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佐藤延夫 19年2月2日放送



夫婦いろいろ シーボルト

ドイツ人の医師、シーボルトは、
29歳のとき、ひとまわり年下の娘、楠本たきと結婚した。
しかし、妻の名前を正しく発音することができず、
「オタクサン」と呼んでいたそうだ。
シーボルト事件で国外追放になったあと、
彼は、新種のアジサイに「オタクサ」という学名をつけた。
しかし、このシーボルトの愛の証は、採用されなかった。

今日、2月2日は、夫婦の日。
いい夫婦かどうかは問いません。
ただの「夫婦の日」ですから。

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佐藤延夫 19年2月2日放送



夫婦いろいろ 平塚らいてう

明治生まれの思想家、平塚らいてうは、
画学生の奥村博史と結婚した。
らいてう29歳、博史は24歳だった。
結婚に際し、らいてうは、夫に6ヶ条の質問状を出したという。
たとえ困難に遭遇しても、私から離れることはないか。
子どもは欲しくないが、それでも良いか。など。
男女は対等。夫婦別姓。
彼女の結婚観は、現代人のように進んでいた。

今日、2月2日は、夫婦の日。
夫婦のあり方を、もう一度考えてみませんか?

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佐藤延夫 19年2月2日放送



夫婦いろいろ 川上貞奴

芸妓だった貞奴が、
川上音二郎と結婚したのは、24歳のときだった。
しかし夫婦生活は、興行師の夫に振り回されることになる。
衆院選に出馬して落選した音二郎は、
貞奴を連れてボートで南極を目指すも失敗。
アメリカ巡業で、貞奴は日本初の女優となり、
イギリスのステージやパリ万博にも出演する。
帰国後も波乱万丈な出来事があるのだが、
晩年、貞奴はこんなことを言っていたという。

「私の一生は、ミステイクつづきだった。」

今日、2月2日は、夫婦の日。
良くも悪くも、夫婦は夫婦。

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佐藤延夫 19年2月2日放送



夫婦いろいろ 牧野富太郎

植物学の父と言われる牧野富太郎は、
28歳のとき、2度目の結婚をした。
東京大学の研究室へ向かう途中、
よく立ち寄った菓子屋の看板娘が相手だった。
名前は壽衛子。
当時18歳で、富太郎に好意を持っていたという。
数十年にわたり夫の研究費を稼ぎ、
ときには借金取りから匿い、
富太郎の研究を支え続けた壽衛子だが、
56歳の若さで先立ってしまう。
富太郎は、新種の笹に「スエコ笹」と名付けた。
谷中にある彼女の墓碑には、こんな言葉が刻まれている。

家守りし 妻の恵みや 我が学び 世の中に あらん限りや スエコ笹

今日、2月2日は、夫婦の日。
大切な人に、感謝の気持ちを伝えましょう。

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佐藤延夫 19年2月2日放送



夫婦いろいろ 福沢諭吉

福沢諭吉が結婚したのは、28歳のとき。
相手は17歳の阿錦という娘だった。

妻を敬い、毎日語り合い、議論するのも良い。
夫は家事や育児にも積極的になるべきだ。

そんな結婚観を持っていた諭吉は、
子どもに決して手をあげることなく、
性別を問わず平等にあつかった。
また、当時は珍しい家族旅行にもよく出かけたという。

今日、2月2日は、夫婦の日。
たまには夫婦水入らずで、お食事でもいかがですか。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

190105-01
Armin Rodler
世界のお正月 オーストリア

オーストリアのお正月は、ペルヒトの日から始まる。

ペルヒトというのは、伝説に登場する夜の魔女のこと。
目は真っ赤で、大きな鼻がねじれているのが特徴だ。
1月初旬、人々はペルヒトの格好をして街を練り歩き、
沿道の人を脅かしてまわる。
一方、光り輝く帽子に、鹿の角や鳥の羽を貼り付けた、
美しいペルヒトも現れる。

これは冬の神と、春の神の争いを意味する。
醜い冬を追放し、美しい春を待つ人々の願いが
込められている。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

190105-02

世界のお正月 タイ

タイの正月は、1年に3回ある。

元日と、中国の旧正月。
そしてタイのお正月、ソンクラーン。
年始の正月は、お寺でお参りとお布施を済ませ、
親戚が集まって食事をするというシンプルなもの。
1月3日には通常の暮らしに戻っているそうだ。
メインのお正月は、4月に待っているソンクラーン。
水掛け祭りとも言われ、人々は手当たり次第に水を撒き散らす。

3回も正月があると、パワーバランスも変わってくる。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

190105-03
Haags Uitburo
世界のお正月 オランダ

オランダの新年は、花火の音で幕を開ける。

大晦日の夜から、一般市民でも花火を打ち上げることが許可されており
町中は爆音に包まれるそうだ。

そして、国内数十か所の海や湖で、寒中水泳が行われる。
リゾート地スヘーフェニンゲンのビーチでは、
毎年1万人以上が、凍えながら冬の北海に飛び込む。
水着だけではなく、スーツや映画のコスチュームなど、
おもいおもいの格好で、波に向かって走っていく。

オランダの新年は、とにかく派手だ。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

190105-04
photojenni
世界のお正月 スコットランド

スコットランドの新年は、ホグマネイの真っ最中だ。
その祭の起源は諸説あるが、
遥か昔、侵略に来たバイキングを追い払う儀式から生まれたとされる。

人々は大晦日までにしっかり片付けを済ませ、
1月1日午前0時を知らせる鐘がなると
家にやってくる訪問者を待ちわびる。
それはファーストフッティングと呼ばれ、
年が明けて最初に家に足を踏み入れる人で運試しをする行事だ。
幸運をもたらすと言われるのは、
男性で、黒髪。背が高くてハンサムだとなお良し。

ちなみに、それに該当する男性は大人気のため、
予約制になっているとか。

一年の始まりは、縁起良くありたいものですね。

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佐藤延夫 19年1月5日放送

190105-05
Rob Swystun
世界のお正月 ヨーロッパ

新年を、不思議な儀式で祝う国がある。

12粒のぶどうを食べるのは、スペイン。
鐘の音に合わせて食べ切ると幸運が訪れるとか。

元日に7回も食事をするのは、エストニア。
食べ物に不自由しないように、という願いが込められているそうだ。

イタリアは、レンズ豆を食べると金運が上がると言われ、
デンマークでは、お皿を隣の家に投げつける。
玄関に割れた食器がたくさんある家ほど幸せ。

日本のおせち料理も、
ほかの国から見たら、ちょっと不思議に映るかもしれない。

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