平成よ、ありがとう。 「平成21年–2009年」
十年一昔(じゅうねんひとむかし)、という言葉がある。
世の中は移り変わりが激しく、
10年も経つともう昔のこととなってしまう
という意味だが、
ちょうど10年前の2009年、
平成21年の政局は、まさにひと昔前という感がある。
この年のはじめ、
アメリカではバラク・オバマ上院議員が、
“Change”と”Yes, we can.”のスローガンを掲げ、
アフリカ系アメリカ人として初の大統領に就任。
「アメリカに変革が訪れた」と、勝利演説を行った。
そこから約8ヶ月後の日本では。
衆議院議員総選挙で、民主党が308議席を確保して、
政権交代を実現。
鳩山由紀夫内閣が発足した。
「政権交代」という言葉は流行語大賞にもなり、
何かが変わっていくのではという期待感が
当初は少なからずあった。
十年一昔。
現在のアメリカの、日本の姿を、
2009年当時の私たちは、
果たして想像し得ただろうか。
しかし、何はともあれ、
平成という時代はもうすぐ終わる。
平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。