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五島のはなし(105)

こどものころのはなし。
故郷である五島の福江島で
ガラクタとかどこかから拾ってきたような木材を
いつもリヤカーでひっぱって歩いてるおじいさんがいた。

おじいさんは、そうやって集めてきたものを
積み重ねて、大きな、そして異様な建物をつくっていた。
記憶があいまいなのだけど
全体にグレーがかっていて、てっぺんがドーム状になっていた気がする。

このおじいさんのことはたしか本になって
タイトルは「遥かなる約束」だったと思う。
だれかエライ人との、大切な約束を守るために、
その建物を一生かけてつくりつづけている、という内容だったはず。
・・・でもこの本がどこに行ったか見つからないので、
これまたほんとかどうか定かでない。

いつ頃だったか、おじいさんの姿を見ることがなくなり、
その後、建物も取り壊されてなくなってしまった。
けど、あの異様な建物のことをずーっと覚えていて、
ある年代以上の五島の人なら、
きっとみんな覚えてると思うのだけど、
あれって結局何だったんだろう?
だれか正確な話を知ってる人いないかなあ。

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五島のはなし(104)

先週7月3日に五島市で
ギネス記録がつくられたそうです。
パチパチパチ。

なんの記録かっていうと
電気自動車100台パレードの記録。
五島はエコの島になろうと
レンタカーをどんどん電気自動車に変えているのだそうです。

新しいことになかなかチャレンジできない風土
(逆にいえばそれが良さでもあるのですが)
というイメージを持ってましたが、
五島はがんばっているようです。

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五島のはなし(103)

「五色列島」発言をした僕の上司は
その話の流れで
ぼくが帰省するたびにおみやげで買ってくる
あるものについても言及してました。

「・・・にしてもあなたが実家のおみやげで買ってくる
『サザエ最中』、あれ、すごいわよね」と。

考えてみたら『サザエ最中』ってすごい名前だ。
ザ・おみやげ、な響きだ。

が、上司が「すごい」と言ったのは
そのネーミングではなく
お菓子としての出来栄えで、
サザエ最中はもうほんとに昔ながらの最中の味がする。
あんこが甘い。と書くと、そりゃそうだと思われるかもだけど、
でもなんというか、本流の甘さだ。
そして、あんこを包む皮が口の中にへばりつくあの感じも
古き良き最中のまさに本流感がある。
まさに、最中・オブ・ザ・最中ズ。

あ、でもサザエの形をしてる時点で本流ではないのか・・・

姉妹品に『あわび最中』もある。
モノをお見せしたいが、あいにく写真がない。

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五島のはなし(102)

つい先日会社の上司(女性)が
打ち合わせ中に唐突に言ったのです。

「そーいえばあなたの地元、ちょっとブームじゃない?
 なんていったっけ、ほら、あの・・・五色列島」

いやいや、五島列島ですから。
すかさずつっこんだものの、
「ゴシキレットウ」という響き、なんか良いなと思った。
カラフルな感じがするでしょ。

海の青さが光の加減によって5つの色にきらめく。
これに驚いた中国の高僧がこの名前をつけた、と言われている。
・・・的な。

そんなことはどうでもいい。
ほんとに気にすべきは、五島列島が「ブームらしい」ということだ。
雑誌やテレビでよくとりあげられているというのだ。

ほんとか?
この「五島のはなし」の効果か?
・・・いや、それはないか。

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五島のはなし(101)

この五島のはなしは
私にとって願掛けであり
108回まで書いたら五島に良いことが起こる
ということになっております。

でもそもそも受け身体質の私は
自らすすんで何かを書くというのが実は苦手で
そんな訳なので
先に108回目までのタイトルを決めてしまうことにしました。
それを書くしかないという状況にしようと。

(102)
会社の上司が言った「最近あなたの故郷がブームみたいね、
どこだっけ、えーと・・・五色列島」発言について。

(103)
会社の上司が言った「にしてもあなたが実家のおみやげで買ってくる
『サザエ最中』、あれ、すごいわよね」発言に関して。

(104)
地ビール、正確には地発泡酒、
「海藻ラガー」の出来栄えから、五島人の気質を読み解く。

(105)
五島の床屋の名前が「アモール」であることを
フランス人はどう思うのだろう論。

(106)
「今日は凪やね~」

(107)
五島のはなし108回記念飲み会 ~失禁したらごめんね~ の予告。

(108)
好きです、五島。

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五島のはなし(100)

100回目なんですが
とくにこれといって特別に書きたいことも
見つからず、くるしまぎれに
YAHOOで「五島列島 100回」と検索してみました。

そしたら、トップに出てきたのが
五島列島にある「パソコン教室のんびりゆっくり」。

素敵な名前だ。
スピード時代の象徴であるパソコンと
のんびりゆっくりのミスマッチがたまらない。

さらに、この「パソコン教室のんびりゆっくり」のモットーは、
「同じことを100回聞かれても笑顔でお答えします」だそうだ。

いいなー、のんびりゆっくり。
いいなー、五島。

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五島のはなし(99)

後輩のコピーライター
三國さんから聞いたのだが、
なんとこのたび
コンビニエンスストア「スリーエフ」のおにぎりが
「五島灘の塩、使用」になったらしい。

みなさん、いま
おにぎりを食べるならスリーエフですよ。

「塩でこんなにおにぎりが変わるのか!」
「いままで食べていたおにぎりは何だったんだ!」

そんな声がスリーエフに寄せられている、
かどうかは知らない。

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五島のはなし(98)

五島の義母からあれやこれや送ってきました。
五島のタコ、ウニ、イカ、ヒラス。
よく東京の魚はおいしくない、という人がいますが
僕はそんなことぜんぜん思わず、
いつも美味しくいただいてますが
こうやって五島から送ってきたものをたべると
「やっぱ五島の魚はうまい!」と思います。

ちなみに「ヒラス」というのは
一般的には「ヒラマサ」と呼ばれるブリに似た高級魚です。
味はブリよりもたんぱくで、歯ごたえがしっかりしています。
お刺身でいただきましたが、さすがにうまい。

けっこう量があったので、
残った分はヅケにしてお茶漬けで食べました。
ちなみにこのヅケ茶漬け、五島では一般的です。
魚の種類に関わらず、たいていおいしくつくれます。
夕食の刺身が残ったら、パッとつくれるので試してみてください。

僕んちの場合は、
余った刺身を、醤油+酒とみりん少々の中につけこみ、
さらにスリごまをたっぷり加える。
これを一晩冷蔵庫で寝かせます。

で、次の日、あつあつのごはんに、
4,5切れのせてお好みでワサビものせ、
そこに熱々の緑茶をたっぷりそそぎます。
すぐ食べてもよいのですが、ここで茶碗にふたをして
1分くらい待ってから食べるとより美味しいと思います。

ヒラスのヅケ茶漬け

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五島のはなし(97)

ハリガネムシって知ってますか?
ハリガネムシはカマキリの体の中にすみついて
卵を産みたくなると
カマキリの脳に「水辺に行け」という指令を出します。
で、カマキリが水辺に行ったところで
カマキリの腹の中から出てきて
水(つまり川とか)に入り、そこで卵を産みます。
(次の世代はカマキリが水を飲む時、
卵か子どもかが水と一緒にカマキリの体内に入るのだそうです)

・・・すごい。そして気持ち悪い。
ハリガネムシの姿がこれまた恐怖。
あえて写真は載せないけれど。

うだうだ書きましたが、
このハリガネムシ的なムシが僕の体内にもいる気がして、
というのも無性に水辺に行きたくなるからです。
訳もなく釣りに行きたくなる。
たぶん、幼い頃、五島で寄生されたと思うんです。

一昨日も、仕事から帰ったあと
ムシの指令に逆らえず近くの岸壁へ。
平日なのに夜中の2時まで釣りをしてしまいました。

都会の夜のあらかぶ

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五島のはなし(96)

2010-05-09 13:08:26

このゴールデンウィーク、
五島・福江島の鬼岳で
毎年恒例の「バラモン凧あげ大会」が
催されたそうです。

バラモンは
五島の方言である「ばらか=勇壮な、元気がよい」+「者」
から来てるはずで、
インドのカースト制度のバラモンとも
この長い歴史の中でなんかしらの接点があるのでは
と想像してしまうけど、
どうなのかはわからない。

立派な凧です。
デザインは鬼をモチーフにしていると
長年思い込んでたのですが、
どうやら「鬼に立ち向かう武士」を描いているらしい。

てっぺんに糸が張ってあり
これが風を受けて「ぶーん」とうなるような音を出します。
この音が魔除けになるのだとか。

明日は月曜日。
自分の頭の上にこの糸を張り、
ぶーんと音を立てながら出勤したいような気分。

バラモン凧大会(五島観光協会のHPより)

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