薄組・熊埜御堂由香

熊埜御堂由香 17年4月30日放送

170430-03

図書館の話  図書館の自由に関する宣言

映画化もされた有川浩のベストセラーシリーズ「図書館戦争」。
不当な校閲から、本を読む自由を守るため図書館が武装するという
エンターテイメント作品だ。
「図書館の自由に関する宣言」から構想が生まれたという。
1954年に日本図書館協会が採択したその宣言は
こんな勇ましい言葉で綴られている。

 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、
 資料と施設提供することを、もっとも重要な任務とする。

 図書館の自由が侵されるとき、
 われわれは、団結して、あくまで自由を守る。

実は日本中の多くの図書館には、ひっそりとこの宣言が掲出されている。
図書館は、人間の知りたいという欲求を、
いつでも拒まずに、もの静かに受けとめてくれる。
「図書館の自由に関する宣言」は、
この場所が持つ強さと優しさに通じている。

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熊埜御堂由香 17年3月26日放送

170326-07

風のはなし チャーチルの名言

イギリスの政治家、ウィンストン・チャーチルが
風にまつわるこんな言葉を残している。

 Kites rise highest against the wind – not with it.
 凧が一番高く上がるのは、
 風に向かっている時である。
 風に流されている時ではない。

新しい仕事が始まる春。
この言葉を思い出せば、
きっといつでも前を向ける。

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熊埜御堂由香 17年3月26日放送

170326-08

風のはなし 風邪の語源

寒暖の差が大きいこの季節、
風邪をひいているひともいるのでは?

風邪の語源はピューと突然、吹く風のこと。
急にやってくる病で、
とくに悪霊が吹かせる邪悪な風が
人間に災いをもたらしているとされて生まれた言葉。

さぁ、今日も風のいたずらに翻弄されないように
まだまだ暖かくしておでかけください。

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熊埜御堂由香 17年2月26日放送

170226-07

手のはなし 漫画家の手 

漫画、それは手から生まれる芸術のひとつと
いってもいいだろう。
日本を代表する漫画家、浦沢直樹。
彼は、腱鞘炎と闘いながら漫画を書き続けてきた。

「グーでペンを握ると腱鞘炎になりにくいんだ」

インタビューでちょっと得意げに語っていたことがある。
そこまでしても、書きたい。
浦沢さん自身が少年のような心を持ち続けて、今日もペンを握る。

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熊埜御堂由香 17年2月26日放送

170226-08

手のはなし 赤ちゃんの握りこぶし

赤ちゃんは、いつもぎゅっと手を握りしめている。
それは原始反射という生理的な現象だ。
けれど、その握られた手の中に指を差し込むと
握り返してくるから、大人はうれしくなってしまう。

 赤ちゃんの握りこぶしの中には幸福がつまっている。

そんなよく聞く言い伝えは手と手が繋いできた
やりとりから生まれたのかもしれない。
手には、人間の原始的な幸福が宿っているのだ。

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熊埜御堂由香 17年1月29日放送

170129-01

宇宙のはなし 宇宙との距離

アメリカの政治学者、ダニエル・デュードニーは言った。
宇宙は世界中の人から、たった80マイルだ。
多くの人にとって、首都より近い。

イギリスの天文学者、フレッド・ホイル
も言った。

もし、あなたの車が真上に走れるなら、
1時間のドライブで宇宙へ行けるよ

そういわれると、夜空の星に手をさしのべて
捕まえてみたくなりませんか?

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熊埜御堂由香 17年1月29日放送

170129-02

宇宙のはなし ジム・ラヴェル

実はアメリカでは宇宙飛行士は
離婚率が高いという説がある。
宇宙という過酷で特殊な場所が、
恋人たちを離ればなれにするのだ。

そんな中、アポロ13号の船長、ジム・ラヴェルは
幼馴染みのマリリンと一生を添い遂げた、
おしどり夫婦としても知られている。
月面着陸の夢は叶わなかったが、地球上での幸せは叶えたのだ。

そんな彼が残した言葉がある。

 月で親指を立てると、親指の裏に地球が隠れる。
 我々はなんと小さな存在だろう。だがなんと幸せだろう。

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熊埜御堂由香 16年12月25日放送

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ことばの贈りもの メリークリスマス!

メリークリスマス!
その言葉は、正確に言うと、

「I wish you a merry Christmas.」

キリスト教徒たちが、イエス生誕の日を楽しく過ごせますようにと
声をかけあって生まれた挨拶だった。
メリークリスマス!
それは、ひとがひとを思う、
そんな気持ちがシンプルにこめられた愛の言葉。

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熊埜御堂由香 16年12月25日放送

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kylehase
ことばの贈りもの 人類という家族

すっかり日本人にとっても大事な年中行事になったクリスマス。
けれど、心の片隅で、
キリスト教徒じゃないけれど浮かれていいのかな?
なんて思いがよぎったら、
クリスマスにまつわるこんな名言を贈ります。

 人類はあらゆる人種や宗教が集まった巨大な家族。
 クリスマスが来て神の愛を思うたびに、
 私たちは皆兄弟であることを
 思い出すのです。

今日は地球がまるごと家族になって
幸せがあふれる日。
さぁ、メリークリスマス!

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熊埜御堂由香 16年11月27日放送

161127-01
Caden Crawford
のりものの話 働くきかんしゃトーマス

イギリスで生まれ、今ではアニメとして
日本の子どもたちにも親しまれている
「きかんしゃトーマス」。

機関車たちが一生懸命、仕事をしながら
繰り返し口にする言葉がある。

僕らは、役に立つ機関車になりたいんだ!

そののりものたちの素直な言葉は、
小さな子どもたちに
人間が働くことの根本的な喜びを伝え続けている。

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