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佐藤延夫 17年1月1日放送

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酉年の人 土門拳

時の流れは、平等です。
どんなに偉い人でも、そうでない人でも、
今年、またひとつ齢を重ねます。
でも大事なのは、そんなことじゃない。
ある写真家の言葉が、それを思い出させてくれます。

 気力は眼に出る。
 生活は顔色に出る。
 年齢は肩に出る。
 教養は声に出る。

この言葉を残した土門拳さんは、
1909年生まれ。酉年の人でした。
今年は、自分の価値を高める1年にしよう。

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佐藤延夫 17年1月1日放送

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酉年の人 ピーター・ドラッカー

お正月でも、つい仕事のことを考えてしまう。というあなた。
具体的な仕事の中身よりも、
その在り方やメカニズムを整理してみると、
いずれ役に立つかもしれません。
せっかくのお正月。未来を設計しましょう。
ある経営学者の言葉がヒントになります。

 私の観察によれば、成果をあげる者は
 仕事からスタートしない。
 時間からスタートする。
 計画からもスタートしない。
 何に時間が取られているかを明らかにすることからスタートする。

この言葉を残したピーター・ドラッカーさんは、
1909年生まれ。酉年の人でした。
今年は、自分をマネジメントする1年にしませんか。

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佐藤延夫 17年1月1日放送

170101-06
البصراوي
酉年の人 盛田昭夫

お正月は、自分を見つめ直す貴重なひととき。
生き方について、今の気持ちについて、
あらためて考えることができますよね。
そんなとき参考になるのが、ある経営者の言葉です。

 「私はどういうことができるんだ」
 「どういうことが、人よりうまいんだ」
 「どういうことをしたら、人を追い抜けるか」
 ということを知らないと、競争には勝てない。

この言葉を残したソニー創業者、盛田昭夫さんは、
1921年生まれ。酉年の人でした。
今年は、自分をプロデュースする1年にしませんか。

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佐藤延夫 17年1月1日放送

170101-07
tensaibuta
酉年の人 まど・みちお

お正月、ふと考えてしまうこと。
今年はどんな一年になるだろう。
今年は、あんなことがしてみたい。
なんだか目先のことばかりだな、と思ったら聞いてください。
ある詩人の言葉です。

 太陽
 月
 星
 そして
 雨
 風
 虹
 やまびこ

 
 ああ 一ばん ふるいものばかりが
 どうして いつも こんなに
 一ばん あたらしいのだろう

この詩をかいた、まど・みちおさんは、
1909年生まれ。酉年の人でした。
また、あたらしい一年が、はじまります。

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佐藤延夫 17年1月1日放送

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RVWithTito
酉年の人/淀川長治

映画評論家、淀川長治さんは、
1909年の酉年生まれでした。
酉年の人らしく、凝り性で几帳面。
4歳のころから貪るように映画を見て、
気に入った作品は必ず誰かに紹介したそうです。
そんな淀川さんの言葉がありました。

 映画とは、国と国の垣根をなくすことね。
 映画とは、世界の言葉を持っていることね。
 映画とは、みんなが見るものね。
 映画とは、人間を知ることね。
 これほど人間について教えてくれるものはないのね。

年の初めに、何をしようか迷ったら、
映画館に行きましょう。
それではよいお正月を。
さよなら。さよなら。さよなら。

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佐藤延夫 16年12月3日放送

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妻 幸田文

幸田露伴の次女、幸田文は
酒問屋の息子と結婚した。
慶応ボーイでアメリカ帰りの優しい夫は
天にも昇るほどの幸福な結婚生活をもたらした。
しかし、やがて家業が傾いて財産を失ったとき
汗して働く術を知らない夫は
文の手枷足枷となっていった。

幸田文とその娘玉の作品の中に
その姿は理想の夫として
まただらしなく甘える情けない夫として
描かれている。

今日12月3日は、妻の日。
グータラ亭主はネタにされます。

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佐藤延夫 16年12月3日放送

161203-02

妻 田村俊子

明治生まれの小説家、田村俊子は
倹約という言葉を知らぬ妻だった。
小説で稼いだお金は湯水のように使い、
有り金がギャンブルで消えると
見境なくお金を借りた。
金遣いの荒さは生涯変わらなかったそうだ。

今日12月3日は、妻の日。
良妻か悪妻か、お金の使い方でわかる。

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佐藤延夫 16年12月3日放送

161203-03

妻 若山喜志子

詩人、若山牧水の妻、喜志子は
夫が大酒飲みということを知らずに結婚したそうだ。
ほとんど外出しており、
帰ってきても酒ばかり飲んでいる亭主に、
妻として、ひたすら耐えた。
だが、牧水が若くして亡くなると、歌づくりに専念する。
もともと歌人を目指していた喜志子は、水を得た魚のように80歳まで生きた。

今日12月3日は、妻の日。
か弱き妻ほど、たくましい。

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佐藤延夫 16年12月3日放送

161203-04

妻 大塚楠緒子

夏目漱石が恋した人、大塚楠緒子。
彼女の結婚相手は、漱石の友人だった。
妻としての生活は自由この上なく、
夫が留学している間に英語やピアノを習い、
小説まで書いて人気作家の仲間入りを果たした。
ふたりは良きライバル関係にあったが、
楠緒子はわずか35歳でこの世を去る。
漱石はこんな句を捧げた。

あるほどの 菊投げ入れよ 棺の中

今日12月3日は、妻の日。
それは、恋した人を想う日。

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佐藤延夫 16年12月3日放送

161203-05

妻 北原菊子

詩人、北原白秋には、3人の妻がいた。
その3番目の配偶者、菊子は
「大きな赤ん坊」と言われるほどの男を献身的に支え、
波乱万丈な白秋の結婚歴に終止符をうつ。
夫の目が悪くなれば、手となり足となり、
創作活動はふたりの仕事になった。

今日12月3日は、妻の日。
不良の夫を更生させたのは、海のような広い心。

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