大富豪のマネーライフ アルフレッド・ショシャール
パリのデパート王と呼ばれた、アルフレッド・ショシャール。
ルーブル百貨店創業者のひとりで
絵画のコレクションでは、金に糸目を付けなかった。
そして驚くべきは、自分の葬式の計画を綿密に立てていたことだった。
墓地の場所、墓の形はもちろんのこと、
死装束、霊柩車の飾り付け、
さらに葬儀屋の格好にも口を出した。
髭を剃らせ、召使いの衣装まで着せてしまったという。
葬儀費用は100年前の50万フラン。
現在の貨幣価値では、38億円にもなるそうだ。
しかし賄賂とも言える献金が明らかになり、
安い賃金で働かされる従業員たちの不満と相まって
実際の葬儀のときは、
市民に罵倒されながら旅立ったようだ。