クリスマスソングと反戦歌
世界中で歌われるクリスマスソングには、
戦争の終わりを願う歌が多い。
ホワイト・クリスマスは
第二次世界大戦の最中につくられた。
スティービー・ワンダーのSomeday at Chirstmas
ジョン・レノンのHappy Xmas(War is over)
はともにベトナム戦争の真っ只中だった。
人類がサンタクロースに望む
最高の贈り物はきっと、
戦争のない世界だ。
クリスマスソングと反戦歌
世界中で歌われるクリスマスソングには、
戦争の終わりを願う歌が多い。
ホワイト・クリスマスは
第二次世界大戦の最中につくられた。
スティービー・ワンダーのSomeday at Chirstmas
ジョン・レノンのHappy Xmas(War is over)
はともにベトナム戦争の真っ只中だった。
人類がサンタクロースに望む
最高の贈り物はきっと、
戦争のない世界だ。
クリスマスを変えた物語
チャールズ・ディケンズの
「クリスマス・キャロル」。
金の亡者であるスクルージが
クリスマスイブの夜の
不思議な体験をきっかけに
人を思いやる、やさしい人間に改心する。
富める者は、
貧しい者のために何ができるのか。
そう問いかけるこの物語が
産業革命当時のイギリスやアメリカで
広く愛されたことで、
廃れかけていたクリスマスは、
他者を思いやるための一日になった。
格差が広がり続けている今でも
ディケンズがくれた贈り物
「クリスマス・キャロル」は
世界中で読まれ続けている。
ajari
中川李枝子のやさしさ
今日は、世界子どもの日。
子どもはみんな問題児。
「ぐりとぐら」など、
長く愛される絵本を生み出し
保育園でたくさんの子どもを育てた
中川李枝子は、そう言い切る。
ほとんどの大人は、
自分は子どもの頃いい子だったと
言えないんだから、
自分の子も無理にいい子に
しようと思わなくていい。
問題こそ、かわいい。
そんな気持ちでもう一度、
子どもと向き合ってみませんか。
無口だったアインシュタイン
今日は、世界子どもの日。
20世紀最高の知性。
アインシュタイン。
彼は5歳になるくらいまで
ほとんど言葉を発しなかった。
世界を言葉という記号でなく
全体で把握しようとしていた
とも、言われている。
そんなアインシュタインを
自然界に誘ったのは
5歳の頃、父がくれた方位磁針。
子どもの成長が
まわりと同じでなくたって
心配しすぎることはない。
その子はその子なりに、
世界と向き合おうとしているのだから。
岡本太郎と子どもの絵
今日は、世界子どもの日。
幼稚園や小学校1,2年生の子どもが
よくお日さまの絵を描きます。
いったい丸にチョン、チョン、チョンと
毛をはやしたようなもののどこに、
太陽の実感があるのでしょうか。
1950年代に
子どもの芸術教育の主流だった
うまい絵を褒め称えることを
真っ向から否定した岡本太郎。
うまくなくても、
きれいでなくても、
どんどん描けばいい。
太陽らしいものじゃなく
自分が感じた太陽そのものを描く。
感情をまっすぐ絵にあらわす。
それこそが芸術なのだ。
長新太の自由さ
今日は、世界子どもの日。
小さな子どもの視点はすごい。
僕はそういう人たちを相手に本を描いている。
言ってみれば、先生に対して自分の絵を見せている。
そう語ったのは、絵本作家の長新太。
大人の常識からどんどんはみ出していく
自由すぎる絵と物語は、
徹底的に子どものために描かれていた。
意味はないけど、つい笑っちゃう。
そんな子どもの反射神経が、
大人にも、ときどき必要なんだ。
熊楠のエネルギー
今日は、世界子どもの日。
日本の植物学の巨人、南方熊楠は
子どもの頃、とてつもない記憶力で
神童と呼ばれていた。
しかしものすごい癇癪持ちで
怒ると手がつけられなかった。
4歳の頃、隣の家からもらった
1冊の植物の本が、
熊楠の人生を動かした。
エネルギーのすべてを
自分の興味にぶつけ、
7歳であらゆる百科辞典を書き写した。
大人は、年齢という壁を
子どもにつくってしまいがちだけれど、
知りたい気持ちに
壁なんか、いらないのだ。
エジソンが子どもだった頃
今日は、世界子どもの日。
発明王エジソンは、子ども時代、
「1+1=2」と先生に言われても
「1個の粘土と1個の粘土を足すと、
大きな1個の粘土なのにどうして2なの?」
と質問して困らせたり、
なぜものが燃えるのかを知りたくて
藁を燃やしていたら、
自宅の納屋を全焼させたりするほどで
小学校さえ中退するほどの大問題児だった。
知りたいという気持ちが
強すぎることが問題になる。
そんな大人たちの世界が、
エジソン少年には窮屈すぎたのだろう。
応挙の幽霊
江戸時代の最高の絵師の一人で、
徹底した写実主義で知られる円山応挙。
目に映る風景を写実しながら、
輪郭線を使わない
独自に編み出した技法や
西洋の遠近法などを駆使して
目に見えないものまで描こうとした応挙。
彼が幽霊を描いた絵がある。
みだれ髪からのぞく
切れ長の目でこちらを
力なく見つめる美しい女。
儚げな白い着物をたどると
その脚は空中に消えていく。
病弱の妻を
想って描いたとされるこの幽霊は
後の世に脚のない幽霊の姿を広めた。
写生の達人だからこそ描けた
怖ろしさと美しさ。
応挙の妻への愛を感じながら、
見直してみたい。
ダリのミレー愛
夕暮れに向き合う夫婦。
畑の中、足元に置かれた籠の中の
わずかなジャガイモに
妻は祈りを捧げる。
「落穂拾い」で知られるミレーの
もうひとつの傑作「晩鐘」。
貧しい農民のひたむきな姿を
美しく描いた傑作だ。
ミレーの絵をこよなく愛した
画家のサルバドール・ダリ。
彼にはこの絵が
ふつうとは違って見えていた。
妻の足元に置かれているのは
赤ん坊を入れていた籠。
実はこの夫婦、亡くなった我が子を
土に埋めたばかりなのだ。
ダリの主張を聞いてから見ると、
ミレーの「晩鐘」が
まったく別の絵に見えてくる。
ダリの歪んだ愛をも受け入れる
この絵の懐の深さを、楽しみたい。
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