チャコ
与謝野晶子と温泉 伊豆・箱根の温泉
歌人、与謝野晶子には苦労が絶えない。
11人の子を養いながら借家を転々とし、
25年の間に8回も引っ越している。
だが50歳を越え、子どもが少しずつ巣立っていくと
湯宿に赴く回数も増えていった。
なかでも箱根や湯河原には毎年のように足を運んでいる。
それほど、このあたりの温泉が気に入っていたのだろう。
堂ヶ島温泉では、こんな歌を詠んだ。
夕まぐれ 樋の湯烈しく 落ち来り 浴槽あはれに 揺れもこそすれ
箱根には有名な温泉が七湯あると言われており、
彼女は、20回以上も訪れたという。
山荘へ 玉簾の瀧 流れ入り 客房の灯を もてあそぶかな
癒されたくなったら、のんびり湯浴みにでかけませんか。