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佐藤延夫 18年2月3日放送

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LaurPhil
小説の舞台 アルベール・カミュ

リュベロン山地をのぞむ小さな村。
ぶどうやオリーブ、アーモンドの木が並ぶ。

フランス南部の村、ルールマラン。
ここは作家アルベール・カミュが晩年過ごした場所だ。

パリを拠点としていたカミュは、
結核の症状に悩まされるようになり、
プロヴァンス地方の小さな村をいたく気に入った。

「人生の意味ばかり探している人は、生きているとは言えない。」

そんな彼の言葉が似合う場所は、
フランスの最も美しい村に認定されている。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

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Karsten Thormaehlen
日野原先生の言葉たち

2018年。
今年は、どんなことに挑戦しようか・・・。
頭の中で思いを巡らすのは簡単なのに、
実際に一歩目を踏み出すのはなかなか難しいですよね。
でも、
98歳で俳句、
100歳でストレッチ、
101歳でフェイスブックにチャレンジした方がいます。

「人は創めることを忘れなければ、いつまでも若くある」

これは日野原重明先生が、生前ずっと大切にしていた言葉。
今年、なにかをはじめてみよう。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-02
Adam
日野原先生の言葉たち

今年は、「生きる」という意味を深く考えてみませんか。
日野原重明先生は、
こんなことをおっしゃっています。

 生きる。それはすなわち呼吸をすること。
 息を吐くことを意識した呼吸こそが、良い呼吸法。

欲望のままなんでも吸い込むだけでは
呼吸は続きません。
自分の持てる力は、
できるだけ他の人のために提供する。
そうすると、心が満たされていく。

今年は、吐き切る1年にしよう。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-03
Propangas
日野原先生の言葉たち

リトリート、という言葉があります。
直訳すると、退却、避難。
そのほか、
仕事や家庭など日常生活から距離を置き
自分だけの時間を持つ、という意味もあるんです。

日野原重明先生は、
リトリートの大切さに触れています。
人生を川の流れにたとえるならば、
途中で一旦、淀みやくぼみに身を寄せて、
「ああ、こうやって自分が流れてきたのだなあ」と感じること。

年末年始のお休みは、まさにリトリートにぴったりの時間。
あなたは、自分自身と向き合えましたか?

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-04
atacamaki
日野原先生の言葉たち

もう若くないから。
いい歳だから。

老化って、ネガティブに捉えがちですが
ちょっと考え方を変えれば、
「成長」でもありますよね。
日野原重明先生は、こうもおっしゃいます。

もの忘れが増えたとしても、
それは大したことではない。
くよくよしたり、思いわずらったりするのをやめる。
困ったことがあったら誰かに頼めばいい。
失ったものを未練がましく思うより、
手の中にあるものに目を向ける。
それが、心のしなやかさ。

年の初めに、自分に言い聞かせたいこと。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-05

日野原先生の言葉たち

どこかで聞いた言葉。
既視感のある風景。

年齢を重ねるほど、
物事の新鮮味が薄れていく。
でも、そこで諦めずに
より深く関わろうとすれば、
まったく違って見えてくる。
日野原重明先生は、「二度目の感動」と表現しています。
かつて読んだ文章でも、その本当の意味が、ひらめくようにわかる。
早春の梅の花に、凛とした美しさを感じる。
初めて味わったときよりも、ずっと深く、あたたかく。

歳をとるほど、感動できる人になりたい。

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佐藤延夫 17年12月2日放送

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絵本作家の心 レオ・レオーニ

オランダ出身の絵本作家、レオ・レオーニ。
29歳のときアメリカに亡命し、
広告代理店や新聞社でグラフィックデザイナーとして働いた。
絵本作家という肩書きでデビューしたのは、49歳。
ある日、孫にお話をせがまれたとき、
その絵本は、偶然に生まれた。
水彩画の抽象的な青と黄色。
いびつな物体が登場人物だ。
「あおくんときいろちゃん」。
世界で愛され続ける名作となった。

どの世界でも言えることだが、
本人が楽しんで創ったものほど
良い作品が多いのはなぜだろう。

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佐藤延夫 17年12月2日放送

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絵本作家の心 レイモンド・ブリッグス

漫画のようなコマ割りの手法で
絵本の新しい分野を切り開いたのは、
イギリスの絵本作家、レイモンド・ブルックス。

「絵本が唯一の私の表現手段だ。」
そう語るとおりに、
作品にメッセージをちりばめる。
現実的な世界と、ファンタジー。
その両方を描き分ける彼の作風は、
子供だけでなく大人の読者も視野に入れている。

「さむがりやのサンタ」、「スノーマン」など、
彼の代表的な作品は、この季節に読みたくなる。

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佐藤延夫 17年12月2日放送

171202-03
Gianfranco Goria
絵本作家の心 アネット・チゾン&タラス・テイラー

世界で最も有名なキャラクターのひとつ、
バーバパパが生まれたのは、
フランスの小さなカフェだった。
そのとき設計士をしていたアネット・チゾンと、
まだフランス語を話せなかった、タラス・テイラー。
テーブルに敷かれていた紙に
落書きのように絵を描いていたら、
あの独特のキャラクターが誕生した。
ちなみに「バーバパパ」とは、
フランス語で“おじいさんのひげ”または“綿菓子”を意味する。
ある日、公園で偶然聞こえてきた「バーバパパ」という言葉は、
ピンクの綺麗な綿菓子のイメージと重なり、
愛すべきキャラクターの名前になった。

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佐藤延夫 17年12月2日放送

171202-04
againstthetide
絵本作家の心 エリック・カール

アメリカの絵本作家、エリック・カール。
色をつけた紙を切り、貼り付けていくコラージュという手法は、
美術学校時代に身につけたという。

「はらぺこあおむし」
「くもさん おへんじ どうしたの」
「だんまりこおろぎ」
「さみしがりやのほたる」

彼の代表的な四部作は、
どれも主人公が虫であり、
元のタイトルは、

「The Very Hungry Caterpillar」
「The Very Busy Spider」
「The Very Quiet Cricket」
「The Very Lonely Firefly」

全てに「Very」という言葉がつくのは
エリックの遊び心。
そして全ての絵本に独特の仕掛けがある。

「私は自分の直感を信じ、自分に正直に絵本を作っている。
 この点では決して妥協をしない。」

その楽しげなデザインだけではない。
しっかり筋が通った絵本なのである。

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