Rikki Chan
泣けるSF
アメリカ人作家、ケン・リュウ。
彼は今、SFシーンで、最も注目される作家の一人である。
又吉直樹が紹介したことで話題になった
「紙の動物園」を含め、その著作には中国や台湾、
そして日本など、アジアを舞台にした作品が多い。
そこにあるのは、西洋的な合理性への東洋思想的な
視点からのアンチテーゼだ。
彼はあるインタビューでこう語っている。
「現代社会は合理性を追求して発展してきたけれど、
ぼくはそれが正しいことだとは思わない。
合理性は感情を追い払ってしまうからだ。
そして最も道徳的なコミットメントとは、
合理的に行われるものではなく、感情的に
行われるものだからだ
その言葉の通り、彼の著作はとにかく、泣ける。
SFで泣くなんて、そう思ったあなたにぜひ
お勧めしたい作家である。