星がない」という項目にあてはまらなく
なったためだ。

惑星、と言ったのも人間、やっぱり違った、と言うのも人間。
当の冥王星は、悠久の時間の中、ただ巡る。人の手の届かぬ天空の果てを。

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田中真輝 20年1月19日放送


NASA
検証不可能な宇宙

1908年の今日は、
日本天文学会が設立された日。

最新の理論物理学では、宇宙は1つではなく、
複数存在するという「マルチバース理論」なるものが
提唱されている。それが意味するのは、宇宙の全体像は
観測によって検証することができない、という事実。
果たして、理論は正しくとも、検証ができないものを
実在すると言えるのか。

理解が進むほど、わからないことが増えていく。
宇宙はまだまだ限りなく遠く、広い。

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