あの人の妻/コジマ・ワーグナー
ドイツの作曲家ワーグナーの妻コジマは、
幼いころから彼の作品に心酔していた。
そして、夫がいる立場でありながら、
24歳も年上の天才作曲家に惹かれていく。
コジマは三角関係の果てに、ワーグナーと再婚する。
彼女の才能が花開いたのは、
神のように崇めていた夫、ワーグナーが亡くなったあとだった。
音楽や舞台演劇の知識が並外れており、
夫の成功させた音楽祭を
自らの手で見事に引き継いでみせた。
それはコジマの父親が、
ワーグナーと同じ時代の作曲家、フランツ・リストだったことが
影響しているのかもしれない。
才能が、才能を呼ぶ。